犬が雪を食べるのってどうなの?雪遊びの際の注意点や寒さ対策まですべて紹介します!

犬が雪を食べるのってどうなの?雪遊びの際の注意点や寒さ対策まですべて紹介します!

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童謡「雪やこんこ(ん)」では、犬は雪の中を喜んで駆け回り、猫は暖かいこたつの中で快適に過ごす様子が歌われています。犬は「変化を好む」ゆえに雪で遊ぶことが大好きなようです。では、雪遊びの最中に犬が雪を食べてしまったらどうしたら良いでしょうか。犬が雪を食べても大丈夫なのでしょうか?

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注意すべき他の点

融雪剤には注意

Syda Productions/shutterstock.com

除雪剤に注意!

雪を食べる際の注意点は上記で触れましたが、他にも融雪剤の存在に注意しなければなりません。

融雪剤は、凍結防止のために路面にまかれる顆粒状の薬剤です。基本成分は塩化カルシウムで、人体には害はありません(高濃度の塩化カルシウムや粉末への直接接触は炎症を引き起こす)。海水やにがりにも含まれている、ごく天然のありふれた成分です。

そのような訳で、ワンちゃんが多少なりとも触れる機会のある塩化カルシウムですが、融雪剤のように濃度の高い塩化カルシウムの場合は、触れると炎症を引き起こしてしまう原因となります。

水分が含まれるため、触れた部分が極端に傷んでしまい、赤くなったりただれて皮膚がはがれるようになります。その性質から、目や口内などの粘膜系に触れると皮膚に触れる以上の惨事を引き起こします。さらに飲み込んでしまうと、胃腸を激しく刺激して嘔吐や下痢を引き起こします。

融雪剤そのものは、そのような危険な濃度の塩化カルシウムを使用していません。ワンちゃんがその上を歩いたとしても、すぐに炎症を引き起こしたり中毒になったりすることはないでしょう。

しかし塩化カルシウムの性質が性質だけに、融雪剤が撒かれた道路を長時間散歩したり、家に帰ってから放置したりするなどの行為は避けたいものです。

小型犬がシャンプー前に融雪剤が撒かれた「可能性のある場所」を多少歩くのと、肉球の面積も大きい大型犬が完全に融雪剤の上を歩いてそのまま放置されるのでは、事情も危険性も変わってきます。

雪の上を歩くたびに家に帰ってシャンプーするかどうかは、飼い主さんの判断に任されるものの、融雪剤が撒かれているかどうかは確認すべきでしょう。

基本的に、一般国道や都道府県道には撒かれていると考えるべきです。市町村道は場所によります。国道でなくても交通量の多い道路や、市町村が整備に力を入れている道路は融雪剤を撒く可能性があります。

愛犬を除雪剤から守る!

そのような場所が散歩ルートに入っている場合、冬は違うルートで散歩に向かうか、靴下や雪用のシューズを履かせたうえでジャケットなども着せ、雪を食べないようにさせながら注意深く散歩させることが求められます。

万が一食べてしまった場合は、水か卵白を飲ませてすぐに動物病院で診察を受けましょう。

繰り返しになりますが、塩化カルシウムそのものは自然界に存在する化学物質であり、ワンちゃんにとって毒性が強いわけではありません。しかし、濃度によっては脱水症状によるショック状態を引き起こす危険性があるということです。

当然、融雪剤はワンちゃんの食べ物ではありません。雪の上を歩いたり食べたりするときは、融雪剤の存在に十分に注意してください。

ワンちゃんはなぜ寒さに強い?

雪の下に集まる犬

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一般的なワンちゃんの体温は38度前後です。37度を超えると微熱と感じる私たち人間からすると、ワンちゃんの平熱は少し高い方にあります。

ワンちゃんの体温は、通常肛門に体温計を挿入して直腸温を計ります。直腸温が37度を下回っていると、ワンちゃんの場合は低体温と判断されることがほとんどです。逆に熱がある場合は40度を超えています。

ワンちゃんは人間と同じ恒温動物です。全身のセンサーを通じて体温を自動調整しており、全身の機能や恒常性を維持しています。

それでも、上記でご紹介したように寒さへの耐久力や好みの程度は変わります。当然、寒い地域で生活してきた犬種は寒い気温を好み、寒さの中で活発に活動する方法を本能的に知っています。

ワンちゃんにも寒さ対策が必要

防寒対策はしっかりね

RavenaJuly/shutterstock.com

ワンちゃんが雪を好むのであれば、飼い主としては思う存分遊ばせてやりたいところです。しかし、しもやけや凍傷、融雪剤による影響もありますから、ワンちゃんの体調をはしっかりと管理してやらなければなりません。

ワンちゃんが寒がっている場合、それなりのサインを出しているはずです。

分かりやすいのは「震えている」「体を小さく縮めて丸まっている」などが挙げられます。これらは寒い時に人間も取る行動です。

その他にも、「水をあまり飲まない」「外に出たがらない」「食欲がなく、下痢の回数が多くなる」などが見られる場合があります。

水をあまり飲まないことは大きな弊害を生み出す危険性があります。体内の水分量が減少すると免疫が下がるため、普段は抵抗力のある病気にかかりやすくなります。

さらに、尿が減ることで不純物や老廃物を十分に排出できなくなり、泌尿器系の疾患も新たに引き起こすかもしれません。

外に出たがらないのは人も同じですが、ワンちゃんは寒さそのものと運動不足でストレスが溜まってしまいます。運動して疲れるのはストレス解消であり、ワンちゃんにとっては生活の一部です。

食欲がなくなることも体調不良の原因になります。下痢で上手く消化できなくなれば、体温維持に必要なエネルギーも十分に吸収できないでしょう。

まとめ

適切な温度管理を

ワンちゃんの寒さ対策には、小型のヒーターをケージ内に設置したり、ケージそのものを毛布やタオルケットやフリースで覆ってあげたり、横になる場所も保温性の高い布で整えてあげるなどの方法を取りましょう。

暖房を直接当てたり、ヒーターでずっと加熱したりするのはおすすめできません。体温が上昇しすぎたり乾燥しすぎたりしてしまいます。電気代を節約するという意味でも、適度な暖房と保温剤による、健康的で自然な温度を保たせることが重要です。

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