犬の擬人化とは?擬人化の意味と犬を擬人化する際の注意点を解説!

犬の擬人化とは?擬人化の意味と犬を擬人化する際の注意点を解説!

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擬人化とは「人間でないものを人間であるかのように表現する」ことですが、犬に関して擬人化が起きることが時々あります。この記事では、犬の擬人化とその問題点について解説します。行き過ぎた擬人化に気を付けるべき理由についても説明します。

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愛犬と人間を混同する飼い主は少なくない

2匹の犬

pixabay.com

かわいらしい犬と日々一緒に生活していると、ペットではなくもはや家族のような存在に感じることがあります。

犬なのに、人間の子どものように思えてしまう時があるものです。実際そのように感じている方は少なくないでしょう。

犬を擬人化する例

擬人化とは「人間でないものを人間であるかのように表現する」ことをいいます。

例えば、犬を擬人化している飼い主さんは愛犬の性別を紹介する際に「うちの犬はオスなんです」という代わりに「うちの子は男の子なんですよ」という場合があります。まるで、人間の子どもであるかのような表現を使います。

他にも「出かけてくるから、おとなしくしていてね」ではなく「ママは出かけるから、いい子にしていてね」ということもあります。飼い主さんは決して犬のお母さんではありませんが、自分を愛犬に対してお母さんの位置に置くのです。

また、亡くなった愛犬について触れる際に「愛犬が死んでから2年がたちますが、いまだに忘れることはできません」とではなく「うちの子が死んでから2年たちますが、いまだに忘れることはできません」という飼い主さんもいます。まるで、人間の我が子を亡くしたかのような表現の仕方です。

もちろん、犬を人に例えて話をすることは悪いことではありません。そうした方がわかりやすく伝わることもありますし、愛情が伝わるのも事実です。

ほとんどの飼い主さんにとっては、犬は家族のような存在ですし、犬を子どもや孫のように育ててきた飼い主さんもいます。犬と兄弟のようにして育った子どもたちもいます。幼い時からずっと犬と一緒というわけです。家族の一員としてとらえるのも無理はありません。

ですから、犬の擬人化が全て悪いわけではありません。犬を家族のように感じ、優しく飼うことは大切なことです。

とはいえ、犬にとって過保護なレベルにまで犬の立ち位置が高くなってしまうなら、それはあまり良いことではありません。いくつかのデメリットもあります。

犬を擬人化することの意外なデメリット

犬に食べ物を与えている人の手

pixabay.com

犬の擬人化するデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。幾つかの例を考えてみましょう。

人間と同じ食べ物を与える恐れ

擬人化が過ぎると、犬を人間と全く同じように扱ってしまう危険性があります。愛犬を人間の子どものように呼んだりすることには大した害はありません。しかし、状況によっては愛犬を不幸にしてしまうことがあります。

例えば、食べ物について考えてみてください。飼い主さんが、美味しいものを食べているとします。とても美味しいので、愛犬にも食べさせてあげたいと思い、ついつい同じものを食べさせてしまいます。

「同じものを食べることで食卓を共にしているように感じさせたい」とか「私が美味しいと思うのだからこの子も喜ぶに違いない」と考えます。犬は犬で食事の原材料を考えずにばくばくと出されたものを食べていきます。

ではもし、その食事に玉ねぎの成分が含まれていたらどうなるでしょうか。犬は中毒症状を起こしてしまい、最悪の場合、命を落としてしまう可能性もあります。

人間が食べる物全てが、犬のためになるとは限りません。むしろこの例のように害になる場合もあります。

ゆえに、犬を人間とまったく同じように扱って溺愛し過ぎると、このような思わぬ落とし穴にはまる恐れがあるのです。

社会マナーを守れなくなる

溺愛し過ぎると犬を甘やかしてしまって適切なしつけを施せない恐れもあります。また、したい放題にさせた結果、犬が家族の中でNo.1の位置を占めてしまい、飼い主に従わなくなるということもあり得ます。

そのような状況では、最悪の場合犬に攻撃されて怪我することもあります。犬を擬人化し過ぎて人間のように扱うと、犬にとっても家族にとっても不幸な結果になることがあるのです。

どうして行き過ぎた擬人化してしまうの?

女の人と犬

pixabay.com

では、人はどうして行き過ぎた犬の擬人化をしてしまうことがあるのでしょうか。原因の一つはやはり、度をこえて犬をかわいがり過ぎてしまうことです。

犬が人生のすべてであるかのように錯覚してしまうと、まわりが見えなくなってしまい「実際には飼い犬のためにならないことでもためになる」と思い込んでしまうのです。

しかし、度を越えた擬人化は決して犬のためになりません。冗談ではなく、先述のように犬の健康に悪影響を及ぼしたり死に至ったりすることもあり得ます。

犬が大好きな方だと、かわいい犬を前にしてついつい甘やかしてしまうこともあるでしょう。もちろん、ある程度の擬人化であれば犬も飼い主さんもリスクを抱えずに済みます。

しかし、バランスを保つことが大切です。愛犬のあるべき立ち位置をわきまえつつ、無理のない程度の擬人化で可愛がってあげてください。

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