愛犬のしつけ不足?カーテンを破ってしまう原因を徹底解説します!
mofmo編集部です。
元気いっぱいでわんぱくな犬との生活はわたしたちに元気と喜びを与えてくれるものですね。しかしながら、そのわんぱくさが時には弊害をもたらすこともあるかもしれません。犬はどうしてそのようなことをするのでしょうか?今回は特にカーテンに焦点を当てたいと思います。
犬がカーテンを破ってしまう
お家の中の色々なものに興味を示して引っかいたり、遊んだりするのです。そのようなことが続くなら、家具は壊れたり使い物にならなくなったりするでしょう。
Christine Bird/shutterstock.com
犬と生活していると気付くことがあります。犬はカーテンに対して執着することがあるということです。
カーテンに包まってみたり、手足で突っついてみたり、引っかいてみたりします。時には噛みついて引っ張ったりすることもあるでしょう。そのような行為は飼い主がお家にいる時にも、いない時にも行われています。
犬とカーテンとのふれあいは見ていて微笑ましく感じることもありますが、それが続いたりエスカレートしたりするなら飼い主にとって困ったことになってしまいます。
犬がカーテンを破ってしまうことで悩んでいる飼い主の方も多いのではないでしょうか?カーテンは安いものではありませんから、犬に破られて買い替えるのはなかなか負担となってしまいます。
犬たちがカーテンを破らないようにするための対策はどんなものがあるのでしょうか?そもそもどうして犬たちはカーテンを破ってしまうのでしょうか?
これから原因と対策をいくつか紹介したいと思います。
犬がカーテンを破る理由
まず犬がカーテンを破ってしまう理由をいくつかご紹介します。
幼年期の歯茎のムズムズ
jussi_fruit/shutterstock.com
犬には歯牙脱換期(しがだっかんき)という時期があります。歯牙脱換期とは、犬の乳歯が抜け落ちて永久歯に生え変わる時期のことです。
生後4~8カ月に差し掛かると、乳歯が抜け始め、代わりに永久歯が生えてくるようになります。この時期になると犬は口の中に違和感を覚えるようになります。口の中や歯茎がムズムズするのです。
そのような痒みや違和感を解消するために、人や物に噛みつくようになることがあります。この歯牙脱換期のムズムズは、噛み癖以外にも苛立ち、無駄吠えとなって表れることがあります。
幼年期の犬がカーテンを噛むようになったなら、このことが原因かもしれません。歯牙脱換期のムズムズはすべての歯が生え変わるなら無くなるでしょう。
しかし、注意しておかなければいけないことがあります。この時期に噛み癖がついてしまうなら、それ以降、成犬になっても噛み癖が治らない場合があります。
ですから、飼い主の皆さんは幼年期の犬の噛み癖もしっかりと把握し、しつけによって矯正するべきでしょう。
ストレス
普段からカーテンに執着していない犬でも、急にカーテンをボロボロにしてしまうことがあるかもしれません。こうした場合はストレスが原因であることが多いかもしれません。
・欲求不満の可能性
様々な要因によって犬はストレスが溜まっていきます。散歩や運動ができていないゆえの欲求不満かもしれません。また、睡眠不足が続くことによってもストレスは溜まっていきます。
飼い主と犬との関係はどのようなものでようか?
しつけは大切ですが、感情的に怒鳴り散らしたり、暴力をふるったりしていないでしょうか?そのような場合にも犬は強いストレスを抱くようになります。
室内で飼っていても、生活空間の快適性において注意が必要です。騒音が聞こえる場所で生活しているでしょうか?犬の聴覚は人よりも敏感です。
騒音が絶えず聞こえるなら犬は落ち着くことができず、徐々にストレスをため込むようになります。
溜まったストレスが許容範囲を超えると、爆発します。それは家具を破壊したり、カーテンを破ったりすることに表れます。
運動不足
犬が運動不足に陥っているなら、その有り余った体力を解消しようとしてカーテンで遊ぶようになります。その結果カーテンが破れてしまうなんてこともあります。
小型犬などは散歩していれば運動不足にはならないことが多いようですが、中型犬、大型犬ともなると、散歩だけでは足りません。しっかりと全身運動できるような機会を作ってあげることが必要になります。
走り回れる河川敷やドッグランでフリスビーなどでコミュニケーションをとりながら遊ぶことで運動が苦手な犬も楽しんで運動することができます。
公園や広場などで走ったりジャンプしたりするような運動が必要なのです。犬種にもよりますが、週に1〜2度のそうした運動が必要だと言われています。
飼い主への甘え
飼い主に対する甘えからカーテンを甘噛みしたり、イタズラしたり、破ったりしてしまうようです。この甘えは飼い主との普段のコミュニケーションが不足している場合が多いと言われています。
・コミュニケーション不足を補う必要性あり
まずは散歩後、マッサージや脚を洗うなど毎回同じことを繰り返すことで安定します。
そのような機会に犬が飼い主の愛情を実感できているなら、犬の行動は安定します。逆に愛情不足なら、もっと構ってほしいという願いからあえてイタズラしてしまいます。
これには飼い主が犬のイタズラに過剰反応してしまっていることも原因として挙げられます。そのせいで、犬はイタズラしたら構ってもらえると考えてしまうのです。
飼い主への甘えにおいて根本的な部分を触れるなら、飼い主と犬の主従関係が問題だと言えます。仮にしっかりとしつけができているなら、犬は飼い主の言うことを聞きます。
しかし、主従関係が不確かであれば、「カーテンで遊んでほしくない」という飼い主の願いよりも「自分を構ってほしい」という自分の願いを優先するようになってしまうのです。
好奇心
家具の中でもカーテンは犬の本能や好奇心を刺激しやすいものです。窓からの風や空調機の送風によってカーテンはユラユラと揺れてしまいます。その揺れが犬の好奇心と警戒心を刺激してしまうのです。
犬たちは動くものに敏感です。思わず、捕まえて口の中に入れたりして遊んでしまいます。カーテンも同様に遊んでしまうのです。そのうちに破れてしまうことがあるのでしょう。
カーテン破り対策
Easy Morning/shutterstock.com
犬がカーテンを破ってしまう原因を考えることができました。そうした原因を踏まえて、どのように対策することができるかをいくつかご紹介したいと思います。
しつけ
犬がカーテンを破らないようにするためにはしっかりとしたしつけが大切です。もちろん、すぐに改善するとは限りませんので、忍耐強くしつけをしていきましょう。
・しっかり叱ることが重要
まず、はっきりと言葉で注意することが大切です。「ダメ」とか「ノー」といった短いはっきりとした言葉を用いるようにしましょう。
犬たちが理解しやすいように叱る時の言葉はいつも同じ言葉を用いるようにしましょう。「ダメ」という言葉を用いるのであれば、いつも「ダメ」と言って叱ってあげましょう。
カーテンを破らないトレーニングだけでなく、他のしつけの際にも「怒られたときの言葉」として用いるようにしましょう。そうするなら、「ダメ」と言われたときに「怒られてしまった」と理解するようになります。
犬にとって、短い言葉は理解しやすいので、そうした言葉の選択が大切です。また、叱る時のタイミングも大切です。カーテンを噛んでいるときに「ダメ」と言ってやめさせるようにしましょう。
犬がカーテンをボロボロにしていくらか時間がたった時に言っても、どんなことがダメだったのかを理解するのが難しいでしょう。
言葉で叱る以外にも、驚かせることによってカーテン破りを防ぐことができるでしょう。犬がカーテンを引っかいたり、噛みだしたりしたなら、なにか大きな音や視覚的効果でびっくりさせましょう。
例えば、空き缶などの金属を叩いて大きな音を出すことができるかもしれません。また、急に犬の目の前をクッションなどで遮ることもできます。また、ビニール袋などを犬にかぶせることも出来ます。
そうすると、びっくりしてイタズラを止めるようになるでしょう。いたずらを繰り返すたびにびっくりさせてあげるなら、嫌がってカーテンに近づこうとしなくなるでしょう。
・主従関係に亀裂が入る可能性もある
体罰によってびっくりさせることが無いようにしましょう。過剰な体罰やしつけは犬を怯えさせ、飼い主との関係に大きな悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
また、犬にとってのトラウマとなってしまい、散歩に行けなくなったり、知らない人や環境を極度に嫌うようになってしまったりするかもしれません。
噛み防止スプレー
ペット用品の中には、噛み癖防止スプレーというものが販売されています。よく噛んでしまうものに対してスプレーをするだけで、噛み癖が治るという優れものです。
おすすめできる商品として「ビターアップル」というものがあります。このビターアップルにはいくつかの種類があり、犬用のものも販売されています。
使用方法は簡単です。家具や皮膚など噛んでしまったら困るものに対して直接スプレーするだけです。スプレーすることによってそのものに苦みをつけることができます。
犬が舐めたり、噛んだりすると苦い味がするようになります。そのようにして苦い味を何度か経験すると次第に噛んだり、舐めたりしなくなるようです。
スプレーは天然成分のみを使用しているので安全です。リンゴの苦み成分を使っているので、安心していろいろな場所にスプレーすることができます。
犬たちがカーテンを噛んでしまう癖があるなら、犬がよく噛んでいる部分にスプレーするようにしましょう。苦みを感じて噛まなくなるでしょう。
持続時間はそこまで長くないので、数日に1度はスプレーしなおす必要があります。
カーテンの生地の種類によってはスプレーすることによって変色してしまう可能性もあるので、最初は目立たない部分にスプレーしてみて変色しないか確かめることができるでしょう。
実際に使用してみた人たちの評価も高いようです。「スプレーした部分を全く噛まなくなった」という報告がたくさんあります。
また、ただスプレーするだけでなく、しつけと併用することでさらに高い効果が期待できるようです。
カーテンが破れる原因が噛み癖であるなら、試してみるのはいかがでしょうか?
