【獣医師監修】犬に洋梨（ラフランス）を与えても大丈夫？与えるメリットや注意点を解説！【2023年版】

どんな時に犬にラフランスを食べさせられる？

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ラフランスを犬に与える時には、食べさせるタイミングをよく把握することが大事です。どんな時にあげられるかまとめてみました。

ごはんの時間に食べる

一日のどの時間帯に食べさせても良いのですが、ドッグフードを食べる時間に、トッピングとして一緒に食べるという方法がありました。ラフランスの食べ方としては、皮をむいて一口大に切ったものをあげるのがおすすめです。さらに細かく刻んで、ドッグフードにトッピングして食べさせるのもありです。

ドッグフードと一緒に食べさせることで、ラフランスの食べ過ぎを防ぐことができます。おやつを食べることで、食事の時間がずれたりすることもありますが、同じタイミングで食べるとその心配もいりません。

食欲のないとき

毎日ドッグフードばかりだと、食べ飽きてしまう子もいます。夏場は暑さにばててしまったり食欲が無くなったりすることもあります。

いつもの食事を食べないときは、野菜や果物などをプラスしてあげると良いとと思います。いつもとちょっと違った果物をあげてみると、好奇心が刺激されて食欲が戻ってくるかもしれません。目新しい食べ物や好きな食べ物をあげてみて、食欲を刺激してみると良いと思います。

いつもと違った食材や新鮮で美味しい果物があると、食べることが楽しみになるかもしれません。食欲の落ちているときに、少量ラフランスをあげてみるのもおすすめです。食欲が戻ってきたら、ドッグフードなどいつもの食事に戻していきましょう。

褒めるとき

ラフランスが好きな犬の場合は、ご褒美としてあげるのもおすすめです。犬のトレーニング中など、上手にできた時にはご褒美としておやつをあげたりしますよね。クッキーやジャーキー、普段食べているドッグフードをご褒美として少量あげる方もいらっしゃいます。

犬の好きな食べ物であればご褒美になりますので、ラフランスをあげるのもありです。ジャーキーより塩分が少ないですので、塩分の摂り過ぎの心配はありません。

ただ塩分は心配しなくても大丈夫ですが、ラフランスはカロリーが高めです。あらかじめ一日に食べて良いラフランスの量を計算し、摂取量を超えない範囲であげましょう。

犬は一度に大量のご褒美をもらうより、少量でも何度もご褒美をもらう方が嬉しいんだそうです。つまり量よりも回数が多い方が喜ぶようです。ですので、ご褒美としてラフランスをあげる場合、できるだけ細かく刻んで、数回に分けてあげる方が良いのかもしれませんね。

トレーニングが上手にできた時や、飼い主さんの言うことをきちんと聞けた時に、ご褒美としてラフランスをあげるのもありです。

ラフランスをあげる際の注意点

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ラフランスは犬が食べても大丈夫な食材ですが、ちょっと気をつけておくとよいポイントがいくつかあります。

皮をむく

ラフランスの皮はむいてからあげるのがおすすめです。皮の部分は残留農薬がちょっと気になります。しっかり洗ったり、農薬を取り除く洗剤などを使用することもできますが、愛犬にはできるだけ安全なものをあげたいですので、中身の部分だけをあげるほうが安心です。

また、ラフランスの皮はちょっと固めですので、胃腸の弱い子には負担になってしまいます。わたしたちが食べる際と同じように、皮をむいて食べやすい大きさにカットしたものをあげましょう。とくに高齢の犬や子犬など、胃腸の働きが弱い子には、皮をむいてからあげたほうが、お腹に負担がかからずおすすめです。

加熱しない

フルーツを加熱してジャムにしたりする食べ方もありますが、ラフランスの場合は生で食べるのがおすすめです。ラフランスに含まれるカリウムは、加熱すると無くなってしまいます。栄養素を壊さず摂取するには、ラフランスの場合は生で食べるのがおすすめです。カリウムは消化を助けたり老廃物を排出する役割のあるありがたい成分ですので、できれば生のままで食べさせましょう。

