
ひとり暮らしの犬の飼い方とは?おすすめの犬種や飼う前に考えておくと良い注意点を解説!
ひとり暮らしをしている人の中に、犬を飼うことを検討している方もいるかもしれません。実際に犬を飼うとなると、ただ可愛がるだけではなくさまざまな要素を考慮する必要が生じます。ここでは、ひとり暮らしで犬を飼う際に考えておきたいことや、ひとり暮らしにおすすめの犬種をご紹介します。

ひとり暮らしの犬の飼い方

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ひとり暮らしをしていると自由気ままに過ごせるので気が楽である反面、時には寂しさを感じることもあるかもしれません。そんな時、そばにペットがいると心が安らぎます。
犬が一匹増えるだけで生活は随分と明るくなります。まるで家族が一人増えるみたいです。家に帰ると喜んで迎えてくれるわんちゃんがいるわけですから、毎日の生活に張り合いができ、自宅に帰る喜びも増します。
ただ、犬を飼い始めるにはそれなりの覚悟も必要となります。まず日々の散歩をする必要があるということです。基本的に毎日のことですから、これだけでもかなりの覚悟が必要になりそうですね。散歩ができないと運動不足になったり、ストレスがたまってしまったりするおそれがあります。
またきちんと餌をあげることも必要となってきます。わんちゃんの生活スペースも整えてあげる必要があるでしょう。一度飼ったなら、最後までお世話をしてあげる必要もあります。
このように、ただ可愛がるだけではいけません。犬を実際に飼うには、こうした周辺の事柄も含めてすべてを受け入れる覚悟が必要です。
では、一人暮らしをしながら犬を飼うことはできるのでしょうか。ひとり暮らしの上手な犬の飼い方がわかれば、飼うことは可能なので、飼いやすい犬種についてなどご紹介します。
どんな種類の犬が飼いやすい?

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ひとり暮らし用の物件でわんちゃんを飼うとしたら、大きさで言えばやはり小型犬がフィットします。なぜなら、小型犬は時間的にも費用的にも大型犬に比べて負担が少ないからです。
例えば散歩についても、小型犬の方が大型犬に比べて散歩の回数が少なくてすむ場合があります。トリミングをする際にも、費用を安くおさえることができます。
性格はどんなわんちゃんが良いのでしょうか。ひとり暮らしには穏やかでしつけやすい性格のわんちゃんが良いでしょう。飼い主が留守の時でも穏やかで、きちんとしつけたことを守ってくれるわんちゃんなら、過度にお部屋を荒らすことなく、おとなしく待っていてくれることでしょう。
無駄吠えをしないわんちゃんであるなら飼いやすいです。このこともかなり大切な点です。ペット可のマンションやアパートで、たとえ防音対策をしていたとしても、犬のむだ吠えが近隣の部屋に迷惑をかけてしまうことがあり得るからです。
しつけが大切です。よく吠える犬種だとしても、きちんとしつけをすればむだ吠えをしなくなることでしょう。
さらに、毛が落ちにくくて手入れが容易なわんちゃんであるなら飼いやすいでしょう。なぜなら、犬は毛がたくさん抜け落ちてしまうからです。毛がたくさん抜け落ちてしまいますと、掃除に過度に時間がかかってしまします。
ブラッシングなどのお手入れを頻繁に行わなければならないようなわんちゃんも大変です。ひとり暮らしの場合には、手間ひまがかからないで飼えるわんちゃんの方がフィットすると言えるでしょう。
ひとり暮らしの人におすすめの犬種
ひとり暮らしの場合、具体的にどんな犬種が飼いやすいでしょうか。オススメの犬種を幾つか紹介します。
トイ・プードル 頭脳では小型犬ナンバーワンとも考えられています。トイ・プードルは人に対し社交的な性格でしつけがしやすい犬種です。さらに抜け毛がほとんどありません。ただ、1~2か月に1回はトリミングをしてあげましょう。
チワワ チワワの特徴と言えばその大きさでしょう。チワワは最も小さい犬種として知られています。かなりコンパクトなサイズなので、旅行の際に一緒に連れて行ってあげることさえできるかもしれません。電車やバスでも移動できる場合があります。 小さいので、必要な散歩の量もそれほど多くありません。散歩の時間も短くできるので、過度な手間がかからないでしょう。
ポメラニアン ポメラニアンは、1匹でいることに耐性があると言われています。ひとり暮らしをしていると、どうしても愛犬が1匹でお留守番ということが多くなりますので、1匹でいることに耐性ができているということが、大切なポイントの一つになります。
ただポメラニアンは甲高く鳴くことがありますので、鳴き声がご近所トラブルにならないようにしっかりしつけをしてあげる必要があるでしょう。
ひとり暮らしで犬を飼う前に考えておくべきこと

