犬にとって引っ越しはストレスになる?新居に連れていく時の注意点とは一体?

犬にとって引っ越しはストレスになる?新居に連れていく時の注意点とは一体?

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犬は人間が考える以上に神経質な一面を持つ動物です。人間にとっては些細なことであっても、犬にとってはストレスとなる場合があります。その一つが「引っ越し」です。引っ越しはなぜ犬にとってストレスになるのでしょうか、また犬のストレスをなるべく減らしてあげるために飼い主としてどんな点に注意できるでしょうか。

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犬はデリケート?

落ち込む犬

sommart sombutwanitkul/shutterstock.com

ワンちゃんは、人間が考える以上に神経質な一面を持つ生き物です。人間にとっては些細なことであっても、実は人知れずストレスを抱え込んでいるということがあります。

人間でも同じことが言えますが、日常生活で過度にストレスを抱え込んでしまうと、精神的に辛いだけでなく、健康状態にも悪い影響をあたえます。

犬はどんなことでストレスを感じるのか

ストレスを感じてるっぽいパグ

Yuttana Jaowattana/shutterstock.com

犬は、どんなことでストレスを感じるのでしょうか。犬がストレスを感じる要因としては、大きく分けると3つの点が関係しているようです。

■1.心理的な原因 犬は集団で生活してきた動物なので、心理的に他の動物との繋がりを必要とします。しかし、飼い主との主従関係などで良い信頼関係を感じることができないと、ストレスを感じてしまいます。

また、周囲の状況を敏感に感じ取ることができる生き物なので、飼い主が喧嘩をしているのを見ることによっても、心理的なストレスをかけるようです。

■2.物理的な原因 人間でも同じことが言えますが、病気に悩まされていたり、怪我をして体に痛みがあったりするなど、物理的な負荷が体にかかることで、犬もストレスを感じます。

犬は、厳しい自然界で生きてきた時の習性として、弱みを見せないように振舞おうとします。体調に異変があって、痛みを感じていても我慢してしまうのです。しかし当然ですが、痛みを我慢すると相当なストレスを犬も感じます。

■3.環境的な原因 犬は習慣を大切にする生き物なので、環境の変化に弱い動物です。例えば、結婚や出産、子供が成長して家を出ていくなど、家族構成の変化にとても敏感です。「忠犬ハチ公」などのエピソードに代表されるように、飼い主との死別も愛犬にストレスを感じさせます。

また、生活空間の変化にも敏感なので、模様替えなどによって少しゲージやフードボウルの位置が変わっただけでも、ストレスを感じるワンちゃんもいます。引っ越しは生活空間そのものが変化するので、ワンちゃんにとってはストレスを感じやすい原因となります。

なぜ犬は引っ越しでストレスを感じるのか

大前提として、犬には引っ越しという状況を理解することができません。引っ越す理由にもよりますが、飼い主にとっては期待に胸を膨らませた引っ越しであったとしても、犬には引っ越す理由が分かりません。

犬は生活環境を大切にする動物なので、引っ越し前後で、荷物をまとめるために家の中がいつもと違う感じになるだけでも不快に感じます。段ボールなどでさん然とした状態も、ワンちゃんにストレスを感じさせます。

加えて、引っ越し当日は、見知らぬ引っ越し業者がたくさん家に入ってくるので、パニックになってしまうワンちゃんもいます。引っ越しはワンちゃんにとって、急に自分の生活空間が変わってしまう、大きな不安を感じる出来事なのです。

いくらワンちゃんにストレスを感じさせるからと言って、引っ越しをやめることはできないでしょう。それで、引っ越しによってワンちゃんが感じるストレスを少しでも軽減できるように努力しましょう。

犬が出すストレスサインとは

ストレス?で耳をふさぐ犬

Javier Brosch/shutterstock.com

引っ越しでどれほどストレスを抱えるかは、愛犬の性格や生活習慣、新居の環境など、色んな要因によって異なります。それで飼い主としては、愛犬の様子を観察して、愛犬が過度にストレスを抱えていないかチェックしてあげる必要があります。

