レーズンは猫にとって危険な食材だった!猫とレーズンの相性を徹底解説!
レーズンはぶどうを乾燥させたもので、パンやお菓子などによく使われます。またダイエット中のおやつや間食したい時にも手軽に食べられる食材ですが、実は猫にとってはリスクの高い危険な食材です!この記事では猫にとってのレーズンの危険性について、また食べさせないために飼い主ができる対策について解説します。
猫が誤ってレーズンを食べてしまうシチュエーション
Sukhothaiboy/shutterstock.com
ここまでレーズンの危険性について語ってきましたが、愛猫がレーズンを誤って食べてしまうどんなシチュエーションが考えられるでしょうか。
考えられるいくつかの場面を取り上げます。もし家庭内で同じようなシチュエーションがあるようならすぐに改善しましょう。
レーズンが入っていることに気づかずに与えてしまった
飼い主が食べているものを普段から与える習慣がある家庭で起こりうるシチュエーションです。
レーズンパンをちぎって与えてしまったり、クッキーなどのお菓子類にレーズンが入っていることに気付かないで与えたりと、気づかずにレーズンをうっかり食べさせてしまう可能性があります。
このような「うっかり」を避けるためには、人間が食べているものを分け与える習慣を改めるのが効果的です。
基本的に、猫にとって人間の食べているものは味が濃く、たくさん食べると内臓に負担がかかってしまい体に良くありません。ですから、間違えてレーズンを与えてしまうことを防ぐため、そして人間の食材をそもそも不必要に与えないためにも、思い切ってこの習慣を断ち切ると良いでしょう。
床に落ちたレーズンを食べてしまった
料理に使っているレーズンをうっかり床に落とし、それを愛猫が食べてしまう可能性もあります。また、飼い主がレーズンが入った何かを食べていて、ぽろりと床に落としたことに気がつかないという危険性もあります。
レーズンを料理に使ったり食べたりする時には、猫にとって危険な食材だという認識をもって、落とした時にはすぐに拾うくせをつけましょう。
猫の手の届く範囲においていて食べられてしまった
朝食に食べるパンなどを猫の手の届く範囲に置いている家庭があるかもしれません。そうすると、飼い主が留守だったり部屋にいないときに、登って袋をかじって開けて食べてしまうかもしれません。
レーズンそのものが食べたくて盗み食いすることはないと思いますが、パンやお菓子など、猫にとっても魅力的なものの中にレーズンが入っていることがあるでしょう。ですから基本的に猫を飼っているご家庭では、食べ物を猫が勝手にとって食べられないような場所に保管するようにしましょう。
例えば扉付きの収納棚などに入れておくと良いです。
猫が誤ってレーズンを食べてしまうシチュエーションは日常生活にいくらでもあります。普段からの習慣や保管場所を見直して、もし危険性があると気付いたならすぐに改善しましょう。
愛猫にとって安心安全な生活環境を整え、安全な食生活を送ってもらうのは飼い主の責任です。
誤って猫がレーズンを食べてしまった場合はどうすればいい?
PRESSLAB/shutterstock.com
どんなに気をつけていても、猫が誤ってレーズンを食べてしまうことがあるかもしれません。そんな時は何をすべきでしょうか。ここからは正しい対処方法と、病院で行う処置について説明しましょう。
無理やり吐かせようとするのは危険
ネット上には、飼い主が自分でできる対処方法について多くの意見が挙げられています。
例えば猫の口に手を入れる方法や、食塩水を飲ませるという方法などです。これらの方法を素人である飼い主が行うのはとても危険です。
口に手を入れて吐き出させようとすると、猫の気管支を傷つけてしまう可能性がありますし、口に入れた手を噛まれてしまう危険性があります。
また食塩水を飲ませて吐かせる方法ですが、塩分濃度の濃い食塩水を知識のない素人が猫に与えてしまうと、他の病気や体調不良を引き起こす原因になりかねません。
よほどの緊急事態でない限りは自己判断での処理はやめた方が良いでしょう。
すぐに動物病院に連れていく
レーズンを食べたことが分かっても、食べたのが少量で現時点で中毒症状も現れていなければ大丈夫だろう、と考えるのは浅はかです。
臨床検査結果によると、レーズンが中毒症状を生じさせる量や致死量についてはまだはっきり分かっていません。また個体差の問題もあります。
正確な判断をして正しい処置をしていれば助かった命が、「自己判断によって処置が遅れたために助からなかった」というのではあまりにも残念です。
ですからレーズンを食べたことが分かったなら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。医師に診てもらう時はいつ、どのくらい、何を食べたのかを詳しく説明できるようにしましょう。
一般的に食べてから1時間以内であれば、体に中毒症状を引き起こす成分が吸収されていない可能性が高いので、吐かせる処置だけで済む可能性があります。
なお病院では状況によって次のような処置が行われます。
○催吐処置(吐かせる処置) ○活性炭、下剤の投与 ○入院して点滴
レーズン以外で猫に与えると危険な食材は?
