イングリッシュ・セターの性格・特徴・飼い方｜ペットショップやブリーダーでの値段相場や里親募集も紹介

Gonzalo Jara/shutterstock.com

名称：イングリッシュ・セター 性格：活動的、友好的 寿命：12歳 体重：20～36kg 体高：61～68cm 毛色：ブラック＆ホワイト（ブルー・ベルトン）、オレンジ＆ホワイト（オレンジ・ベルトン）、レモン＆ホワイト（レモン・ベルトン）、レバー＆ホワイト（レバー・ベルトン）、トライカラー（ブルー・ベルトン＆タン、レバー・ベルトン＆タン） 値段相場：ペットショップ30～35万、ブリーダー15～25万

イングリッシュ・セターの性格

イングリッシュ・セターは、イギリスで鳥猟犬として活躍してきた人気の高い犬種です。獲物を見つけるとセッティング（しゃがむ）ことから「セター」の名がつきました。

14世紀にスペインからイギリスに持ち込まれたスパニエル種が起源とされています。セッティング・スパニエルの血縁という説が有力で、15世紀にはセッティング・スパニエルとスパニッシュ・ポインターやウォータースパニエル、スプリンガー・スパニエルなどを交配したと言われています。19世紀初頭から愛好家が急増し、日本には明治初期に持ち込まれました。

イングリッシュ・セターはセターの中では世界的に人気が高く、アメリカやイギリスでは特に知名度が高いです。 猟犬としての能力も素晴らしいですが、優雅で品のある見た目からショードッグとしての評価も高く、世界で初めて開催されたドッグショーにも出陳されました。

犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ（JKC）によると、とても活動的で友好的な性格をしています。我慢強く飼い主に忠実なのでしつけを覚えるのも早く、家族と一緒に過ごすのが好きな犬種です。

セター犬種のゴードン・セターやアイリッシュ・セターなどと容姿や体格が似ていますが、イングリッシュ・セターは白地に小さな班が散っている「ベルトンカラー」が特徴的です。

イングリッシュ・セターの平均寿命

イングリッシュ・セターは大型犬で、平均寿命は12年です。他の大型犬と比較しても平均的な寿命と言えます。

イングリッシュ・セターの平均体重

イングリッシュ・セターの平均体重はオスが29～36kg、メスが20～24kgです。メスの方がやや小柄と言えます。

イングリッシュ・セターの平均体高

イングリッシュ・セターの平均体高は、オスが65～68cm、メスが61～65cmです。

イングリッシュ・セターの毛色（カラー）

イングリッシュ・セターの被毛は、白地に小さな班が散っているベルトンが特徴的です。ただし、班が大きくパッチになっている毛色は認められていません。

Dorottya Mathe/shutterstock.com

Radomir Rezny/shutterstock.com

Eleftheria Tsichli/shutterstock.com

Ricantimages/shutterstock.com

イングリッシュ・セターが成犬になるまでの期間

犬はサイズによって成長期間が異なります。大型犬のイングリッシュ・セターは約15～18か月かけて成犬になります。

※成犬とは身体的な成長が止まることです。

イングリッシュ・セターの鳴き声

イングリッシュ・セターは穏やかで優しい性格をしており、他人や他の犬とも仲良くできるのであまり吠えることがありません。 ただし、飼い主に甘えたがる一面もあり、何かを要求して吠える可能性あるのでしつけが必要です。

イングリッシュ・セターがかかりやすい病気

※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。

※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。

気温が22～23度、湿度が60％を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。

イングリッシュ・セターは被毛が長く暑さに弱い犬種なので、特に気をつけてください。夏場の散歩は日中を避け、朝夕の涼しい時間帯に水分補給をさせながら行いましょう。

真夏以外でも熱くなりやすい車内や室内でも熱中症になることがあるので、室温には気をつけてください。

イングリッシュ・セターの体臭

イングリッシュ・セターは被毛が多いので、体臭がこもりやすいです。被毛に汚れがついていると臭いの原因になるので散歩後にチェックしてください。 垂れた耳は通気性が悪く、外耳炎になると臭いが発生することもあるので、こまめに掃除しましょう。

イングリッシュ・セターの飼い方

イングリッシュ・セターは飼い主に従順で子どもがいる家庭でも飼育ができます。 ただし、非常に活発で必要な運動量も多いので、運動をさせる時間を確保できない方には飼育は難しいでしょう。

大型犬なので興奮したときにコントロールできる体力も必要になります。外で遊ぶことが好きな犬種なので、一緒にキャンプやアウトドアを楽しむこともできます。

暑さには弱いので、室内で飼育する必要があります。関節を傷めないようにフローリングにはシートなどを敷いて対策しましょう。

ドッグフードの量・回数

ドッグフードはライフステージにあった総合栄養食を与えてください。大型犬は消化器官がデリケートなので、消化しやすいフードを選びましょう。

子犬は免疫機能が発達する時期なので、ビタミンEなどを含む抗酸化物質を含んだフードが適しています。骨を発達させるカルシウムやリン、マグネシウムなどがバランスよく含まれているフードもおすすめです。 ただし、成長期に過剰にカルシウムを与えると必要以上に吸収されて成長に悪影響を与えるので注意しましょう。 キレイな被毛や健康な皮膚を維持するために、EPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を含むフードも適しています。

フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3～4回に分け、ふやかして与えます。成犬になれば基本的は1日2回与えましょう。 イングリッシュ・セターは胃捻転になりやすいので、可能であれば成犬時にも1日3回に分けてフードを与えて食後はすぐに運動させないようにしてください。

関節の病気にかかりやすいので、フードやおやつを与えすぎて肥満にならないように注意しましょう。

食べさせてはいけないもの

上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

犬に与えてはいけない食べ物！食べてしまった時の対処法もご紹介！

犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。 でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。 今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。

https://mofmo.jp/article/19619

また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。

上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。

抜け毛の量

イングリッシュ・セターはダブルコートの中～長毛種なので、抜け毛が多いです。春と秋にある換毛期には通常よりも抜け毛が多くなるので、毎日スリッカーブラシとコームを使ってブラッシングをする必要があります。 アレルギー性皮膚炎になりやすい犬種なので、ブラッシングをしながら皮膚のチェックもしましょう。

お風呂の入れ方

イングリッシュ・セターは月に1回程度シャンプーをしてあげましょう。シャンプーの頻度が高いと、必要な皮脂まで洗い流してしまって皮膚に良くありません。

身体が大きく被毛の量も多いので、一人では大変な場合は複数人で洗うようにしましょう。 あらかじめブラッシングをして抜け毛をとっておくと、スムーズに洗うことができます。

シャンプーと同様にドライ作業も時間がかかりますが、完全に乾かさないと皮膚病になってしまう危険性があるので、しっかりと乾かしましょう。

最適な散歩時間

イングリッシュ・セターは、現在でも狩猟犬として活躍している体力のある犬種です。1回1時間以上の散歩を毎日2回行いましょう。 運動が好きなので、散歩以外にもドッグランに連れて行ったりボールで遊んだりさまざまな運動をさせてあげましょう。

散歩が足りないと運動不足でストレスが溜まったり、肥満になってしまいます。

イングリッシュ・セターのしつけ方法

イングリッシュ・セターは飼い主の指示をよく聞く頭のいい犬種なので、しつけを覚えるのが得意です。 知らない人に対しても友好的ですが大型で力が強く、何かあってからでは遅いので大型犬を得意とするしつけ教室へ預けたり、プロのトレーナーの手を借りることも検討しましょう。

飼い犬が言うことを聞かないから感情的に怒鳴りつけたり、暴力で押さえつけようとしては「虐待」になります。 犬はトレーニングを重ねることでしつけを覚える生き物なので、根気よく繰り返し教えてください。

トイレのしつけ方

トイレのしつけは、イングリッシュ・セターの子犬を家に迎えたらすぐに始めましょう。開始時期が遅れると勝手に排泄場所を決めてしまって矯正するのが大変になります。室内で飼うことが多いので、部屋が汚れてしまう可能性もあります。

1歳以上のしつけをする場合も、子犬と同様の方法でトレーニングしますが、習得には時間がかかる傾向にあります。

多頭飼いの場合は他の犬とトイレを共有する方法がありますが、犬のストレスになるようなら個別のトイレを用意しましょう。

無駄吠えのしつけ方法

イングリッシュ・セターは他人や犬にあまり警戒しないので、基本的には人や犬に対して無駄吠えをすることは少ないです。 ですが飼い主に甘えたがる一面があり、構ってほしくて吠えてしまうこともあります。無駄吠えは近隣トラブルに発展することもあるので、子犬の頃からしっかりしつけましょう。

噛み癖のしつけ方法

子犬の頃の甘噛みがエスカレートして噛み癖になってしまうことがあります。狩猟犬のルーツがあるイングリッシュ・セターは顎の力が強いので、噛み癖がついているとケガにつながる危険性があります。子犬の頃からしっかりとトレーニングをしましょう。

歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。 噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。

待てのしつけ方法

「待て」は興奮したときにクールダウンするまで待機させたり、トリミングサロンや病院の待ち時間など、さまざまな場面で役に立つので子犬の頃から覚えさせたいコマンドです。イングリッシュ・セターは水を見つけるとはしゃぐことがあるので、「待て」をさせてコントロールしましょう。

留守番のしつけ方法

留守番に慣れていないと、不安になって家具を噛んだり無駄吠えをしたりなど、問題行動を起こす可能性があります。 イングリッシュ・セターは活発でサイズが大きいので、被害も大きくなってしまいます。外の物音に対して不安になることもあるので、あらかじめさまざまな刺激に慣らしておきましょう。

保護犬の里親情報をチェック！

shutterstock.com/foster_parent

家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。 新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。

※表示価格は記事公開時点の価格です。