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ひとり暮らしで犬を飼うことはもちろん可能です。しかし飼う前にさまざまな要素をあらかじめ考慮しておけば、飼ってから困ったとか、飼うのを後悔したなんていう結果にならずに済むことでしょう。
小型犬でもそれなりに費用はかかる
もちろん、大型犬に比べれば小型犬のほうがコストを抑えることは可能ですが、それでもそれなりに費用がかかります。ひとり暮らしをしていると、基本的に費用は全て自分持ちになりますので、自分の生活プラスペットの分も賄う必要があるでしょう。
驚かれるかもしれませんが、小型犬を飼うと年間費用として44万円ほどかかると考えられています。その内訳ですが、光熱費として約22,000円、食べ物やおやつのために約62,000円、ペット保険として約46,000円、ワクチンや予防接種代として約41,000円、けがや病気の治療費として約76,000円、その他といった感じです。
病気・ケガの治療費として約76,000円かかる計算になっています。意外に高いなと思われたかもしれません。若くて元気なわんちゃんであれば、もしかするとここまでは当初かからないかもしれませんが、年齢を重ねて行くと医療費が増してくる可能性があります。
ペット保険として、約46,000円を計上しています。ちょっと高いのでは?ここまでペットにお金をかけなくても良いのでは?と思われるかもしれませんが、高齢になって病気にかかりやすくなり、病院にかかる回数が増えてくると、ぺット保険への加入が効果を発揮してきます。逆にペット保険に加入していて良かった、とても助かったと思うことがあるかもしれません。
光熱費として約22,000円がとりわけられています。ひとり暮らしで犬を飼い始めると、熱中症や寒さが心配になるでしょう。自宅を留守にしている間に部屋の温度が上がってしまい、愛犬が暑さに耐えられなかったらどうしよう、逆に部屋が冷えきってしまい、寒さゆえに体調を崩してしまったらどうしようと心配です。
そのため、留守中の熱中症の予防や寒さへの対策として、日中の間ずっとエアコンをつけたままにして外出するというケースもあります。愛犬にもしものことがないように、犬にとって快適な環境を保つために、ある程度の光熱費は必要かもしれません。多少光熱費がかかったとしてもやむを得ないと考えておきましょう。
ペット可の物件であるか確認しておく
ひとり暮らしの場合、単身者向けの賃貸物件で生活するというパターンも多いかもしれません。わんちゃんを飼う前に、そもそもペットを飼っても良い物件なのか確認しておくようにしましょう。
ペット可の物件でも、犬の種類によっては断られてしまうという物件もあります。それで契約する前に、どんな犬種なら対応できるのか確認しておくと良いでしょう。
もともと犬を飼うことが前提でひとり暮らしの家を探す際には、犬を飼育するスペースが十分にあるのか、近くに愛犬と散歩できる公園があるかどうかも確認しておきましょう。
散歩可能な公園が近くにあるととても便利ですね。遠くまで散歩に行かなくても、わんちゃんが満足してくれます。毎日のように遠くまで散歩に行くとなると大変です。時間がかなりとられてしまうことになります。
もし確認せずに、飼ってはいけない物件であるのにペットを飼ってしまうなら、あるいは飼ってはいけない種類の犬を飼ってしまうなら、トラブルの元になってしまいます。トラブルに巻き込まれないように気を付けましょう。
もしペット不可の物件であるなら、ペット可の物件に引っ越さなければならなくなるかもしれませんので、飼いたいなと考え始めた頃に早めに確認するようにしてみましょう。
万が一、住み替えをしなければならないとします。その場合にはペット可のひとり暮らし向けの物件を探すことになるかもしれません。この点で最近の賃貸物件の検索サイトは充実していますので、こだわり検索や条件検索を用いてペット可の物件を探せば、比較的簡単に見つけることができます。
