シェルティとコリーはどこが違う?毛色やサイズから違いを見分けよう

シェルティとコリーはどこが違う?毛色やサイズから違いを見分けよう

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「シェルティ」という愛称で親しまれているシェットランドシープドッグですが、その姿から「小さなコリー」などと呼ばれることがあります。確かにとても似ている犬種同士ではありますが、さまざまな違いがあります。ここでは、シェルティとコリーの違いについてまとめます。

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シェルティとコリーの違いを知る

シェルティの親子

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

「シェルティ」という愛称で親しまれているシェットランドシープドッグですが、その姿から「小さなコリー」などと呼ばれることがあります。確かにとても似ている犬種同士ではありますが、シェルティを大きくすればコリーと同じように見えるわけではありません。

今回はシェルティとコリーの違いについてまとめます。どちらの犬種も昔に比べると人気が落ちてきてはいますが、とても魅力的な犬種です。まずはシェルティとコリーそれぞれの基本情報について取り上げてみましょう。

シェルティの基本情報

シェルティ

Dmitry Kalinovsky/shutterstock.com

シェットランドシープドッグの歴史や特徴、性格についてまず取り上げます。コリーとは違う犬種なのにどうして似ているのかがわかるでしょう。

シェルティの歴史

「シェルティ」として親しまれているシェットランドシープドッグは、スコットランド北西部にあるシェットランド諸島が原産の犬種です。

シェットランド諸島の厳しい気候では広範な牧草地を確保するのが難しく、家畜が全体的に小型化するのは必然のことだとされていました。馬、羊、牛などはスコットランド本土のものに比べると約半分の大きさしかないと言われているほどです。

家畜と同じ厳しい環境で育ったためか、または小型化した家畜に合わせて選択交配が行われたためか、シェットランドシープドッグも小型の牧羊犬として長い歴史の中で活躍してきました。

羊の他にも、牛や豚などその他の家畜が牧草地から農耕地に入って作物を荒らさないようにするのが主な仕事でした。吠えながら家畜の動きをコントロールしていたとされています。

この小さくて有能な牧羊犬は、19世紀になるとイギリス海兵たちによってイギリス本土に連れて行かれるようになりました。

その後ラフコリーと交配されてサイズが大きくなったり、キングチャールズスパニエルやポメラニアンのような小型犬との交配でサイズを戻そうとしたりするなどの試みが行われるようになりました。そのため現在に至ってもサイズが安定していないと言われています。

名前にも歴史があり、最初はシェットランド語で「トゥーニードッグ(牧場犬の意)」と呼ばれていましたが、イギリスのケネルクラブに登録されるようになった1909年に「シェットランドコリー」と改名されました。しかし、ラフコリーの愛犬家たちからの反対にあったため、1914年に「シェットランドシープドッグ」にさらに改名されることになりました。

ジャパンケネルクラブによる2018年の犬種別犬籍登録頭数によると、シェットランドシープドッグは第26位の1,902頭になっています。かつては人気犬種トップ3に入るほどポピュラーな犬種でしたが、今では人気が落ち着いているようです。

シェルティの特徴

シェットランドシープドッグの平均体高は33㎝~41㎝、平均体重は6㎏~7㎏だとされています。

前述の通り、様々な犬種との交配が行われたためにサイズが安定していないと言われていますが、日本では33㎝を下回ったり、40,5㎝を上回ったりするサイズの個体は好ましくないとされているようです。厳しい基準を設けることによってサイズの安定化を図っているのでしょう。

小型ではありますが、牧羊犬として活躍してきた犬種ゆえに筋肉質で素早く動く能力にも優れています。首から胸にかけてふさふさとした飾り毛があるのも特徴です。

シェルティの性格

シェットランドシープドッグは非常に活発で愛嬌のある性格の持ち主です。家族に対しては愛情深く従順な性格でもあります。賢くて物覚えがいいですが、悪知恵も働くのでしっかりとしつける必要があるとされています。

牧羊犬として働いていたときに、吠えながら家畜を誘導していました。その名残があるため、警戒心が強く吠えることが多いともされています。番犬としても適している犬種ですが、吠え癖がついてしまわないようにしつける必要もあるでしょう。

コリーの基本情報

ラフコリー

WilleeCole Photography/shutterstock.com

シェルティーがシェットランドコリーと名付けられたことに反対したのはコリーの愛犬家たちです。似てはいるものの別犬種であることをはっきりさせたかったのでしょう。

コリーの歴史や特徴、性格をまとめながらシェルティーとの違いを確認してみましょう。ここでいうコリーとはラフコリーのことですが、実は他にもいろいろなコリーの種類があるんですよ。

