【ドッグトレーナー監修】オス犬を足を上げずにおしっこさせるトレーニング方法とは?【2023年版】

【ドッグトレーナー監修】オス犬を足を上げずにおしっこさせるトレーニング方法とは?【2023年版】

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この記事の監修者(48件監修)

Moe Yoshida

ドッグトレーナー

Moe Yoshida

国際動物専門学校 しつけ・トレーニング学科卒。 噛み・吠え癖の酷い元保護犬のビーグルを引き取った事をきっかけに『褒めてしつける』を念頭に活動。 自身の経験を活かし、しつけイベントにて飼い主に寄り添ったトレーニング方法を指導。 ナチュラルペットフード・栄養学の知識にも精通。 保有資格:NPO法人ドッグトレーナー2級、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級

オス犬は一度足を上げておしっこをすると散歩中はもちろん、家の中でも壁などに向かって用を足そうとする時があります。オス犬の足上げスタイルをやめさせることはできるのでしょうか。4つのポイントをご紹介します。また、トイレトレーニングを始める時期やトイレシートの上手な使い方も取り上げます。

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オス犬が足を上げておしっこする理由とは?

足を上げておしっこする理由

Ching Louis Liu/shutterstock.com

オス犬を室内飼いしている方も多いことでしょう。足腰が不安定なパピー時代は、腰をペタリと落としておしっこをしていたのに・・いつの間にか足を挙げて用を足すようになる姿を見て複雑な気持ちを抱いた飼い主さんも多いのではないでしょうか?

一度足を上げておしっこをすると散歩中はもちろん、家の中でも壁などに向かって用を足そうとする時があります。オス犬の足上げスタイルをやめさせることはできるのでしょうか。

オス犬は個体差もありますが、早ければ生後6ヶ月頃から10ヶ月頃の間を目安に片足を上げておしっこをするようになります。これは性ホルモンが関係しており、マーキング行動を始めるために行われるようになります。

他の犬がおしっこをかけた場所よりも高い位置におしっこをかけることで、自分の方は優位であることをアピールする、つまり優越感を示す目的があるため、オス犬だけに見られる行動です。

オス犬の性ホルモンが原因で行われる行動なので、去勢手術を受けていないオス犬はホルモンの影響を受けるようになると、本能的に自然と足を上げておしっこをするようになります。足を上げておしっこをする時期は生後6ヶ月以降から始まり、それは成犬として生殖器官も活発に成長してくる時期になります。

オス犬の足を上げおしっこをやめさせるトイレのしつけ方法とは?

怒らないことがコツ

Susan Schmitz/shutterstock.com

では、どのようにオス犬に足を上げないで座っておしっこをすることを教えることができるでしょうか?4つのポイントをご紹介しましょう。

ポイント①足をあげようとしたら阻止すること

まずはじめに、オス犬がどんな格好で用を足そうとするにしてもトイレシーツの上でさせることが基本です。そうすることで犬はトイレシーツの上で用を足すことは良いことと認識します。

トイレの場所をしっかり認識でき、その場所で足を上げようとしたら、飼い主さんが愛犬の上げている足を優しくトントンと触れるように叩き、お座りの格好で用を足すように誘導しましょう。

その際、大声を出したり怒鳴ったりするなど騒ぐ行為は絶対にNGです。飼い主さんが黙って優しく足を叩いてお座りさせることがポイントです。

ポイント②座って用を足したら大げさに褒めてあげること

上記のポイント①を何度も根気よく繰り返していると、成功率が高まってくることでしょう。しかしこの段階ではまだこのトイレスタイルが正しいということをはっきり認識はしていません。

ですから、愛犬が座って用を足したら大げさに思いっきり褒めてあげましょう。犬に座って用を足すことが正しいということを理解させることが目的です。

なので、おしっこをしている最中には”いい子だね~”と優しく声をかけ、用が終わったら”偉かったね~”と撫でながら大げさに褒めることを何度も繰り返して行いましょう。

ポイント③失敗しても怒らないこと

座っておしっこをする成功率が高まってくると、失敗したときについつい怒ってしまいがちです。でも愛犬がどんなに失敗したとしても、飼い主さんは絶対に怒ってはいけません。むしろ、足をあげていてもトイレシーツの上で汚していないのであれば褒めてあげることができるでしょう。

犬はとても賢い動物ですが、足をあげないでトイレを覚えさせることは簡単なことではありません。トイレシーツの上で用を足すことと、足を上げないでおしっこをすることの2つの行動を完璧に認識するまでには時間がかかるので、飼い主さんにも根気強さが求められます。

ポイント④まずはトイレトレーニングを完璧に習得してから

まずはトイレトレーニング、つまりペットシーツの上でおしっこをする訓練を完璧に習得してから、次のステップである足を上げないでトイレをさせることを教えます。

トイレトレーニングが完璧にできていないうちに座っておしっこをする訓練を始めると犬は混乱してしまい、飼い主さんも愛犬にいら立ちを感じてしまいます。ですから、ひとつずつ時間をかけて訓練していきましょう。

また子犬と成犬では、子犬の頃にトイレの訓練をしたほうが成功率は断然高く、正確に早く覚えます。可能であれば子犬のときから訓練を開始していきましょう。

去勢手術を受けることもひとつの方法

上記でも触れたとおり、オス犬が足をあげておしっこをするのはオス犬の性ホルモンが起こすマーキング行動のひとつなので、訓練なしではやめさせることはできません。

成犬へと成長するにつれてホルモンが活発になり、発情期を迎える頃には片足をあげておしっこをすることが習慣となっていることでしょう。片足をあげておしっこをすることが習慣づいてしまうと、これを直すことは簡単なことではありません。

しかし片足をあげておしっこすることが始まる頃のオス犬は、万年発情期という成犬期に突入していないので、まだ完全にマーキングの習慣が身についていません。この時期に去勢手術を受けるなら、犬としての縄張り意識や他の犬に優位をアピールすることもなくなります。

つまり、去勢手術を受ければ片足をあげておしっこをする理由がなくなるので、座って用を足す訓練をスムーズに効率よく行うことができるというわけです。

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