では、愛犬の抱えているストレスをどうすれば把握できるでしょうか。代表的な犬の「ストレスサイン」を7つご紹介します。

■1.あくびをしている 人間の場合、あくびは眠たい時に出る症状で、脳に酸素を送り込むために行っていると考えられています。しかし犬の場合には、眠いからあくびをするわけではないようです。犬は緊張などのストレスを感じている時、「カーミングシグナル」としてあくびをします。

「カーミングシグナル」とは、集団生活を行っている犬たちの間のコミュニケーション手段として確立されたボディーランゲージのようなものです。不要な争いを回避して、自分の感情を伝えるためのサインです。

特に、飼い主の方を見つめながらワンちゃんがあくびをする場合、その気持ちとしては「ストレスを感じていて爆発しそうですが、あなたのために感情をおさえています」というサインと考えられています。

飼い主がきちんとリーダーシップを発揮しないため、飼い主との信頼関係を感じることができず、思うように行動できていない、とワンちゃんが感じる時に表れる「カーミングシグナル」のようです。

あくびをすることによって、気持ちを落ち着かせて一瞬でもストレスを忘れようとする行動です。

■2.夜泣きや無駄吠えが多くなった 夜泣きや無駄吠えも、ワンちゃんがストレスを抱えている時に表れる「カーミングシグナル」の一つです。環境の変化などによって、急に愛犬が良く吠えるようになる場合には、ストレスを抱えている可能性が高いようです。

仔犬の時期に「クンクン」と鼻を鳴らすように夜泣きをする場合には、不安を感じている証拠です。飼い主に対して何かを求める時にする鳴き方なので、不安で一緒にいて欲しいとアピールしていると考えることができます。

成犬が夜泣きをする場合、運動不足などによるストレスによって鳴いている可能性が高いと思われます。ストレスが溜まっていると不眠症になる傾向があるので、眠れずに夜泣きが増えてしまうということもあるようです。

ストレスサインとして犬が鳴く場合には、夜泣きだけでなく、攻撃的な意思表示として無駄吠えが増えます。特に、「ウー」と低く唸るような鳴き方は、威嚇する意味合いがある鳴き方なので注意が必要です。

■3.体を震わせている 何かに怯えてストレスを感じる時、犬は体を縮こまらせて震えるような様子を見せます。例えば、嫌なことをされたと記憶している病院の入り口で、身体を震わせて入りたくないと抗議するような姿の犬を見かけることがあります。

いくら犬が嫌がるからといって、動物病院での診察や処置を受けないわけにはいきません。それで、犬が怯えて震えていても、無理して連れて行かなければならない状況もあります。

しかし、体を震わせることは犬にとって最大限の抵抗なので、基本的に犬が嫌がっていることは行わないようにしましょう。

例えば、「ブラッシング」などの被毛のケアを行うと、身体を震わせて嫌がるワンちゃんがいます。無視して続けていると、やがてストレスが溜まってより攻撃的になり、身体に触ろうとするだけで噛むようになってしまうケースもあります。

■4.下痢気味になった 人間の場合、ストレスによって自律神経が乱れるので、胃腸に影響が及びます。疲労が蓄積していたり、緊張したりするような場面などでストレスを感じると下痢になってしまう人も少なくありません。

犬の場合も同様で、ストレスが原因となって下痢になる場合があります。犬の場合にも、自律神経の乱れによって胃腸に負担がかかります。

特に、環境の変化に弱くなっている室内犬や、ストレスに耐性がない仔犬などは、ストレスの影響を敏感に受けやすいので注意が必要です。ちょっとした環境の変化や運動不足、また飼い主とのスキンシップが不足するだけで、影響が生じる場合もあります。

犬の性格や感じたストレスの度合いなどによって症状は異なります。短期間だけ症状があらわれる場合もあれば、下痢や排便の乱れが長期化することもあります。

当然ですが、下痢の原因はストレスだけでなく、アレルギー反応や病気の初期症状として発生することもあります。愛犬の下痢が長引くようであれば、動物病院で診察を受けて原因を明らかにするようにしましょう。