もちろん、加熱するのがNGというわけではありません。固いものが食べられない高齢の犬や子犬、胃腸が弱っているときには、加熱して柔らかくしたものをあげるのもありです。

完熟のものをあげる

完熟していないラフランスには、アミグダリンという犬の体に有害な成分が含まれています。ラフランスが完全に熟するのを待ってからあげるようにしましょう。ラフランスが少し柔らかくなり、甘い香りがするようになったら食べごろです。買ってきたときにはまだ完熟していないようなら、そのまま家において追熟させましょう。

少量から始める

ラフランスは犬が食べて良い果物ですが、個体差があり中には体に合わない子もいます。ラフランスを初めて食べさせる場合は、ごく少量をあげるようにしましょう。下痢をしてしまったり吐いてしまったりしたら、ラフランスが体に合わない可能性があります。体調不良を起こしていたら、動物病院へ連れて行き診察してもらいましょう。

あげ過ぎはNG

ラフランスへのアレルギー反応がなく、好んで食べる子の場合は、あげ過ぎに気をつけましょう。好きなものはたくさん食べたがるものですが、ドッグフードや手作りフードなど、主食は必ず食べさせるようにしましょう。

食べると嬉しい効果のあるラフランスですが、単品だと栄養バランスが崩れてしまいます。体をつくる大切な栄養素、タンパク質は含まれていませんので、お肉やドッグフードなどから摂取しましょう。必要な栄養素がすべてとれていないと体が弱ってきてしまいますので、栄養バランスが優れたドッグフードを主食として食べさせましょう。

おいしいラフランスを食べてしまうと、「ラフランスをもっと食べたい！」「ドッグフードは食べたくない！」となってしまう子もいるかもしれません。おいしいラフランスですが、栄養バランスを考えるとやはり主食を食べる必要がありますので、おやつとして少量に留めておきましょう。

目安としては、一日の食事量全体の10パーセント以下が良いとされています。一日に一口くらいで十分です。

アレルギー症状が出たら

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もし犬にラフランスを食べさせた後に、体調が急に悪くなってしまったらどうしたらいいでしょうか？以下のような方法をとりましょう。

病院へ連れて行く

下痢や嘔吐の症状が出ている場合、すぐに処置をすることが大切です。頻繁に下痢や嘔吐をしている場合や、ぐったりとしている場合はすぐに病院に連れて行きましょう。

病院に行く際は、ラフランスの食べ残しがあればそれも一緒に持参しましょう。獣医さんが症状を把握し適切な治療をするために、何をどれくらい食べたのかも大事な診断材料となります。獣医さんの診察を受ける際は、ラフランスをいつ食べたか、どのくらい食べたか、いつから症状が出ているかなどを説明しましょう。

体を温める

犬が嘔吐や下痢をしていたり、ぐったりしているときは、まずは体を温めてあげましょう。病院で治療してもらうのが一番良いですが、飼い主さんとしてできることは保温です。連れて行くまでの間、できるだけ体力を消耗しないよう保温してあげましょう。汗をかくほど温める必要はありませんので、犬の様子を見ながら適温を保ってあげましょう。

毛布を掛けたり、ペットヒーターをそばにおいてあげるなどして保温することができます。フローリングからも熱が奪われてしまいますので、マットを敷いてあげるのもおすすめです。

まとめ

ラフランスは美味しいだけでなく、犬の健康維持に役立つ栄養素も含まれています。腸内環境を整えるのに役立つ食物繊維や、エネルギーを作り出して疲労回復を助ける成分も含まれています。水分量も多いですので、犬の脱水対策や熱中症対策にも効果があるとされています。

ラフランスの栄養を効率よく吸収するためには、加熱せずに生のまま食べさせるのがおすすめです。もちろん、ラフランスの食べ過ぎは体調不良や栄養の偏りにつながってしまいますので、少量をおやつ程度に食べさせるようにしましょう。ごはんの時間帯に少量食べさせたり、食欲がないときに食べさせるのがおすすめです。

美味しくて犬にとって嬉しい成分の含まれているラフランスですので、愛犬の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか？