
ブルーベリーが犬に与えるメリットとは?成分や与える時のポイントを解説します!
ブルーベリーは特に目に良いとされている食品で、健康食品の代表ともいえます。人間用のサプリメントでも多く使用されている注目の食材です。では犬にとってもブルーベリーは体に良い食品なのでしょうか?食べても問題はないのでしょうか?今回は犬とブルーベリーの関係についてまとめてみました!

ブルーベリーを与える時に注意したいこと

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人間にとってもからだに良いブルーベリーですが、犬にとてもからだに良い食べ物であることがわかったのではないでしょうか?
しかし注意してほしい点がいくつかあります。
良く洗ってから与える
ブルーベリーは特に皮の部分に栄養があるため、皮ごと与えたいものです。しかし一般的に売られているブルーベリーは、表面に農薬が付着していることが多いため、犬に与える際もまずきれいに洗って農薬を落としてから与えるようにしましょう。
どうしても気になる方は皮をむいて与えても良いでしょう。
与えすぎない
ブルーベリーには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維が豊富なことはとても良いことなのですが、たくさん食べてしまうと下痢や軟便になることがあります。というのも、本来肉食動物である犬の腸は短い作りになっているため、食物繊維が多いと消化ができないことがあるからです。
またブルーベリーの皮の部分に栄養がたくさんあるのですが、消化にも良くない部分ですので、食べすぎると消化ができないこともあり得ますし、消化機能の弱っている犬にとっては特に負担となりかねません。
便の色がブルーベリーの影響を受けて変わることもあるでしょう。ブルーベリーを与えていたことを忘れていると、便の色が変わったことでびっくりするかもしれませんが、これは問題ではありません。
さらにブルーベリーを食べすぎると、水分も豊富でカリウムも豊富なため利尿作用が働き、おしっこの回数も増えるかもしれません。
そして何よりブルーベリーを食べすぎると、肥満になる可能性があります。ブルーベリーは100グラム当たり49キロカロリーあるので、食べすぎれば太ってしまいます。
ブルーベリーの食べすぎによっておなかがいっぱいになり、主食が食べれなくなるということもあるでしょう。これでは栄養が偏ってしまい、からだによくありません。健康維持、からだに良いものをと思って与えていたはずのブルーベリーなのに、かえって栄耀バランスが悪くなって、体調を崩すなんてことになりかねません。
そうなんです。私たち人間もそうですが、いくら体に良いものでも食べすぎては良くない食品はたくさんあります。ブルーベリーもその一つでしょう。ではどの程度与えたらよいのでしょうか?
与える量は?
ではどの程度のブルーベリーを与えることができるでしょうか?
犬によって体の大きさも違いますし、健康状態も違うので、一概に「一日何グラムです。」ということはできません。
一般的に犬に果物を与える際は、一日の摂取カロリーの10%以内に抑えることが望ましいとされています。これはあくまで目安ですので、個々の犬によって様子を見る必要はあります。
ブルーベリー自体は100gあたり49kcalで、一粒当たりに換算すると大体一粒6kcalになります。ですから犬に与えることができるブルーベリーの量は数粒程度と言えるでしょう。
与える方法に注意
ブルーベリーは体に良い食材ですが、与える方法によってはかえってからだに良くないこともあるのです。どんな点に気をつけたら良いでしょうか?
■冷凍ブルーベリー スーパーでは冷凍のブルーベリーが売られているため、年中気軽に購入することができます。
もしも冷凍のブルーベリーを与えることを考えている場合は、解凍したものを与えるようにしましょう。冷凍のまま与えると冷たすぎておなかを壊してしまうかもしれません。
■大きいブルーベリー 基本的にブルーベリーは小粒なのでそのまま与えることが可能です。しかし大粒のブルーベリーでしたら、小さく切ってから与えると良いでしょう。口の小さい小型犬に与える際も、細かく切ってから与えると良いですね。
■ブルーベリージャム 上記でも述べましたが、ブルーベリーの皮の部分は栄養が高いのですが、消化に良くないため、犬によっては消化不良をおこすことがあります。そのためブルーベリーの加工品としてブルーベリージャムを与えたいと思う方もいるかも知れません。
しかし市販のブルーベリージャムは砂糖がたっぷり含まれているため、いつもジャムを与えていると肥満の原因ともなりかねません。また砂糖がたっぷり入っているということは虫歯にもなりやすいでしょう。市販のブルーベリージャムは要注意です。
■ブルーベリーサプリメント からだに良いブルーベリーですので、私たち人間もサプリメントとして摂取している方が多くいるはずです。
それで愛犬にも自分が飲んでいるサプリメントを与えようとするかもしれません。しかし人間用はあくまでも人間のためにつくられたサプリメントです。
人間と犬とでは体の大きさが違います。ですから分量の面で考えても、人間用のサプリメントを犬に与えることはおすすめできません。
サプリメントを与えたいのならば、犬用のブルーベリーサプリメントを選びましょう。
アレルギーに注意
これはまれですが、中にはブルーベリーでアレルギー反応が出る犬もいるようです。
下痢やおう吐、湿疹やじんましんなどの症状がでます。元気がなくなり、目が赤く充血することもあるかもしれません。こうしたアレルギー反応が出た場合は、ブルーベリーを与えることはやめましょう。
愛犬にアレルギーがあるかどうかわからない場合、初めてブルーベリーを与える際はごくわずかな量で様子を見ましょう。様子を観察し問題がなければ普通に与えることができますね。
ブルーベリーと似ているブドウも与えて大丈夫?

