犬の狼爪(ろうそう)ってどこのこと?犬の爪の仕組みや切り方を解説!

犬の狼爪(ろうそう)ってどこのこと?犬の爪の仕組みや切り方を解説!

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みなさんは犬の「狼爪(ろうそう)」をご存知ですか?狼爪とは犬の足の離れた部分に1本だけある黒い爪のことです。なぜ離れたところにあるのでしょうか?この記事では犬の爪の仕組みや狼爪の切り方について詳しく解説していきたいと思います。

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犬の狼爪の切り方

爪を切る犬

Africa Studio/shutterstock.com

では、犬の狼爪を残し自宅でケアしていくことに決めたなら、どのように狼爪のケアをすればよいのでしょうか?犬の狼爪の切り方をご紹介しましょう。狼爪を切る頻度は月に1回を目安にします。

■用意するもの ・犬用の爪切り ・爪切り(ハサミタイプよりもギロチンタイプがおすすめ) ・ヤスリ ・ガーゼやハンカチ ・止血剤

■狼爪切りの方法 ・姿勢 犬が爪切りで怖い思いをするとトラウマになってしまうので、慣れないうちは保定する人とカットする人の2人がかりで行うことをおすすめします。

テーブルの上に愛犬を乗せて、ひとりがおやつやおもちゃなどで気を引きながら軽く支え、もう一人が後ろ足を持ち上げるようにしてカットすることができるでしょう。

犬が嫌がらなければ抱っこの姿勢でも問題ありません。一人が抱っこをして、もう一人が狼爪を切っていくことができるでしょう。一人の場合は、犬を抱っこし利き手で爪切りを持ち、逆の手で狼爪の根元を固定して切っていきます。

・白い爪の場合 白い爪の犬の場合、血管のある部分とない部分の色の境目が爪を透かすと見えますので、血管の手前まで切ります。

あまりギリギリのところで切るとヤスリがけをした時に出血をしてまったり、歩いていて爪が欠けた場合に血管や神経にダメージを与え痛みを与えてしまったりするので、長さは余裕を持たせて切ることがポイントです。

そして、血管のない部分の角を落とすようなイメージで三方向から切っていき、仕上げにヤスリで爪の角を丸くして完成です。

・黒い爪の場合 黒い爪の犬の場合はどこまで血管が伸びているのか全く見えません。ですから爪の断面を見ながら、白い爪と同じ切り方で先から少しずつ切っていきましょう。

爪の断面が透明に見えるようになってきたら血管が近いサインですので切るのをやめます。それ以上短くすると血管を切ってしまい血が出てしまう可能性がありますので、切りすぎないように気を付けましょう。そして爪の角をヤスリを使って丸く仕上げます。

・やすりの使い方 爪を切った後は角が残っていますので、やすりを使って丸く整えていきましょう。やすりをかける爪をしっかり持ち、一方方向にかけていきます。何度もやすりを往復させると犬に振動が伝わり衝動を与えてしまい、犬が恐怖を持つ要因となりますので、必ず一方方向にかけていくようにしましょう。

また何度もやすりをかけると血管や神経にまで届いてしまい、犬に痛みを与えたり出血の原因になったりしますので、丸くなったらすぐにやめましょう。

出血してしまった場合

自宅で狼爪を切っている際に誤って出血してしまった場合は、爪の先にガーゼやハンカチなどをしっかり押し当てて圧迫止血をします。

圧迫止血をしてていても血が止まらない時には止血剤を使いましょう。 止血剤は即効性もあり高い効果が期待できますが、犬にとっては痛みを感じるので飼い主さんの判断が求められます。

止血剤がない場合の緊急処置として、小麦粉を代用して対処することも可能です。さまざまな対処をしても出血が止まらない場合は、動物病院へ連れていきましょう。

自宅での狼爪切りが難しい場合

狼爪が伸びすぎてしまい巻き爪になってしまった、愛犬が爪切りを嫌がる、飼い主さんに爪切りの自信がないなどの場合は、自宅で無理してケアするのではなく、動物病院やペットサロンなどのプロにお願いすることもひとつの方法です。

普段は大人しい犬だとしても、自宅で無理に爪を切ろうとすると恐怖心から噛み付いたり吠えたりし、トラウマになってしまうことがあります。ですから無理して爪切りをしないことが大切です。

犬が爪切りを嫌がる理由とは?

爪切りが嫌?

WilleeCole Photography/shutterstock.com

狼爪だけでなく、爪切りを苦手とする犬は多くいます。毎日散歩をしていれば特に爪切りをする必要はありませんが、個体によっては爪切りをすることが求められています。

いずれにせよ、犬の多くは爪を切ろうとすると特に前足は嫌がり抵抗します。なぜ犬は爪切りを嫌がるのでしょうか?

過去に痛い経験をしたことがある

誰でも一度出血してしまうほどの深爪をし、痛い思いをするとそれがトラウマになってしまいます。犬はまた同じ思いをするのではないかと思い、前足を触るだけで威嚇する子もいれば、ブルブルと震える子もいます。

また犬にとって前足は急所部位でもあるため、信用していない人に触られることが苦手です。そのため、最悪の場合は噛みついてくることもあります。

爪切りの振動が苦手

犬の爪は人間の爪と比較するととても分厚くなっています。そのため切るときの振動を苦手とする子が多いようです。

まとめ

犬の足

WilleeCole Photography/shutterstock.com

犬の狼爪についてみてきましたが、いかがでしたか?

現代の犬のほとんどは狼爪を持っていない犬が多いですが、それは生まれてすぐに切除されているからです。犬は先祖から体の特徴として受け継いでいるため狼爪を持っている犬もいますが、決して奇形ではないので安心してください。

もし愛犬が狼爪を持っているなら、月に1度を目安に爪を切り、ケアすることを忘れないでくださいね。是非飼い主さんが愛犬の健康を守っていきましょう。

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