愛犬が飼い主の服や布団が好きな理由とは?愛犬の心理に迫ります!

愛犬が飼い主の服や布団が好きな理由とは?愛犬の心理に迫ります!

update

愛犬が飼い主の服や布団に体をこすりつけたり、もぐったりしてくることがあるかもしれません。自分用のベッドを用意してあげているのにも関わらず、どうしてそんな行動をとるのでしょうか。ここでは、犬が飼い主の服や布団が好きな理由について、また愛犬に布団を与えることや一緒に寝るのは良いかについてまとめました!

update

愛犬と一緒には寝ない方がよい?!

ケガをした犬

Valentina Razumova/shutterstock.com

愛犬としても、飼い主としても一緒に寝ることは心地いいことだと思える理由について考えましたが、結論から言うと愛犬と一緒に寝るのは良くないと言われています。

愛犬と一緒に寝ることによるリスクについていくつか解説します。

愛犬と寝るリスク①しつけがしづらくなる

犬と一緒に寝ることによって、飼い主との主従関係が崩れてしまい、犬が飼い主と同等の存在であると勘違いし始めてしまうきっかけになることがあります。

そうするとしつけがしづらくなり、言うことを聞かなくなってしまうという問題が発生することがあります。

チワワのように群れで寄り添って眠る犬種をのぞいて、ほとんどの犬種は眠る時に距離をとって眠ります。特に群れのリーダーとなる犬は、他の犬に寄り添って眠るということは本来の習性としてありません。

そのため飼い主と一緒に寝ることが習慣になってしまうと、主従関係がうまく機能しなくなり、しつけがしづらくなってしまうのです。

愛犬と寝るリスク②ひとりで寝ることができなくなる

飼い主との添い寝の習慣がついてしまうと、ひとりで離れて寝られなくなってしまいます。

また、もともと縄張り意識のある犬にとって、寝る時まで飼い主と一緒ということに慣れてしまうと、自分のテリトリーが曖昧になってしまいます。その状態で飼い主から離れてしまうと不安になり、いつもはよくできているトイレに失敗したり、無駄に吠えるようになったりと、問題行動を起こすようになってしまいます。

それだけでなく、動物病院やペットホテルでケージに入れるときに暴れるようになってしまうかもしれません。

つまり、犬にとって自分だけのテリトリーで、自分だけで過ごすことができなくなってしまうのは良くないのです。

なので、もし飼い主と一緒の空間で寝るとしても、ケージやクレートを使ってひとりで過ごすトレーニングはしておきましょう。

愛犬と寝るリスク③事故が起こる

もし飼い主がベッドを使っていて、愛犬もそこで一緒に寝るとなると、寝ている間にベッドから落ちてけがをする可能性が出てきます。

人間からするとたいしたことのない高さかもしれませんが、小型犬や子犬からするとベッドの高さは相当な高さです。落下によって、骨折やその後の歩行や動作に障害をきたすような損傷を受けるかもしれません。

小型犬の場合、寝ているときに間違って上に乗っかってしまう可能性があるので、ベッドで一緒に寝るのは避けるのがよいでしょう。

愛犬と寝るリスク④飼い主が皮膚病になる

犬と一緒に寝ることは、犬にとってリスクがあるだけでなく、飼い主の健康にも悪影響を与える可能性があります。

いくら清潔にしていると思っても、ノミやダニ、シラミなどの外部寄生虫がついている可能性があります。このような寄生虫がついていることに気づかずに一緒の布団で寝てしまうと、飼い主が皮膚炎にかかってしまう可能性もあります。

そして、布団やベッドは寄生虫にとって繁殖しやすい場所なので、あっという間に増殖してしまいます。

さらに、毛が抜ける時期に同じベッドで寝てしまうと、布団が毛だらけになってしまい、衛生的に良い状態とは言えません。

もしどうしても毎日一緒に寝たいと思うのであれば、毎日シーツを取り換えることや、布団を毎日干すことが必須です。愛犬自身のノミやダニ、シラミの予防・駆除もしっかり行いましょう。

愛犬とは別々に寝るのが最適

一緒に寝たいと思う気持ちがある飼い主もいると思いますが、ここで挙げた4つのリスクの事を考えると、やはり別々に離れた場所で寝ることが、飼い主にとっても愛犬にとっても良いということが分かります。

特に飼い主に与える影響として、健康上の問題を引き起こす可能性があるという点を考える必要があります。

そこで次に、愛犬が感染していると飼い主にも影響を与えかねない感染症(ズーノーシス)について解説します。

飼い主が犬から感染しかねないズーノーシスとは?

犬からアレルギーをもらった?

