犬に断耳や断尾をするのはどうして?理由や必要性を徹底解説!

犬に断耳や断尾をするのはどうして?理由や必要性を徹底解説!

update

犬の「断耳」や「断尾」と聞くと、耳がピンとしているドーベルマンや、尻尾がないコーギーなどを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかしこれらは本来の自然な姿ではなく、人間の勝手な都合でいわば整形された姿なのです。 なぜ断耳や断尾が行われるのでしょうか?ここではその理由や必要性を解説します。

update

断耳や断尾に必要性はある?

垂れ耳のドーベルマン

Eric Isselee/shutterstock.com

ペットとして家庭で飼われている犬の場合、オオカミに襲われたり、牛に尻尾を踏まれたりするなどの心配は全くありません。つまり、現代の多くの犬は断耳や断尾は必要ありません。

一部の方の中には、ペットでも尻尾を強く振って何かにぶつけるとか、ドアなどに尻尾を挟むなどして骨折などのケガを予防するために断尾は有効ではないかという意見もあります。

しかし、いつも尻尾が危険にさらされているわけではありません。むしろ尻尾の事故が起きる確率はとても低いのではないでしょうか?

最近は、断耳断尾を反対するブリーダーや飼い主さんの希望により、垂れ耳のドーベルマンや尻尾があるコーギーや垂れ耳のドーベルマンなどをよく見かけるようになりましたが、彼らは何不自由なしに生活を送っています。

それでもここ日本ではまだ断尾や断耳が完全には無くなっていません。おそらく昔ながらの習慣を崩すのが嫌い、伝統を固く守っていきたいという日本人特有の気質が関係していると思われます。

上記でも触れましたが、すでにヨーロッパの多くの国々では脱耳や断尾は禁止されています。イギリス王室で古くから愛されているコーギーは、断尾できないことで人気が薄れてしまい一時は絶滅の危機に瀕しましたが、イギリスでは断耳や断尾をしない習慣がしっかり守られています。

断耳や断尾のデメリットとは?

走る犬

Eric Isselee/shutterstock.com

断尾をした犬のお尻や短く残された尻尾はとても可愛らしいものです。しかし本来はあるべきものを人間の都合で切り落とし、整形することにはデメリットが生じないのでしょうか?

そもそも犬の尻尾は、身体全体のバランスをとったり、走行中に方向を変えたりする際に舵の役割などを果たしています。しかし断尾をした犬の場合、尻尾がないのでそれらの役割を腰を使って補おうとします。その結果、腰に大きな負担がかかり、椎間板ヘルニアになるリスクが常にあります。

また、尻尾や耳には自分の気持ちや意志を表現する役割もあります。しかし断耳することで耳の動きは悪くなりますし、尻尾がなければ気持ちを表現できないためコミュニケーション不足になりがちです。

耳にしろ尻尾にしろ、どちらも体に傷をつけることには変わりないので、痛みや出血、細菌による感染症などのリスクなど、たくさんのデメリットもあると言えるでしょう。

まとめ

幸せそうな犬

Africa Studio/shutterstock.com

犬の断耳や断尾をする理由についてみてきましたがいかがでしたか?

人によって感じ方はさまざまですが、断耳や断尾は整形のようなものと言えるでしょう。現在家庭でペットとして飼われている犬の場合、断耳や断尾をする必要はありません。

もし犬に断耳や断尾をすることを検討しているのであれば、デメリットもよく考慮されることをおすすめします。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板