■5.自分の体を舐め続ける 犬には、毛づくろいの一環として自分の体を舐める習慣があります。「グルーミング」と呼ばれるこの行為には、体の汚れをとって清潔に保とうとする目的があり、どの犬でも行う正常な行動です。

また、「グルーミング」を行うことによって、ワンちゃんは自分の気持ちを落ち着かせることが出来るようです。くつろいでリラックスする時や、興奮や不安を感じた時にも、よく「グルーミング」を行います。

しかし、自分の体の一部を執拗に舐め続ける行為は、代表的な犬のストレスサインです。よく舐める場所として、足先や下腹部、尻尾などがあげられます。

正常な「グルーミング」とは異なり、ストレスが原因となって自分の体を舐める場合には、執拗に舐め続けてしまうので、その部分の体毛が抜け落ちてしまいます。

犬の舌はザラザラしているので、皮膚を傷つけてしまいます。傷ついた皮膚の部分から細菌などが入り混んで、膿んでしまうこともあります。最悪の場合、肉芽腫などの他の病気を発症する可能性もあります。

このストレスサインの難しいところは、無理に辞めさせようとすると、愛犬がよりストレスを感じてしまい、症状が悪化する可能性があることです。

ストレスを感じて心を落ち着かせようと無意識に舐めているのが問題行動に繋がっているのに、無理に舐めることをやめさせると、犬はストレスを発散させることが出来なくなり、いっそうストレスを抱え込んでしまいます

■6.自分の尻尾を追いかける ストレスを感じている犬は、「テイルチェイシング」と呼ばれる行動をすることがあります。「テイルチェイシング」とは、自分の尻尾を追いかけるような動作のことで、体を丸めてぐるぐると回り続けます。

仔犬の時期に、好奇心から自分の尻尾で遊ぶワンちゃんもいます。しかし、尻尾を自分の体の一部と認識できる大人になってからも愛犬が自分の尻尾で遊んでいるとしたら、異常行動を疑う必要があります。

ストレスが原因として「テイルチェイシング」を行うようになると、癖になってしまいます。なかなか治らないので、どんどん尻尾周辺の被毛が抜け落ちていき、酷いケースでは自分の尻尾を噛みちぎってしまうワンちゃんもします。

そうした悲しい自傷行為をやめさせるためにも、ワンちゃんのストレスの原因を見極めて、ストレスフリーな生活を送らせてあげる必要があります。

注意が必要な点として、「テイルチェイシング」は、手合いをバタつかせるなどの行為と合わせて出現する場合、てんかんの発作である可能性があります。てんかん発作の場合、安全の確保を行うことが重要になるので、愛犬の症状を良く観察するようにしましょう。

■7.転嫁行動や攻撃行動をとる 強いストレスを抱えると、心に余裕がなくなってしまうので、犬も人間と同じように攻撃的になるようです。結果として、「転嫁行動」や「攻撃行動」を行ってしまうワンちゃんは少なくありません。

「転嫁行動」とは、簡単に言うと「八つ当たり」のような行動で、ストレスを抱えてイライラした気持ちを、別の物に転嫁して発散しようとする行動です。

例えば、寂しがり屋のワンちゃんを一人で留守番させると、いつも物を噛みちぎったりして部屋を汚してしまうということがあります。置き去りにされた寂しさからくるストレスを、物に転嫁して八つ当たりしているような状態です。

「攻撃行動」とは、名前の通り噛みついたりして、直接攻撃をしてくるようになる状態です。積み重なったストレスによって性格が狂暴になり、飼い主に対して爆発させている状態です。

「転嫁行動」も「攻撃行動」も、かなりストレスが蓄積された結果として表れる行動なので、ワンちゃんのこうした行動が見られるようになったら、別の方法でストレスを発散できるように助けてあげましょう。

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