人慣れできないワンちゃんの原因と改善策!

人慣れできないワンちゃんの原因と改善策!

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mofmo編集部

mofmo編集部です。

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とても人懐っこい子もいれば、人見知りな子もいて、ワンちゃんの性格も実にさまざまです。 どのワンちゃんもその子なりの個性がかわいいものですが、日々の性格が妨げられるほどに極度に人を嫌う場合は困ってしまいますね。 今回は、そんなワンちゃんが人慣れできない原因や改善方法をご紹介したいと思います!

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ワンちゃんが人を怖がる理由

人慣れしないチワワ

Oleg Shakirov/shutterstock.com

「他のワンちゃんたちは人慣れしているのに、どうして自分のワンちゃんはなかなか人慣れしないのだろう」と疑問を抱いている方も多いでしょう。

人慣れしていないワンちゃんは幼い時の経験が原因となっている場合がほとんどです。

それでは、いくつかの原因を見ていきましょう。

社会化できていない

「社会化」はワンちゃんを幼い時から飼い始めるときに最も大切なことと言われているものです。

社会化とはいったい何でしょうか?

社会化とは人間社会のいろいろなものにワンちゃんを慣れさせることをいいます。

知らない人、知らない動物、知らない環境などに幼い時から接することで慣れていきます。

そうすることで不必要に恐怖を感じなくなるのです。

社会化できていないワンちゃんは人間社会のあらゆるものを怖がってしまいます。

特に、人間は自分より大きく、近づいてきます。

その人間が自分に対してどのようなことをするか理解していないので、敵だと認識してしまうのです。

攻撃したり、逃げたりすることで自分の身を守ろうとするのです。

社会化するためには生後数か月の間にたくさんの経験をする必要があります。

その幼い時期を逃してしまうならワンちゃんたちは知らないものに対して恐怖心を強く抱いてしまい社会化できません。

生後数ヶ月の頃にたくさんの未経験のものを味わってもらうことを大切にし、その後2~3年も継続して新しい経験をさせていくなら安定した見方ができるようになるでしょう。

幼い時に、危険だからといって散歩に出かけなかったり、外に連れて行かなかったりするでしょうか?

いつも同じ空間に閉じ込めておいたでしょうか?

人と接する機会が少なかったでしょうか?合う人はいつも見知った家族だけだったでしょうか?

そのような幼年期を過ごしたワンちゃんは社会化できていないことでしょう。

幼い時のトラウマ

幼い時に人や犬に攻撃されたり、怖い目にあわされてしまったりしたワンちゃんは、その出来事がトラウマとなってしまうことがあります。

そうした経験ゆえに成犬になっても人が怖いままなのです。

例えば幼い時に人に暴力を振るわれていたり、しつこく叱られたり、怒鳴られたりしたでしょうか?

また他のワンちゃんに激しく吠えられたり、噛まれたりしたでしょうか?

そうした幼いころの経験を払拭することはなかなか難しいでしょう。

トラウマを持ってしまったワンちゃんは憶病になって外に出たがらなくなったり、自分を守るため攻撃的になったりします。

虐待のトラウマ

NARUCHA KLINUDOM/shutterstock.com

母親との早い別れ

これは社会化と通ずる部分なのですが、子供が幼い時期に母親と別れてしまうなら、母親や自分の兄弟たちから様々なことを学ぶことができないままになってしまうことでしょう。

例えば幼い時期に母犬に叱られることは大切です。

自分の甘噛みの力加減もそこで学びます。 強すぎるならお母さんが叱ってくれますし、兄弟たちに自分も噛まれることによって、その痛みを知るようになります。

そうした幼いころの経験によって正しい力加減を知ります。

この力加減が分からないまま親から引き離され、知らない人やワンちゃんに会うとどうなるでしょうか?