コリーの歴史

コリーはスコットランド地方で牧羊犬として活躍してきた犬種です。コリーとはスコットランド語で「黒い犬」を意味しますが、ここでいうラフコリーだけでなくボーダーコリーにもあてはまる名です。コリーに関する詳しい記録は19世紀ごろまでありませんが、牧羊犬として家畜を誘導する仕事をしていたとされています。

1860年ごろにビクトリア女王が2頭のコリーをイギリスに連れて行ってかわいがったことから、コリーの人気が高まることになります。連れてこられたコリーはスムースコリーだとされていますが、それよりも穏やかなラフコリーも兄弟犬として注目されるようになり、上流階級を中心に人気を集めるようになりました。

さらにアメリカに渡るようになると、大型犬を問題なく飼育できる住宅事情にも合っていたため、多くの家庭でも飼われるようになりました。そしてアメリカの映画やテレビドラマで登場した「名犬ラッシー」がラフコリーだったということで、アメリカだけでなく世界中、そして日本でもラフコリーが注目されるようになりました。

大型犬といえばラフコリーと言われるほど人気が高まりましたが、日本の住宅事情では飼育が難しいため、知名度は高いものの実際に飼育している人はそれほど多くありません。ジャパンケネルクラブによる2018年の犬種別犬籍登録頭数によるとラフコリーは第66位の92頭になっています。

コリーの特徴

コリーの平均体高は56㎝~66㎝、平均体重は23㎏~34㎏だとされています。「名犬ラッシー」のモデルになったことから日本でもよく知られる犬種で、コリーといえばラフコリーのことを指します。

長いマズルとフカフカした豪華な飾り毛が特徴です。足が長くて垂れ耳をしており、見た目や歩き方がエレガントで、上流階級のペットとして愛されました。

コリーの性格

とても賢く従順な性格のコリーですが、「名犬ラッシー」と比較されることが多く、ラッシーのように賢い犬だからと間違ったしつけ方をして、問題行動を起こす子に育ててしまう飼い主もいるようです。

しつけを間違えると吠え癖がついて近所迷惑になってしまうことがあるので注意が必要です。警戒心が強いため番犬に適している犬種だとされています。

牧羊犬として活躍してきたコリーは運動量が多くて活発ですが、攻撃性はありません。穏やかで優しい性格をしているので、飼い主やその家族と仲良くすることができます。

さまざまなコリー犬

ボーダーコリーの親子

Eric Isselee/shutterstock.com

■ボーダーコリー コリーの中でも日本で比較的人気があるのがボーダーコリーです。ジャパンケネルクラブによる2018年の犬種別犬籍登録頭数によるとボーダーコリーは第21位の2,657頭となっていて、ラフコリーはもちろん、シェルティーよりも人気があることがわかります。

ボーダーコリーはイングランドとスコットランド、イングランドとウェールズの国境地域が原産だったのでこの名前で呼ばれるようになりました。やはり牧羊犬として高い能力を発揮してきた犬種ですが、平均体高が46㎝~56㎝、平均体重が14㎏~22㎏と、他のコリーに比べると小柄なサイズなので日本でも人気があるのでしょう。

■スムースコリー スムースコリーはその名の通り被毛がスムースタイプのコリーです。毛が短いだけでそれ以外はラフコリーに非常に似ています。しかし交配された犬種は違うので、ラフコリーとは違った性格や特徴を持っているとされています。平均体高は51㎝~61㎝、平均体重は18㎏~29㎏とラフコリーに比べると若干小さめだと言えます。

長い被毛に覆われていない分、たくましく引き締まった体つきを見ることができます。足が速くて遊ぶことや運動することが大好きな活発な犬種です。日本国内ではほとんど見ることのできない稀少な犬種です。

■アイリッシュコリー アイリッシュコリーはアイルランド原産の歴史が古い犬種です。平均体高は56㎝~66㎝、平均体重は23㎝~34㎏で、ラフコリーと同じ大型犬ですが、頭が小さいのが特徴的です。また尻尾が短く、尻尾がない個体もいます。

筋肉質な体つきと長い足を十分にいかして早く走ることができます。飼い主に従順でしつけやすく、愛情深い性格です。

■ビアデッドコリー ビアデッドコリーは「髭を生やした」という意味のコリーです。その名の通り髭が生えたような外見が特徴のスコットランド原産の犬種で、牧羊犬として活躍してきました。判断能力に優れていて、飼い主に従順な性格を持っています。

平均体高は51㎝~56㎝、平均体重は18㎏~27㎏で大きな体をしていますが、甘えん坊で子犬のような性格をしているとも言われています。見た目は髭があってユニークな風貌ですが、子犬っぽいというのは面白いですね。

ジャパンケネルクラブによる2018年の犬種別犬籍登録頭数によるとビアデッドコリーは第84位の36頭になっていました。

一般社団法人ジャパンケネルクラブ 2018年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数
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