犬の目はどんな見え方をしているの?犬の視覚と視野について詳しく知ろう!

犬の目はどんな見え方をしているの?犬の視覚と視野について詳しく知ろう!

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犬は嗅覚や聴覚の働きが優れているとよく言われますが、視覚についてはどうなんでしょうか。犬から見た人間や世界はどんなふうに見えているのでしょうか。この記事では、犬の視覚や視野に注目し、犬の目の構造や機能、働き方について詳しく取り上げていきたいと思います。

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犬は視覚以外の感覚でほとんどの情報を認識している

クローズアップされた犬の鼻

Luka Djuricic/shutterstock.com

最初にも少し取り上げたように、犬は視覚の働きよりも、嗅覚や聴覚の働きの方が優れており、人間とは違ってそうした視覚以外の感覚を働かせて情報を得たり、物体を認識したりしています。

たとえば、犬の聴覚は人間と比べて、約4倍ほどの音の範囲で感じ取ることができますし、およそ人間が聞き取れる6分の1程度の音も聞き取る能力を持っています。

また、犬の顔に生えている毛、たとえば目の上に生えているいわゆる眉毛や、口角や頬(ほほ)、顎(あご)、上唇のあたりに生えている「触覚毛」と呼ばれる毛の根元には神経が働いており、犬はこの触覚毛を自由自在に意識的に動かすことができます。

ですから、犬はこの触覚毛を利用して、平衡感覚をはかったり、または幅や風向き、温度などを感知したりすることができるのです。

そしてなんといっても、五感の中でいちばん優れているとされる犬の嗅覚は、人間よりも約1000倍から1億倍も優れていることが分かっています。しかもこの嗅覚は、高齢になってからもずっと変わらず維持できるので、たとえ視力が衰えたとしても、問題なく日常生活を送ることができるのです。

犬の視力チェックの方法

飼い主の顔を見つめる犬

Tanya Kalian/shutterstock.com

犬は視覚だけでなく、その他の感覚を働かせて生活することができるとは言っても、やはり視覚の働きをずっと維持できるように気を付けるのは、飼い主の役目と言えるでしょう。

以前は特に問題なかったことができなくなっている場合は要注意です。たとえば、家の中の家具や壁、柱などにやたらとぶつかるようになったとか、トイレの場所を間違えるようになった場合は、もしかしたら視力が落ちてきているのかもしれません。

もちろん、老化によってだんだん視力は落ちていきますが、老化などの要因はないのにこうした症状が見られるなら、目のケガや病気による視力の低下を疑ってみましょう。

では、愛犬の視力が落ちていないか、どのようにしてチェックすることができるでしょうか。簡単な方法でチェックすることができます。

その方法とは、少し離れた場所に愛犬の大好きなおやつやえさなどを置きます。そこにたどり着くまでに、ごみ箱とか何か障害物のようなものをいくつか置いてみましょう。

犬が障害物を難なくよけてゴールまでたどり着ければ、視力には問題ありません。視力の異変は、どちらかというと薄暗い場所でのほうが現れやすいので、明るい部屋で行うのではなく、少し薄暗くなってから、あるいは部屋を少し薄暗くしてみて、それでも大丈夫かどうかをチェックなさってみてください。

犬の目のケアは定期的に

犬の目をチェックしてあげている女性

goodluz/shutterstock.com

犬と人間の視覚や視野の見え方は違うことが分かりました。視力も色の見え方も、明るさも人間の視覚能力とは違いがあります。

人間が五感のうち8~9割近くを視覚に頼っているのに対し、犬は視覚だけに頼っているわけでなく、その他の感覚をうまく働かせて暮らしています。

だからといって、視覚が犬にはそれほど重要ではない、ということではありません。視覚の働きは、犬の生活の質に大きく影響する大事な感覚器官の一つです。

犬は自分の異変を言葉にして飼い主に伝えることはできません。ですから、飼い主が定期的に目の異変がないかもチェックしてあげて、ケアを怠らないことがとても大切になってきます。

愛犬の様子を日々よく観察し、ちょっとした変化にも気付いてあげられるようになりましょう。もし、少しでも気になることがあるなら、自分で判断するのではなく、かかりつけの獣医師に相談するのが賢明なことと言えます。

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