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ここまでブルーベリーが犬にとって良い食品であることを見てきました。ではブルーベリーによく似た「ブドウ」はどうでしょうか?ブドウも犬に与えて良いでしょうか?
似たような果物のブルーベリーとブドウですが、実は全くの別ものです。ツツジ科の植物であるブルーベリーに対して、ブドウはブドウ科の植物です。
そして何より気をつけなければいけないのは、ブドウは犬が「食べてはいけない」食品です。犬がブドウを食べると中毒症状を起こします。
ブドウの何の成分が犬にとって悪いのかはまだ明らかにされていません。しかしブドウを食べると中毒症状を起こします。特にブドウの成分が濃縮されたレーズンは危険です。
ブドウを食べるとどんな症状が出るでしょうか?
元気がなくなる、嘔吐、水をたくさん飲む、よだれが出る、尿がたくさん出る、もしくは全くでなくなる、脱水症状といった症状が出ることがあります。急性腎不全の症状です。
一般的に大量のブドウを食べなければこうした中毒症状は出ませんが、からだの大きさなど個体差もあります。また成分が濃縮されたレーズンの場合はわずかな量でも中毒を起こすこともあるので、注意が必要です。
万が一愛犬がブドウを食べてしまったら、まずは様子を観察し、異変が出たらすぐに専門家に見てもらうようにしましょう。たくさんのブドウを食べたことがわかっているのならば、症状が出る前であっても病院に連れて行くことをおすすめします。
ブルーベリーを使った手作りメニュー

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愛犬にブルーベリーを与える際は、上記で見たことに気をつけて与えるようにしましょう。
ではここでおすすめのブルーベリーを使った簡単レシピを紹介します。
ブルーベリーヨーグルト
ヨーグルトは乳酸菌が多く腸内環境を整える助けになります。そんなヨーグルトとブルーベリーを一緒に与えることができます。
しかし市販の加糖タイプのヨーグルトは甘いため、無糖ヨーグルトを選んでください。そしてブルーベリーを細かく切ったりつぶして混ぜてから与えると食べやすいはずです。
ブルーベリージャム
手作りでブルーベリージャムを作ってはいかがですか?
市販のブルーベリージャムは砂糖がたくさん入っているのでおすすめできませんが、手作りでしたら砂糖を入れずに作ることができます。手づくりのブルーベリージャムをヨーグルトのトッピングに使用してもいいですね。
まとめ
今回は犬にブルーベリーを与えても大丈夫かどうかを見ました。
ごくまれにブルーベリーにアレルギー反応を起こす犬もいますが、一般的には犬にブルーベリーを与えても問題はありません。人間にとっても体に良いブルーベリーは犬にとってもからだに良い食品です。ですから最近では犬用のブルーベリーサプリメントもあります。
ただしブルーベリーはカロリーが高いので、食べすぎると肥満になる可能性がありますし、食物繊維も豊富なので食べすぎると下痢やおう吐をおこすこともあります。皮には栄養が豊富にありますが消化に良くありません。
こうしたことを考え、与えすぎには注意しましょう。甘くておいしいブルーベリーですから犬も喜んで食べるはずですが、食べすぎはよくないので、おやつに少し与える程度に抑えておきましょう。何でも「適度」が大切です。