震災からペットを守ろう!ペットの防災に必要な知識を覚えておきましょう!
mofmo編集部です。
災害大国とも呼ばれるほど自然災害が多く起こる日本では日頃から災害から身を守る準備が必要です。ペットを飼育しているなら自分だけではなく、ペットの身も守るように日頃から準備しなくてはいけません。今回は災害対策についてまとめてみました。
災害時に必要な物を事前に準備しよう
Tyler Olson/shutterstock.com
災害に備えて必要な物を事前に準備しておきましょう。愛犬や愛猫のために防災グッズを事前に準備しておけばいざという時にも安心です。
食料と水
まず一番大切なのは「食料と水」です。必ず必要になるので普段食べているフードを最低でも7日分は用意しましょう。
私たちが防災グッズを用意するときは、最低3日分の食料と水を用意しますね。しかし犬や猫のペットフードの配給はもっと遅れます。東日本大震災の時もペットフードの配給がなかなかないという状況が発生しました。確実に配給されるという保証も出来かねます。ですから最低でも1週間分のフードを用意しておくようにしましょう。
もしも愛犬愛猫が特別な療法食を食べている場合は、なおさら入手困難になるため、何袋かストックしておくと良いですね。
また災害後は環境が変化して食欲も無くなってしまうかもしれません。そこへ普段とは違うフードになってしまってはなおさら食べたくなくなることでしょう。ですから可能でしたら食べ慣れたフードを余計に準備しておくことをおすすめします。
「ローリングストック法」といって常に1,2袋多めに購入しておき、開封したら新たに一袋購入するという方法をとることで、常に在庫を準備しておくことができます。
水に関しても1週間分用意しておくと良いでしょう。
犬や猫にミネラルウォーターは与えないでください。ミネラルウォーターはミネラルが含まれているため、犬や猫にとっては過剰摂取でからだに悪影響を及ぼすことがあるからです。長期摂取で尿結石を起こす可能性があります。ですから犬猫用の水を用意すると良いでしょう。
「水道水」を飲み水として用意しておくこともできますが、水道水は長期保存ができないので水道水を非常時の飲み水として用意したい方は、定期的に交換してください。
薬やサプリ
もしも今何かの薬やサプリメントを飲んでいるのでしたら、それらも余計に準備しておきましよう。
慢性的な病気の場合、災害だからといって薬が切れてしまっては大変です。獣医さんに相談してみるとよいでしょう。
災害時には人間の薬も入手が難しくなります。犬や猫の薬はなおのこと入手困難です。
トイレシーツ
避難所で問題になりやすいのは「ペットのトイレ問題」です。ペットが自由に排泄したり、きちんと処理されず臭いなどの問題が起きやすいものです。
周りの人に迷惑をかけないためにも排泄に必要なトイレシーツを用意し、シーツの上で排せつをさせるようにしましょう。
万が一粗相をした時のために「消臭スプレー」を用意しておくと良いでしょう。周りの人に迷惑をかけないように、うまく排泄ができなかったときのため、またペット自身が汚れた時など様々な場面で活躍します。
他にも使用済みのトイレシーツやうんちは通常ビニール袋に入れて処理すると思いますが、どうしてもにおいが外に漏れてしまいます。ましてや人がたくさんいて距離も近い避難所において臭いは周りに迷惑をかけてしまいます。
最近は防臭、消臭効果のある袋が用意されています。こういったマナーバッグも用意しておくと良いでしょう。
他にもマーキングをしてしまうオス犬のためにマナーベルトを用意することもできるかもしれませんね。
リード、ハーネス
災害時にずっとクレートの中に入れていては犬や猫にとってストレスとなってしまいかねません。しかし災害時の外は危険がいっぱいです。
ですから気分転換ができるように少し外に出してあげるのは良いのですが、危険が多いので安全も確保しましょう。
そのためにリードやハーネスを使って散歩させるようにしましょう。
また避難所での生活は基本的にリードの装着が義務となっています。
キャリー、クレート
ペットの安全を守るため、また周りに迷惑をかけないためにもキャリーやクレートに入れるようにしましょう。そのためにもキャリーやクレートの準備は絶対です。
あると良いもの
ここからはあると良いものを紹介します。
もし可能ならフードや水を与える際の食器もあると良いかもしれません。最近は折りたたむことができる携帯用の食器が販売されています。密閉できるタイプのものもあり、食べ残しや飲み残しをした時にも簡単に保管ができます。
タオルや毛布もあると良いでしょう。雨で濡れた時や汚れてしまったときなどタオルはいくらあっても重宝します。使い古しでかまわないのでたくさん用意しておくと良いでしょう。
また新聞やダンボールも重宝します。防寒対策にすることができます。特に寒い時期でしたら下に段ボールや新聞を敷くだけで寒さ対策ができます。
そしてお気に入りのおもちゃを用意しておくと、慣れない環境での避難生活も多少気休めになるかもしれません。
避難先において
hxdbzxy/shutterstock.com
普通災害が発生した場合、避難所に避難するのが一般的です。
しかし避難所によってはペット同伴が認められていないところもあるかもしれせん。
避難にあたっての事前準備
そこで、まずは自分が行くべき避難場所がペット受け入れ可能かどうか事前に調べておくと良いでしょう。自治体に電話やメールで確認することができます。
ペット受け入れが可能でしたら問題はありません。
上記で見たような避難に必要な物をしっかり準備しておくことで、周囲への迷惑を最小限にとどめ、愛犬や愛猫のストレスを少しでも軽減できるでしょう。
しかしもしも避難所でペットの受け入れを認めていない場合はどうしたらよいでしょうか?