きっと強い力で相手を噛んでしまい、びっくりさせるでしょう。

それゆえに人に強く叱られたり、ワンちゃんに攻撃されたりしてしまうのです。

母親や兄弟たちを通してさまざまな力加減やルールを学ぶことは大切です。

人間と同じように、幼いころに家族を通してコミュニケーションを学ぶなら、大人となってからもコミュニケーションの大切さを理解し外部との良い関係を築くことができます。

散歩不足

こちらも社会化に含まれる部分でもあります。

散歩は単なる運動不足解消の機会ではありません。

社会勉強の大切な機会なのです。

散歩に行かなければ、いつも同じ景色、同じ音、同じ感触、同じ匂い、同じ味しか経験しません。

そのようなことが続くなら自分の知らないものを徹底的に怖がるようになります。

好奇心よりも恐怖心が勝ってしまうのです。

当然知らない人などもってのほかです。

散歩をあまりしなかったワンちゃんは新しい経験を怖がります

そうなると大人になって、いざ散歩に出かけようとしても嫌がることでしょう。

こうなると、いつまでたっても新しい経験ができず人見知りのままという悲しい繰り返しになってしまうかもしれません。

ワンちゃんが人慣れする方法

親兄弟から学ぶ仔犬たち

Sandra Huber/shutterstock.com

ワンちゃんが人慣れ出来ていない原因を探ることができましたね。

あなたのワンちゃんがまだ幼い場合、しっかりと人慣れさせるためにできることはたくさんあります。

今、成犬のワンちゃんであっても、人慣れさせていくことはできます。

その方法をそれぞれご紹介しましょう。

幼い時の外部とのふれあい

子供のころにできるだけたくさんの経験をさせてあげましょう。

子犬が人慣れするためには、できるだけたくさんの人と触れ合わせる必要があります。

飼い主や家族以外の人と会う機会を設けましょう。

単にそうした人を見るだけでなく、実際に触ってもらったりごはんを手でたべさせてもらったりしましょう。

幼い時に散歩に出かけることはとても大切です。

もちろん幼すぎるなら無理をしてはいけません。

そんな時はテレビで映像や音を聴かせてあげるだけでも効果があります。

また、キャリーに乗せて外の景色や音を感じさせることも良い方法と言えるでしょう。

実際に散歩ができるようになったら、同じルートではなく様々な場所に連れていきましょう。

人がたくさん通る道、自転車や自動車が通る場所も安全に気を付けながら散歩できるでしょう。

人の声や、動物の声、工事の音、など豊かな音を聴かせてあげるようにしましょう。

もちろん、ワンちゃんの様子を見つつ経験させる程度を決めると良いでしょう。

決して無茶することがないようにしたいですね。

社会化の訓練のつもりがトラウマを与えてしまったなんてことにならないように注意できますね。

公園などに出向くことができます。

公園にはたくさんの人がいて、可愛がってもらえる良い機会でしょう。

知らないたくさんの人に撫でてもらったり、遊んでもらったりすることは知らない人への警戒心を持ち過ぎないことに寄与します。

散歩中は他のワンちゃんと出会う機会でもありますね。

そのワンちゃんたちを通して、いろいろなことを勉強するようにしましょう。

だからといっていきなりドッグランなどに連れて行くことは少し危険です。

ドッグランにはたくさんのワンちゃんたちがいますから、中には衝撃を受けすぎて馴染むどころか嫌になってしまうワンちゃんもいるのです。

しっかりと散歩などで他のワンちゃんと接することに慣れてから行くようにしましょう。

幼い時の外部とのふれあいは、飼い主の皆さんの意向にかかっています。

あまりにも過保護にならないようにしましょう。

そうすることで、人懐っこく、強い自立したワンちゃんに育ってくれるでしょう。

協力者と社会化訓練

大人になったワンちゃんが人慣れ出来ていない場合、すこし時間がかかると考えたほうが良いでしょう。

飼い主の皆さんは決してワンちゃんを責めないようにしましょう。

ワンちゃんが今でも人見知りなのは、環境や性格故にしょうがないことなのです。

長い目で見てあげて、少しの成長でも褒めてあげるようにしましょう。

なかなか改善しないとしてもがっかりしないでくださいね。

どのように訓練できるでしょうか?

人が怖いワンちゃんに対して、いきなり知らない人が撫でるようなことがないようにしましょう。

かえって恐れが強くなるだけです。

信頼できる人に協力してもらいましょう。

まず、ワンちゃん自身がその人に興味を持つまで待ってあげましょう。

協力者の近くで過ごすようにできます。

しかし、強引に近づけようとしたり、協力者からアクションを起こしたりしないようにしましょう。

そのようにして時間が過ぎるなら、ワンちゃんの警戒心も少しずつ無くなっていくでしょう。

ワンちゃんが少しでも協力者に近づいていくなら、それだけで大成功だと言えます。

しっかりと褒めてあげましょう。

協力者さんはワンちゃんが近づいてくれるようになったら、すぐに触ろうとするのではなく、まずアイコンタクトを取るようにしましょう。

そのようにして徐々にコミュニケーションをとっていきましょう。

その後は協力者さんがおやつなどを与えてみましょう。

少しずつワンちゃんも心を許していくでしょう。

ワンちゃんと協力者の距離が近くなれば、今度は優しく触ってあげることができるでしょう。

ゆっくりとびっくりさせずに触ることができます。

ふれあいができた後も深追いはしないようにしましょう。

また何度か機会を設けて少しずつ慣れていくようにしましょう。

そのような経験を続けていくなら、ワンちゃんも少しずつ人慣れしていくでしょう。

知らない人でも安全で近づいても大丈夫であることが分かれば、散歩しているときに出会うひとにも近づくことができるようになるでしょう。

大切なことは無理をさせないことです。

ゆっくりと人慣れさせてあげましょう。

仔犬のうちから人に慣れさせる

ANURAK PONGPATIMET/shutterstock.com

まとめ

人慣れしていないワンちゃんの原因と改善方法についてお話してきました。

人慣れするためには、幼い時の経験が非常に重要です。

皆さんのワンちゃんがまだ幼いのであれば、しっかりと社会化させてあげるようにしましょう。

そうすることで、今後の生活で余計なストレスを抱えずに済むようになります。

今、成犬であるなら無理をさせないようにしましょう。

人が怖いワンちゃんにしっかりと同情心を働かせてあげましょう。

信頼できる友人に協力をお願いできるでしょう。

少しずつワンちゃんの警戒心を取り除いてあげるならきっと良い方向に進むことでしょう。

あなたのワンちゃんが人慣れすることはとても大切です。

なぜなら、皆さんが飼い主となっているからです。

人間に飼われている以上、人間社会でワンちゃんが生活しなければいけないのです。

そうした環境に慣れることができて初めて幸せな生活を送ることができると言えるでしょう。

ですから、是非とも粘り強くワンちゃんの訓練をしてあげてくださいね。

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1 wanwan239
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人慣れしないわんちゃんは慣れさせようとするときはなかなか大変です。私がとくに困ったのは、どうしてもわんちゃんを預けなくちゃいけない時に、なかなか預ける人がいなかったところでした。こういうことをもっと知っていたら、対処の方法もあったかもしれませんが、愛犬のことはいろいろしっておきたいですね。