犬は運動しないでいると病気リスクも!健康のためにも運動を!

犬は運動しないでいると病気リスクも!健康のためにも運動を!

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mofmo編集部

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私たち人間にとって健康的な生活を送るためには適度な運動が必要です。同様にわんちゃんが健康的に過ごすためにも運動は必要です。小型犬だから運動は必要ないと考えている飼い主さんもおられるようですが、体が小さくてもわんちゃんは私たち人間以上に歩いたり走ったり飛んだりする運動能力に優れています。

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わんちゃんが運動をしないでいると……

beautiful beagle dog isolated on white

Svetography/shutterstock.com

肥満

わんちゃんも人間と同じように運動不足になれば太ります。食べて寝ているだけではなく十分な運動をしなければなりません。わんちゃんの運動不足は肥満の大きな原因になり、肥満によるさまざまなデメリットも引き起こされてしまいます。

例えば糖尿病を発症する原因にもなりますし、血液の循環が悪くなることで心臓への負担が大きくなったりもします。また関節や筋肉に負担がかかるため、関節症やヘルニアを引き起こす原因なども考えられます。

◆糖尿病 わんちゃんの糖尿病も肥満が一つの原因といわれています。わんちゃんが食事をすると、消化された糖を吸収するために『インスリン』が膵臓から出てきて、体内に糖を取り組むようになっています。しかし体内に『インスリン』が常に存在することになると、『インスリン』の作用が弱まり血液中の糖を体内の中になかなか取り込むことができずに、血糖値が常に高い状態になってしまい、糖尿病を引き起こしてしまいます。

糖尿病はなかなか発見されず進行してから見つかることがとても多い病気です。また完治することも困難とされていますし、白内障や腎臓病などの二次感染も引き起こしてしまいます。糖尿病は遺伝的な要因のほか肥満や運動不足といわれていますので早食いやドカ食いには気をつけてあげる必要があります。

◆心臓病 生きていく上で心臓はとても大切な臓器です。わんちゃんが肥満により体脂肪が増えてしまうと、心臓が体の隅々まで血液を届けようと頑張ってしまい、心臓への負担が非常に大きくなってしまいます。そうなると何らかの心臓疾患を引き起こしやすくなり、心臓の病気を発症するリスクが大きくなってしまいます。

◆呼吸器疾患 わんちゃんの呼吸の仕組みは鼻と口から入った酸素が気管を通り肺に着き、そこで二酸化炭素と酸素が交換されます。肥満と関係するのは通り道の気管です。気管が脂肪の蓄積によってつぶされてしまい、十分な酸素が体内に運ばれず体が酸素不足になってしまうのです。

また太りすぎて、重たい体を支えるために通常より体力や筋力を使うことになるのですぐに疲れる傾向があり、息切れをすることもあります。

◆肝臓機能低下 食べ過ぎたカロリーは人間も犬も脂肪となって体の中に蓄積されてしまいます。脂肪は体のどこであっても蓄積されていく厄介なもので、肝臓にも脂肪は蓄積されるのです。そうなるといわゆる「脂肪肝」と言われる状態になっている事もあり、もっとひどくなると肝硬変にもなってしまいます。

肝機能が低下すると解毒が難しく、毒素が体中に回ってしまい、免疫力も低下してしまうのでますます体調が悪くなってしまいます。

◆皮膚炎 肥満と皮膚炎の関係性など不思議に感じるかもしれません。皮下脂肪が増えると皮膚がたるんでしわができます。そのしわの間が擦れたり、汚れが溜まったりして炎症が起きてしまいます。

◆便秘 結腸の自律的な運動をぜん動運動と言いますが、ぜん動運動が弱まると、体内の老廃物がスムーズに排出できなくなり便秘になってしまいます。運動をするとぜん動運動が活発になりますが、運動不足は便秘の原因になってしまうのです。

また、脂肪によって腸が圧迫され便の通りが悪くなり、便秘になってしまうこともあります。

◆腰・関節への負担 わんちゃんの体重が増えると、体重を支えるための腰や関節に負担がかかることはお分かりだと思います。たとえば3kgのわんちゃんが0.5kg増えたとしたら、このわんちゃんは体重が約15%も増えたことになるのです。60kgの人が70kgになることと同じ増え方になるのです。

コーギーやミニチュア・ダックスフンドのように、胴長短足の犬種は『椎間板ヘルニア』になりやすいといわれています。もともと胴が長いため腰に負担がかかりやすいのですが、そこに肥満が重なるとますます腰への負担はかかります。また、シーズー、ペキニーズ、パグ・フレンチブルドッグ、トイプードルなども椎間板ヘルニアになりやすいといわれています。

椎間板ヘルニアは「痛み」が生じます。痛くて「キャン」と鳴くだけでなく、震えたり、とぼとぼ歩いたり、階段の上り下りをしないなどの症状が出てくる場合があります。早めに獣医さんに診てもらうようにした方が良いと思います。

欲求不満やスレトスがたまる

わんちゃんは本能的に獲物を追いかけ、自由に走り回りたいという欲求があるにもかかわらず家の中に閉じこもっているとストレスを溜めこみ、欲求不満になり、さまざまな問題行動を引き起こす原因となり得ます。

◆運動したいのにさせてもらえないストレス わんちゃんは運動が大好きです。その運動欲求が満たされなければストレスになり、体を頻繁に舐めるようになったり、しっぽを追いかけたりなどするようになってしまいます。そのようになる前にしっかり運動を行いリフレッシュさせてあげてください。

◆問題行動を引き起こしてしまう 欲求不満は問題行動を引き起こしてしまうかもしれません。物を壊す、無駄吠え、散歩中に強く引っ張る、などの行動は運動不足が原因かもしれません。

また愛犬が唸ったり、人に飛びついたり、噛み付くなど攻撃性が出てくることもあります。運動不足が思い当たる場合はわんちゃんを叱る前にしっかり運動をさせてストレスを解消してあげる必要があります。

犬にとって運動は、体の健康にも心の健康にも欠かせないものといえます。日頃から運動を行い、運動不足による様々なトラブルを避けてあげるように飼い主さんとして心がけてあげたいですね。

外でわんちゃんに運動させる方法

Beautiful dog in motion. Rough Collie jump through agility hoop, he is in long jump landing on grass.