その場合は事前に動物病院、ホテル、家族など災害時にペットを受け入れてくれるところを探しておくと良いでしょう。
避難所での生活
いざ避難所での生活となった場合は、愛犬や愛猫のことばかりではなく、周囲の人たちのことを考えましょう。
中には動物が嫌いな人、アレルギーを持っている人もいるかもしれません。
犬や猫が好きな人の中でも、ストレスの多い避難所生活で日々犬や猫の鳴き声を聞き、常に犬や猫のにおいがある状況ではストレスとなってしまうこともあるでしょう。実際これらはトラブルの原因ともなるものです。ですから「マナー」はとっても大切です。
人間だけではありません。犬や猫にとっても慣れない避難所生活は大きなストレスです。
ですから少しでも落ち着く環境を作ることができるように、ふだんからキャリーに慣れさせて、キャリーが居心地の良い場所と思わせることが大切です。キャリーに毛布をかけて落ち着いた環境を作ってあげるなどの工夫もできるでしょう。
避難所生活が難しい場合
飼い主と離れ離れになる、人が多くて騒がしい、どうしても周りに迷惑をかけてしまうなど様々な理由で避難所生活は難しいという場合は、車やテントの利用も可能でしょう。
実際、大災害が起こった時に車やテントで過ごしたという方は少なくありません。避難所の駐車場にテントを張って過ごしたという方もいます。
この方法も良いかもしれませんね。人間とペット双方のストレスを少しでも軽減できるかもしれません。
ただし車中泊の場合、気をつけなければいけないのが飼い主さんの「エコノミークラス症候群」です。
十分な水分が取れず、十分な空間がないため長時間同じ姿勢をとることで血行が悪くなって血液が固まってしまうかもしれません。
エコノミークラス症候群にならないためにも、定期的に車外に出てストレッチを行う、十分な量の水分を取る等しましょう。
また夏場に気をつけていただきたいのは「熱中症」です。
車内生活をしていると、ガソリン代の節約などを考えてエアコンをつかわないようにすることもあるでしょう。しかし車内の温度はどんどん上がって、簡単に熱中症になってしまいます。ですから熱中症にならないように窓を開けて空気が流れるようにするなどしましょう。
しかし窓を開けた瞬間にペットが外に出てしまうことを防ぐためにも、リードやハーネスの着用は忘れないでくださいね。
まとめ
Noska Photo/shutterstock.com
今回はペットの防災に関する情報をご紹介しました。
災害が起こった時は防災意識が高まるものですが、時間の経過と共に忘れてしまいがちです。しかし災害はいつどこで発生するか分かりません。愛犬、愛猫の安全と命を守るのは飼い主さんの責任です。
日頃から災害に備えた準備をしっかりしておき、災害にあった時に必要以上にあわてなくても良いようにしておきましょう。
また犬や猫も災害があった時に必要以上のストレスを抱えなくていいように、日ごろからいろいろな人に慣れさせておくことができるかもしれせん。地域で防災訓練があった時はペットと共に参加するのも一つの手ではないでしょうか?
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入り口にゲートを付けていることと、首輪に住所や連絡先を書いていますね。まぁマンションなので脱走しても同じ階のフロアをうろうろするくらいなんでしょうけど。