犬の皮膚がよく伸びる理由とは?愛犬の皮膚を観察して健康チェックをする方法を紹介

犬の皮膚がよく伸びる理由とは?愛犬の皮膚を観察して健康チェックをする方法を紹介

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愛犬と遊んでいるときにほっぺをつまんだことがあるでしょうか。そのまま伸ばしてみたことありませんか?犬の皮膚が伸びるのはすべての犬種に共通しているわけではありませんが、それでも想像以上に伸びることが分かります。ここでは犬の皮膚が伸びる理由やケアの仕方、健康チェックをする方法について取り上げます。

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皮膚が伸びる「シャーペイ」の紹介

シャーペイ

Fesus Robert/shutterstock.com

では最後に、しわしわ顔が特徴のブサカワ犬「シャーペイ」を紹介したいと思います。日本ではなじみがない犬種ですが、皮膚がとってもよく伸びる犬です。

シャーペイは中国が原産の個性的な犬です。顔全体がしわしわで印象的なので、一度見たら忘れることができません。

シャーペイの特徴

シャーペイは体高46~51センチ、体重20~25キロのがっちり体型の中型犬です。

顔が大きく、皮膚がたるんでしわしわの顔をしています。皮膚がたるんでいるためか目は小さくくぼんでいます。そして青い舌を持っています。

子供の時は体の皮膚もダルダルですが、成犬になると体のたるみはなくなり、顔と背中のあたりだけにたるみが残ります。アメリカでは品種改良によって成犬になってもしわのたるみが残っているものもいます。

シャーペイの皮膚は引っ張るとゴムのようにびよーんと伸びます。もともと闘犬として活躍してきたシャーペイですので、噛まれても怪我をしない様に改良されてこうなったといわれています。

シャーペイの被毛は短く固い毛が生えています。そのため触った感じ紙やすりのような感じでザラザラしています。ですから中国では「砂皮」と呼んでいます。砂のようなザラザラした皮膚をしているという意味には納得がいきます。

被毛の色はブラック、クリーム、ブルー、フォーンなどがあります。

シャーペイの性格

もともと闘犬だったシャーペイは警戒心が強く闘争心も強いため、知らない人に対して攻撃的になりやすい面があります。そのため、子犬のころからしっかりとしたしつけと社会性を身に着けさせることが大切になります。

冷静で落ち着いた性格でもあり、感情を表に出すことはめったにありません。そのため見た目では不機嫌そうに感じますが、自分が認めた飼い主や家族に対しては忠実です。愛玩犬のように甘えることはしませんが、飼い主が大好きという思いは強いようです。

シャーペイの飼育方法

■被毛や皮膚のお手入れ シャーペイは短毛種なので、被毛のお手入れ自体は週に一回のブラッシングでも十分でしょう。しかし皮膚のお手入れはかかせません。

顔などしわが寄っている部分はにおいが発生しやすいので、毎日タオルなどで拭きとってあげて清潔を心掛ける必要があります。体臭が気になりやすいので、1か月に1回か2回はシャンプーもしましょう。また皮膚が伸びやすいと菌が入り込んで繁殖しやすいので、日ごろから皮膚の健康状態もチェックしましょう。

■散歩 定期的な散歩も欠かさないでください。シャーペイはそこまで活発ではありませんが、がっちり体型を見てわかるように体力があります。ですからストレス発散のためにも1日2回30分程度の散歩をさせましょう。

散歩は運動やストレス発散のほかにも、社会性を身に着けさせるよい機会でもあります。家族以外の人や他の犬に接することで社会性を身に着け強い警戒心を和らげることができるでしょう。

■しつけ シャーペイは賢いですが、上記でも述べたように警戒心や闘争心が強く頑固な一面もあるため、しつけは容易ではないかもしれません。ただし根気強く行うことでしつけは可能です。良く褒めて主従関係を培うことでしつけができますよ。

どうしても自分でしつけが難しい場合はトレーナーやブリーダーに相談し、しつけしないでそのままにしておくということがないようにしてください。

■食事 シャーペイは大豆に対して耐性がないと言われています。そのため大豆が使用されているドッグフードを与えていると、食物アレルギーを起こしたり消化不良を起こしたりする可能性があります。ドッグフードを選ぶ際は原材料欄を見て、大豆が使用されていないものを選ぶようにしましょう。

シャーペイが気を付けたい病気

・眼病 シャーペイは顔の皮膚がたるんでしわしわなのが特徴ですが、このため目に被毛が当たりやすくなっています。それで眼の病気になりやすいと言われています。緑内障や逆さまつげ、チェリーアイなどに気を付けましょう。

・皮膚疾患 シャーペイはそのしわしわで伸びやすい皮膚ゆえに、皮膚疾患を患いやすいともいわれています。皮膚のしわに汚れがたまりやすかったり、菌が繁殖したりすることで皮膚疾患を引き起こしてしまうのです。こまめに汚れをふき取ってシャンプーも定期的にしてあげましょう。

・シャーペイ自己炎症性疾患 これはシャーペイ特有の病気で遺伝的な病気です。

高熱が出て四肢や関節が腫れたり、軟便や下痢が続いたりします。抗炎症剤を使うことでうまく対処もできますが、合併症を引き起こすと大変です。腎臓や肝臓などの不全を引き起こすと治療が困難となってきます。

若い犬や子犬でも発症することが多いため、子犬の時からかかりつけの病院を見つけて、何かあったらすぐに見てもらえるようにしましょう。

まとめ

定期的にブラッシングをしよう

greiss design/shutterstock.com

今回は犬の皮膚が伸びる理由についてみてみました。犬種によって伸びる伸びないはありますが、皮膚が伸びるのは身を守るためのものであることがわかったのではないでしょうか?

ただし伸びやすいゆえに気を付けなければならない点もあります。普段から皮膚の状態を観察し、何か異常を感じたらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。

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