
犬はテレパシーが使える?!犬の予知能力の秘密に迫ります!
犬と人間との間で、言葉を交わさずとも考えや感情が通じ合うような経験をしたことがある人は少なくないようです。そのため犬はテレパシーが使えるという人もいます。でも本当に犬には予知能力や、テレパシー能力があるのでしょうか?今回はそんな疑問や事例、そして考えられる理由について調べていきたいと思います。

考えられるテレパシーの理由

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愛犬に自分の考えや気持ちや想いが伝わった、と感じたことがある方は少なくないでしょう。実際に、頭の中で考えたことや、頭の中だけで話しかけたことが愛犬に伝わっているような経験をすると、犬にはテレパシー能力があるのでは?と感じることでしょう。
でも、このような特異なことが起きる理由に関しては、どのような意見があるのでしょうか?少なくとも、今のところ考えられていることをご紹介します。
犬の嗅覚はずば抜けてスゴイ!
先ほども述べたように、飼い主さんがまだ遠くにいて周りの人間には気づかないときでさえ、飼い主の帰りを予知して待っているということがあります。それはもしかしたら、人間とは比べ物にならないくらいの鋭い嗅覚で感じ取っているのかもしれません。
というのも、犬の嗅覚は人間の1000倍、または1億倍も優れ、遠くの匂いも嗅ぎ分けることができるともいわれています。ある実験では風があるところで800m先にあるものを嗅ぎ分けることができたということもわかっているようです。
それで、犬の優れた嗅覚によって人間にはわからない時でさえ、飼い主さんが近くにいることに気づくことがあるのかもしれません。しかし、犬の嗅覚が優れているというのは、人間の1000倍、あるいは1億倍も鼻が良いというのではなく、嗅ぎ分ける能力がそれほどあるということなので、風が吹いていないところや、何キロもの先にいる飼い主さんの帰りを感じ取ったというころであれば、嗅覚によって嗅ぎ取ったという説は当てはまらないということになります。
聴覚もスゴイ!
嗅覚だけでなく、犬の聴覚は人間よりもずっと優れていて、人間の4倍ほどあるといわれています。それで、人間には聞こえていない音も察知しているということです。
それで、家の中にいる他の家族は全く気づいていないとしても、飼い主さんの足音を聞き分けているということもあり、帰りを予知していたかのように早い段階から玄関で待っているということもあるのかもしれません。
でも、これも人間と比べて4倍も優れているとはいえ、何キロもの先にいる飼い主さんの帰りを音で聞き分けているということは言えないでしょう。
人の気持ちを察することができる
飼い主さんと愛犬の間には、特別な絆がありますよね。他の人にはわからなくても、愛犬の気持ちや言いたいことが飼い主さんにはなんとなく分かったり、その逆に愛犬は飼い主さんの感情の変化とか気持ちにとっても敏感です。
飼い主さんが喜んで元気だと、愛犬も元気だし、逆に落ち込んでいると愛犬も元気をなくします。そして慰めようとしてくれます。家族の中の一番落ち込んでいる人のそばを離れないということもよくあることです。
犬たちは、人間の気持ちを人よりも良く察知して、そして寄り添ってくれたりしますよね。それで、人と犬との間に特別な絆があるとき、言葉にしなくても考えや感情が伝わるということも考えられるのかもしれません。
特別な絆が必要!?

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このように、聴力や嗅覚といった犬の優れた身体的な能力のゆえに、人間には感じ取れないことや、人間にはわからないことも感じとったり理解することができるゆえに、テレパシーが使えるという意見もあります。
でも、それだけでは説明がつかないことも多いので、今のところどうして人と犬との間でテレパシーのごとく通じ合うことができるのかはちゃんと説明することができる人はいないようです。
しかし、人間の間でも特別な絆がある2人の間で以心伝心のようなこともありますよね。特別に想い合っている恋人同士は、周りの他の人には感じることができないような気持ちも感じ取ることができたりします。また、双子の兄弟は、相手が何を考え感じているのかがわかるという人たちもいます。
動物間のテレパシーの実験例でも、同じ親から生まれた兄弟同士でテレパシーのような現象が確認されているようでした。それで、ものすごい信頼関係とか絆とかが培われていると言葉にしなくても伝わることがあるのかもしれません。
愛犬と飼い主さんの関係というのは、やはり言葉だけで成り立っているものではないですよね。言葉以上の”何か”によってより気持ちが通じ合っているって感じることもありますよね。でも、このような”何か”を科学的な面ではまだ解明されていないということです。
これから、犬の身体的な特徴やそのほかの能力などに関してより深く知ることができれば、人間と犬との絆や、テレパシーで通じ合うことができる理由などももっとよく理解できるようになるかもしれませんね。
とはいえ、今のところ全部の犬が「携帯取ってきて」と飼い主さんが念を送っても、携帯を取ってきてくれるわけではないので、やはりテレパシーで気持ちや考えが伝わったとか、ずっと遠くにいる飼い主さんの帰りを予知したという話は、とっても特別な不思議な話ということになっています。
いつか、犬と人間との特別な絆に基づく、言葉以上に伝わる”何か”の理由が解明されることを期待したいと思います!