virtu studio/shutterstock.com
レーズンだけでなく、飼い主は猫に与えてはいけない他の危険な食材についても把握しなければなりません。
そこで、猫に与えると危険と言われている代表的な食材とその中毒症状について簡潔に解説します。
たまねぎ・ネギ類
赤血球を破壊する成分が含まれています。体内に入ると、赤血球が破壊されて貧血を引き起こし、重篤の場合、呼吸困難を引き起こし、亡くなってしまう可能性があります。
アワビ・サザエ・トリガイ
「アワビを食べると耳が落ちる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。体の中でも特に皮膚の薄い部分、耳に、腫れやかゆみ症状が現れ、それらの症状が悪化すると、その部分が壊死しまう危険性があると指摘されています。
するめ
酒の肴として食卓に登場する回数が多い食材かもしれません。するめの強いにおいに引き寄せられて食べたがる猫もいるかもしれません。しかしするめは胃の中で10倍のサイズにも膨らむ食材です。
膨張したするめが腸を通過できず、吐きだそうとしても食道を通らず、腸閉塞や窒息の原因になってしまう可能性があります。
チョコレートなどカカオ製品
カカオに含まれるテオブミンという成分が、猫にとって中毒症状を引き起こします。下痢や嘔吐、興奮による痙攣、重症な場合はこん睡などの症状も引き起こします。
アボカド
実や葉っぱ、種、樹皮に含まれている「ぺルジン」という成分によって中毒症状が引き起こされます。嘔吐や下痢を起こす胃腸の炎症だけでなく、死に至る危険性もあるので注意してください。
カフェイン
コーヒーやお茶、コーラなどにも含まれているカフェインは、強い興奮状態を引き起こします。心臓や神経系の異常を誘発させる可能性があるため、誤って飲ませることがないようにする必要があります。
アルコール
猫は体内でアルコールを分解することができません。したがって、たとえ少量だったとしても危険です。
生魚
「猫と言えば魚が好き」というイメージを持っている方が多いと思います。しかし、生の魚には「チアミナーゼ」というビタミンB1を破壊する成分が含まれているので、運動障害や知覚過敏が起きてしまうことがあります。
また生の魚には寄生虫が付着している可能性もあるので、生では与えない方がいいでしょう。
イカ・タコ
生のイカにはビタミンB1を破壊する酵素(カルボキシナーゼ)が含まれてます。それによってビタミンB1欠乏症が引き起こされる可能性があります。そもそも、イカとタコは猫にとって消化が悪い食材なので、たとえ加熱したものであっても消化不良になると考えられます。
豚肉
肉食の猫は生肉を好んで食べると考えるかもしれませんが、生の豚肉は与えてはいけません。生の豚肉には「トキソプラズマ」という寄生虫が寄生している可能性があり、、摂取すると体重の減少や目の障害、下痢などの症状が現れます。
特に若い猫にとって危ないと言われているので、好奇心旺盛な若い猫が口にしてしまわないように気をつける必要があります。
卵
生卵に含まれる「アビシン」という成分は、ビタミンB群のビオチンの吸収を妨げる作用があると言われています。その作用によって皮膚や皮毛が傷んだり、結膜炎の症状が出てくる可能性があります。
まとめ
レーズンはぶどうを干して乾燥させたものなので、基本的に猫にあげてはいけません。中毒症状や重症の場合は急性腎不全を引き起こし死に至る危険性のある食べ物です。
中毒症状の原因となる成分や致死量などについてはまだはっきりとは分かっていませんが、実際にレーズンを食べた猫が中毒症状を引き起こした例があるので絶対に与えるべきではありません。
万が一レーズンを愛猫が食べてしまった場合は、必ずすぐに動物病院に連れて行きましょう。
愛猫にはいつまでも健康に長生きしてほしいと思いますよね。ですから猫が欲しがるものをなんでもかんでも与えるのではなく、飼い主としてきちんと食事制限を課すことが大切です。
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