カーテンの種類
犬がカーテンを噛んだり、遊んだりするなら、カーテン自体を変えることも考慮に入れることができるかもしれませんね。
新居に移動する場合や、一度破ってしまってカーテンを買い替えるときには何を買うかを考えてみましょう。
犬と生活するうえで、どんなカーテンを選ぶと良いでしょうか?
カーテンが風で揺れるなら、犬の好奇心を誘うものとなります。ですから、風で揺れにくいカーテンを選ぶことができます。
ロールスクリーンなどの形状のカーテンは風で揺れにくいでしょう。また軽いカーテンよりもしっかりとした重いカーテンも風で揺らぎにくいでしょう。
カーテンの素材についても考えることができます。表面がなめらかな素材を選ぶことができるかもしれません。織り目が粗いものであれば爪や歯が引っ掛かりやすくなります。
そのような素材は口に入れた時に歯に引っかかって破れやすいですし、よじ登りを誘発するものとなります。
またカーテン自体をブラインドにしてしまうことも良いでしょう。特に木製ブラインドは丈夫で壊れづらいです。犬が噛んでも壊れづらいでしょうし、爪にも引っかからないでしょう。
カーテンを新しいのに変えても、治ったわけではないので、ちゃんとしつけが必要です。
ふれあい
amfroey/shutterstock.com
カーテンに対するイタズラによって、飼い主の気を引こうとしているのであれば、もっと犬とのふれあいを大切にしてあげるようにしましょう。
犬とのふれあいの時間が少なくなっていないか振り返ってみてください。飼い主さんたちも忙しく生活していますから、なかなか時間を取ることも難しいでしょう。
ですから、お世話をすると同時に、愛情を与えてあげるよう心掛けることができます。
・犬へのブラッシングやマッサージでコミュニケーション
犬にとってブラッシングは大切な機会です。ブラッシングをしてあげながら、犬を撫でてあげたり、声を掛けてあげたりしましょう。
また散歩に行くとき、エサを与える時にも実際に触ってあげて、コミュニケーションを取るようにしましょう。
しかし、いつでも犬にべったりすればよいわけではありません。メリハリが大切です。ふれあいの時間をとって愛情表現する時はそうしましょう。
そうでない時に犬が甘えてきても無視することができます。飼い主との主従関係を保ったまま、甘やかさないようにすることができます。
そうするなら、単にワガママになって飼い主の気を引こうとすることを防ぐことができます。
ストレス発散
ストレスからカーテンを破るのであれば、やはりストレス発散が大切でしょう。犬におもちゃを与えることもストレス解消に役立つでしょう。
カーテンを噛まないようにしつける代わりに、噛んでもよいおもちゃを与えるのです。噛むことを目的としたおもちゃやおやつがありますね。そうしたものを噛ませることにより、ストレスを発散させることができます。
また、噛むことによって、歯磨きの効果も併せ持つことができるのでおすすめです。
噛んだり引っかいたりするものを与えることで、ストレス解消させるのです。
噛むためのおやつの場合は、あげたおやつ分のカロリーは必ずご飯の時に減らす必要性があるので注意が必要です。
運動
カーテンで遊んでしまうことがないよう必要な運動を欠かさないようにしましょう。運動は飼い主とのコミュニケーションをはかって愛情を伝える機会ともすることができますので、是非とも大切にしましょう。
一緒に広場に行って遊んであげましょう。ボールを投げて取ってきてもらうことができますか?そうした遊びは犬の全身運動に繋がり、とても大切です。ストレスと運動不足を一気に解消できるのです。
ぜひ定期的な運動を心がけてあげましょう。コミュニケーションの向上と社会性も高めることができます。
まとめ
犬がカーテンを破ってしまうことは飼い主の皆さんにとって大きなダメージがありますね。是非ともしっかりと対策を取るようにしましょう。
幼年期の犬はどうしても噛み癖が付きやすいですから、しっかりと観察してあげるようにしましょう。しつけをする機会とみなして、愛情をもって接してあげるようにしましょう。
しつけと同時にふれあいを大切にすることによって、愛情を与え、ストレスを溜めないようにしてあげることができるでしょう。その際には販売されているサポート用品をうまく活用できるかもしれませんね。
犬たちにとってユラユラ動くカーテンに執着してしまうことは、自然なことです。興奮しすぎる前になだめる必要性があります。
ですから、飼い主さんたちは怒ってしまうのではなく、しっかりと時間をかけて教えてあげることによって改善するようにしてくださいね。
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