住みたい路線の駅、広さや間取り、ペット可かといったところに簡単にチェックを入れるだけで見つけることができるサイトもあります。とても便利です。
ペット可のひとり暮らし物件だとしても、住民の中にはペットを飼っていない人もいますので、飼い方に気を付けないとトラブルに発展することもあるので注意が必要です。
これはできればですが、犬を飼い始めた頃に、周囲の住民にご迷惑をおかけすることと、何かあれば遠慮なく言っていただくよう、挨拶回りをしておくことができるかもしれません。エレベーターがあるなら、わんちゃんを抱きかかえて乗るようにしたり、共用部分で犬の毛がたくさん落ちることがないように気を付けたりすることもできます。
犬の吠え声にも注意が必要です。しつけをきちんとしないと、後々他の住民とのトラブルに発展するおそれもあります。自分が留守の時間に、把握していないところで長い時間吠えていて、実はご近所に迷惑をかけてしまっているということも生じ得ます。留守中に吠えないようにすることをきちんと教えてあげましょう。
お留守番に慣れるようにしておく
ひとり暮らしの犬の飼い方で大切な点の一つに、留守に慣れてもらう訓練をしてあげることを挙げることができます。飼い始めの頃は、まずは1週間から2週間位は家に慣れてもらうために、できるだけ一緒にいるようにしてあげましょう。
そして家に慣れてきたなら、お留守番の訓練を始めます。最初から長時間1匹だけにしてしまうと、犬にとって過度なストレスになってしまうかもしれません。それで、まずは短い時間のお留守番に慣れてもらうようにしましょう。
例えば外出をして、数時間だけお留守番の体験をしてもらいます。帰ったら褒めておやつをあげるとか、会いたかったとかわいがってあげましょう。そのようにしてお留守番を嫌なものだと思わせないようにします。
おもちゃを準備してあげるならひとりで遊ぶようになり、お留守番もしやすくなっていくかもしれません。さらに、ケージやベットなど、留守の間落ち着けるお気に入りの場所を作ってあげることもできます。留守中のことを考慮して、ケージ内のトイレを作ってあげることも大切です。
寝る時は犬のそばで寝るようにするよりも、犬は犬のベットで寝させてあげる方が、一匹の状況に慣れるという意味では良いでしょう。犬のそばで一緒に寝るのに犬が慣れてしまいますと、飼い主がいないと不安になってしまい、留守番をしにくくなってしまうかもしれません。
こうした点を意識し、愛犬が留守番に慣れるようにしてあげましょう。

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餌をあげるタイミングを考える
ひとり暮らしで犬を飼う場合に考えなければならないことの一つに、餌をあげるタイミングがあります。タイミングとしては、仕事などに行く前に朝の餌をあげて、家に帰ってから夜の餌をあげるのが一般的でしょう。
しかし、いつも定時に餌をあげられるとは限りません。残業などで遅くなることなども考えられます。犬の餌のことが気になって仕事にならないようだと大変です。そして、いつもの時間になっても餌を食べられない、毎日夜の餌を食べる時間がかなり変わるとなると、何よりも愛犬がかわいそうです。
それで、夜が遅くなりそうだなと思う時には、朝の餌を多めにあげたりなどの工夫が必要になるでしょう。場合によっては、自動で餌をあげてくれる自動給餌器を使用することもできるかもしれません。
預け先も考えておく
ひとり暮らしをしていて、急に仕事の出張の話が出てきて、家を何日も留守にするというようなことがあると大変です。話が出てから急にお願いすると、預け先にご迷惑をかけてしまう可能性もあります。
それで犬を飼い始めたら、家族や知り合いなどに前もって、もしもの場合のお願いをしておくと良いでしょう。事前にお願いをしておくのとおかないのでは、大きな違いがあります。
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