Flatka/shutterstock.com

フリスビー

屋外では愛犬を思いっきり走らせてあげたいと思います。コーギーなど牧羊犬にルーツのあるわんちゃんだったり、中型犬や大型犬のわんちゃんはフリスビーやボール遊びが得意かもしれません。

フリスビーを空中でキャッチすることは難しいので、まずは引っ張りっこなどから始めてみたり楽しいおもちゃであることを認識したら、『投げてとってきてもらう、戻ってきたら褒める』の繰り返しなどで遊びながら運動させてみると良いでしょう。

フリスビーの選び方ですがわんちゃんが無理なく銜えられる大きさの物を選ぶことが大切です。

シリコンやロープなどの柔らかいソフトタイプのものは初心者におすすめです。口や体に当たってもダメージは少ないので怪我やトラウマの防止にもなります。また、よく飛ぶプラスチックの硬いものもあります。噛むことが好きなわんちゃんは噛んでフリスビーに穴が空いたり形が変形して消耗が早いといえるでしょう。必要以上に噛ませないことが大切といえます。競技で使うプラスチック製のフリスビーで色々な技を練習するならば愛犬の運動になること間違いなしです。

ボールを使った遊び

わんちゃんはボール遊びが大好きです。なぜなら、動くものを追うという犬が持っている狩猟本能を刺激するからです。

『もってこい』という遊びは、愛犬を飼い主さんのそばで待たせた状態でボールを遠くに投げ、「探せ」のコマンドでボールを探しに行かせる遊びです。わんちゃんはボールを投げれば全速力で追いかけていき、それを抑え込むというわんちゃんの『本能』を満たしてあげる遊びです。そんなボール遊びが大好きなわんちゃんだからこそボールは犬用のボールで遊んであげてください。

テニスボールを使って遊んでいる方を多く見かけますが、テニスボールの表面は、カーペットのように短い毛で覆われています。その毛に絡みついた砂や汚れを愛犬が銜えてくることを考えるとわんちゃんの歯を傷つけてしまうことも考えられますし、衛生的でもありません。加えてわんちゃんがボールを銜える時には唾液でボールも湿り気を帯びますます砂ほこりがつきやすくなってしまいます。ゴムでできた犬用のボールを使えば表面が湿って汚れても手元にあるハンドタオルで拭き取ればすぐに汚れは取れます。非常に些細なことと思えることですが可愛い愛犬のためにも犬用のボールで遊んであげてください。

またサイズに関しても犬の口に合ったサイズを選ぶことが必要です。大きすぎるボールを銜えて口から外れなかったり、小さいボールで遊んでいると飲み込んでしまうこともあり得るようです。愛犬の体にあったボールというよりは愛犬の口の大きさにあったボールを選んであげると良いでしょう。

ボール遊びはわんちゃんが全速力で走るためしっかりとした運動になります。しかしボールが到達した地点がどのような場所であれわんちゃんは全速力で走ってしまうため安全な地点にボールが到達するよう上手に投げてあげてください。

水遊び

季節や場所が限定されてしまいますが、水遊びは陸上で遊ぶよりも多くのエネルギーが必要となってきますので、水遊びは運動不足の改善に効果が期待できる遊びです。わんちゃんによっては水を怖がることもありますのでまずは水に慣れさせるところから始めてみると良いかもしれません。

◆水遊びが得意な犬種 ・ニューファンドランド カナダにあるニューファンドランド島が原産の作業犬です。漁師が網を引く手伝いをしたり、海難救助犬として荒れた海でも溺れた人間を岸まで運ぶ役割を担うほど泳ぎが得意なわんちゃんで、現在でも海難救助犬として陸や船上で働いています。

・ラブラドール・レトリーバー / ゴールデン・レトリーバー 猟の際にハンターが撃ち落とした獲物を回収する《retrieve》役割を担うわんちゃんです。水鳥猟で水面に落ちた獲物をくわえたまま泳いで持ち帰るという業と体力を持ち合わせているわんちゃんです。肉球には水かきのような膜がありスイスイと泳ぐことができます。

◆水遊びが苦手な犬種 パグやブルドッグのように頭の短いわんちゃんは体の構造上呼吸がしずらいので水遊びが苦手です。またダックスフンドのように足が短いわんちゃんは水をかいても進みにくいのでやはり水遊びが苦手といえます。

愛犬が水遊びが得意な犬種なのか苦手な犬種なのか理解した上で水の中で運動させてあげてください。

ドッグラン

休日などに車に乗せてアジリティのあるドッグランなどに連れて行ってあげるのも良いかもしれません。リードを外して広い場所を自由に犬友と走り回る追いかけっこなどは飼い主さんとの遊びでは味わえないものを愛犬は経験することができるでしょう。愛犬を運動不足にしないためにも時間を作ってスペシャルな1日を作ってあげるのも良いかもしれません。

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