Elnur/shutterstock.com

ズーノーシスとは、犬が感染すると飼い主に感染する可能性がある病気の総称です。(人獣共通感染症)

原因となるのは、ウイルスや細菌、真菌(カビ)、寄生虫や原虫、リケッチア(微生物)です。代表的なものを一つずつ見ていきましょう。

ウイルスや細菌

ウイルスや細菌が原因となって引き起こされるものとして、3つ取り上げます。

■①パスツレラ症 犬に引っ掻かれた傷や口移しなどの過剰な接触が原因となって、パスツレラ属菌に感染することで発症します。症状は傷の箇所が化膿すると言った軽傷なものから、肺炎などの呼吸器の病気を発症させる場合もあります。特に免疫力が低い幼児や高齢者がかかりやすいので、飼い主自身も普段から免疫力を下げないよう健康に気をつけましょう。

■②サルモネラ症 サルモネラ菌に感染すると、発熱と下痢などの症状が現れます。免疫力が低下している人や赤ちゃんが感染すると命にかかわる場合もあるので、注意が必要です。感染予防としてできることは、ペットの排泄物を触らないこと、菌に感染したものを触らないことです。

■③狂犬病 狂犬病ウイルスに感染した動物にかまれると、その傷口から唾液と共にウイルスが体内に侵入し、2~6週間後に発症します。症状は、強い不安感、一時的な錯乱、恐水・恐風症、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんです。発症すると致死率がほぼ100%と言われている恐ろしい病気です。

真菌(カビ)

真菌が原因となってかかる感染症は、皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)です。イヌ小胞子菌や毛瘡菌(もうそうきん)に触れることで感染します。症状は脱毛、発疹、患部が化膿するなどです。

抗真菌薬を使って動物も人も治療することができます。菌は湿った環境を好んで増殖するので、喚起をしっかりと行い、室内の湿度や温度に気をつけてください。

寄生虫や原虫

寄生虫や原虫が原因となって感染するのはエキノコックス症です。

多包条虫(たほうじょうちゅう)と呼ばれている条虫に感染すると発症し、万が一この虫の卵を人が飲み込んでしまうと、肝臓などに幼虫が寄生します。

初期症状がなく、5~10年経った後で肝臓付近に痛みや違和感が出始めて、肝機能に障害が生じ始めます。放置してしまうと90%以上が死にいたる怖い感染症です。治癒には外科手術による患部摘出が必要です。

リケッチア(微生物)

微生物が原因となってかかる病気はQ熱というものです。

コクシエラ菌という細菌に感染すると発症し、2~4週間の潜伏期間を経て、インフルエンザにかかったときと同じような症状を起こし、最悪の場合死にいたることがあります。

マダニが媒介となって感染すると言われているので、飼っているペットを定期的に洗って清潔に保つことで、ある程度予防することができます。

ズーノーシスを予防するために

ズーノーシスについて知るとペットを飼うことに恐怖を感じるかもしれませんが、正しい知識と、節度ある接し方をすることで予防することができます。

せっけんで手をよく洗うこと、過剰なスキンシップを避けること(キスや口移し)、一緒にお風呂に入らないことを守っていれば感染を防げます。

さらに、ペットの排泄物を放置しないことや、予防ワクチンを受けるなどの対処方法もあるので、心配な人はワクチン接種も含めて考慮してみたら良いのではないでしょうか。

飼い主が大好きな愛犬の愛情表現

飼い主の膝の上でリラックスする犬

Africa Studio/shutterstock.com

飼い主の服の上に乗ったり布団の中にもぐり込んだりする行為が、飼い主の事を大好きだということを示す愛情表現ということが分かりました。

他にも、飼い主が大好きな愛犬がする愛情表現はあるのでしょうか。ここでは、代表的な4つを紹介します。

愛犬の愛情表現①膝の上に乗る

飼い主の膝の上に乗ることで飼い主のぬくもりを感じ、思いっきり甘えることができるので、飼い主の膝の上は犬にとっては最高の場所です。

飼い主が座ったのを確認して膝に乗ってくる犬は、飼い主のことが大好きな事の証拠です。

愛犬の愛情表現②目尻や口元をゆるませる

目尻や口元をゆるませて、笑顔のような表情を見せることがあります。これは、相手に敵意がないことを示していると考えられています。

そして飼い主と一緒にいてリラックスしている証拠でもあります。ぜひ笑顔で声をかけて、愛犬からの大好きというメッセージに答えてあげてください。

愛犬の愛情表現③帰ったときに水を飲みだす

帰宅すると、それを確認した愛犬が水を飲みだす様子を見たことがありませんか。ただの水分補給かと思いがちですが、実はこれも愛情表現の一つなのです。

犬は興奮したり感情が高まったりすると、それとは関係のない行動をして気持ちを落ち着かせようとします。飼い主が帰宅したうれしさが安心につながって、のどの渇きをうるおしているのかもしれません。

愛犬の愛情表現④ご飯の準備中に足元をうろつく

ご飯を用意している飼い主の足元で行ったり来たり、うろつく行為を見たことがあるかもしれません。

ご飯への期待に相まって、ご飯をくれる飼い主への愛情がアップしているサインです。

まとめ

少女と寝る犬

Vitaly Titov/shutterstock.com

愛犬が飼い主の服や布団が好きな理由は3つ考えられます。1つ目は服や布団の素材が心地がよく好きということです。2つ目は飼い主のにおいを認識してその近くにいることで安心するということです。

そして、嗅覚の優れている犬が飼い主のにおいが付いたものの上に乗ったり、もぐり込んだりするというのは、飼い主に対する愛情表現の証拠ということもわかりました。

ただし、いくら愛犬がかわいくて一緒の布団で寝たいと思っても、主従関係が崩れてしまったり、わたしたち飼い主の健康に悪影響が及んだりする可能性もあるので避けた方がいいでしょう。

愛犬からのほかの愛情表現に気づいてあげて、愛犬に対する愛情を伝えればさらに絆は強まっていくに違いありません。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板