
愛犬がキスをしてくる理由! 口から〇〇の匂いがする? 正しい接し方を解説。

mofmo編集部です。
愛犬とのスキンシップを大事にしている飼い主さんたちは多いことでしょう。わたしたちが犬を撫でてあげたり、抱きしめてあげたり、一緒に遊んであげたりすることがありますよね。さらに代表的なスキンシップの方法として犬が私たちにキスしてくることもあるのではないでしょうか?

口からごはんの匂いがする

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飼い主さんの口から食べ物のにおいがするときに、気になってぺろぺろと舐めることがあります。これは他のキスの心情とは大きく異なるものですね。
私たちがごはんを食べた後には口元に小さな食べ物のカスが付着しているものです。またおいしそうなにおいも口からは漂っています。
犬たちは嗅覚に優れており、飼い主さんたちの口からおいしそうなにおいが漂ってくると、気になってしまいます。キスをするかのように、口元のにおいを嗅いだり、舐めたりしてくるのです。
特に小さいお子さんはごはんを食べるのが上手ではありません。口元に食べ物が付着していることが多いでしょう。犬がお子さんに執拗にキスすることがあるかもしれませんが、原因は食べ物かもしれませんね。
犬がキスしてくれないのはどうして?
犬たちがキスをしてくれる理由やその時の心情を知ることが出来ましたね。犬のキスはわたしたちに対する敬意や愛情の表われであることが多いのです。
こうした事を知ると、少し不安に感じる飼い主さんたちもいることでしょう。「私の犬はキスをあまりしてくれない。もしかして嫌われている?」と考えてしまうかもしれません。これから、犬がキスしてくれない理由をいくつかご紹介しますね。
近寄りがたいと感じている
犬は警戒している相手には近づかないものです。もしかしたら、犬はあなたに近づきたくないと感じているのかもしれません。
怒鳴ったり、暴力をふるったりする相手には犬も警戒してしまいます。その人が近づくと怯えてしまうのです。そのような時は自分から近寄ることはまずないでしょう。出来るだけ一定の距離を保とうとして遠ざかるでしょう。
このような心情は犬が過去に経験した問題から生じることもあります。今の飼い主さんがとてもやさしく、愛情も持って接していたとしても、そもそも人間に対して緊張しやすい犬もいるのです。
そのような場合は無理にキスしようとするのではなく、時間をかけて犬との距離を縮めることを優先しましょう。犬から近づくのを待ってあげることが大切です。
加えて、犬の目をずっとそらさずに見据えていると、犬は「自分の事が嫌いなのかな」「敵意を向けられている」と感じてしまうのです。そのような犬は、キスをするよりも、視線を外して、敵意がないことを示す場合があります。
キスをしてくれないとしても、こちらからガツガツと近づかないほうが良いかもしれませんね。
嫌な臭いがする
犬はにおいに敏感です。飼い主さんの事が大好きだったとしても、飼い主さんの顔や口から犬が嫌うにおいがしていると、キスをすることはないかもしれません。
特に犬はタバコや香水のにおいが嫌いです。タバコを吸った後や、香水をつけている時に犬に顔を近づけると、「イヤッ!!」と顔を背けてしまうでしょう。ちょっと寂しく感じてしまうかもしれませんが、犬には悪気がありません。
犬の事を配慮してあげて、嫌いなにおいをまとっていない時にしっかりとスキンシップを楽しむようにされてください。
ひとりでいたい
犬も自分ひとりでいたいときがあります。眠たい時などはとくに飼い主さんとスキンシップをとるよりも、そっとしておいてほしいと思う犬が多いかもしれません。
是非犬のそのような気持ちを察してあげてください。人間もそうですが、犬もひとりでいたい時がありますし、気分が乗らないこともあるのです。無理にキスを迫るようなことはしないでおきましょう。
犬によってキスの頻度には差がある

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「自分の犬はキスをあまりしてくれない。嫌われているのかもしれない」と思うかもしれません。しかし、安心してください。犬によってキスをどれくらいの頻度で行うかはかなりの差があるからです。
ある犬は頻繁に飼い主さんとキスしようとするかもしれません。隙を見て顔を舐めて、離さないという犬もいますし、飼い主さんのことは大好きでも、ほとんどキスをしない犬もいます。
ですから、キスの頻度で愛情の深さを測ることはできません。キスをあまりしてくれないからといってがっかりしないようにしましょう。
犬とのキスには危険もある?

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犬とのキスはふれあいとしてうれしいことかもしれませんが、少しだけ注意を払っておきたいことでもあります。犬がキスをすることで私たち人間に危険が及ぶ場合があるということです。
人畜共通感染症(ズーノーシス)
人間も犬も感染症になります。そしてそれは犬から人間へと感染していくことがあります。動物の中にいる病原体が人間へと感染して病気を発症することを人畜共通感染症(ズーノーシス)と言います。
あまり過敏になる必要はありませんが、犬とのキスで人間が感染してしまうこともあり得ます。
いくつかの感染症がありますが、排せつ物を通して感染することも多いようです。排せつ物をすぐに処理せずにいるなら、犬が排せつ物を鼻で触るかもしれません。そんな犬とキスすることで感染するのです。
こうした感染症は基本的に薬によって治療することが出来ます。
狂犬病の危険は?

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狂犬病もまた人間に感染する人畜共通感染症です。狂犬病を発症してしまうなら、ほとんどの場合死に繋がってしまうほどの恐ろしい病気です。狂犬病には犬に噛まれることで感染することがあります。ですので、キスによっても感染する可能性は十分にあると言えます。
日本では犬に狂犬病の予防接種が義務付けられています。ですから、日本で狂犬病が起こることはほぼありません。犬とキスをしても狂犬病にかかることは無いでしょう。
しかし、野犬はそのような予防接種を受けていないことが多いです。狂犬病を発症した犬は理性が無くなって、狂ったように狂暴性を増します。わたしたちは野犬とキスすることはほとんどないでしょうし、まして、狂犬病を発症した狂犬とキスすることは無いでしょう。
愛犬とのスキンシップを楽しもう

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感染症の可能性は全くないとは言えませんが、基本的な衛生状態を保てているのであれば、犬とのスキンシップはそこまで危険ではありません。
もちろん身体の弱い赤ちゃんなどには気を付けてあげることが出来るかもしれませんが、「絶対にキスをしたらダメ」というものではありません。
大切なのはバランスです。スキンシップは大切ですから、犬に愛情を伝えるためにも、犬の愛情を受け止めてあげるためにも偏った態度を取らないようにしましょう。
必要な知識を持っておくことで、いざというときにすぐに対応できるならベストですね。
まとめ
犬がキスをしてくる理由についてご紹介しました。犬たちが飼い主である私たちにキスをしてくることはよくあることです。私たちが想像していたようにそれは私たちに対する愛情の表われだったのです。
しかもキスは上位の者に対する敬意の表明でもあります。犬はわたしたちのことを認めて、これからも良い関係を保っていきたいという気持ちでキスをしてくれるのです。
そのような気持ちを知ることが出来たのであれば、犬を一層愛してあげることが出来るのではないでしょうか?日ごろのスキンシップと、正しいしつけをしてあげることで、犬の幸せを保ってあげてくださいね。
中にはキスをしたがらない犬もいます。自分にキスをしてくれないからと言って落ち込む必要はありません。その他の行動で飼い主さんに対する愛情を知ることができます。こちらから強引にキスを迫ることはやめましょう。
キスによる感染症の可能性は低いとはいえ、全くないとは言えません。この点で、キスに関して敏感になる必要はありません。正しい知識を取り入れることによって、節度ある態度を心がけるようにしましょう。