犬にネギ類はご法度!危険な理由と万が一の場合の対処法を伝授!

犬にネギ類はご法度!危険な理由と万が一の場合の対処法を伝授!

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多くの日本人はネギ類が犬にとってNG食材であることを知っています。ただ、何故いけないのか具体的な理由については知らない飼い主さんは多いです。そこで今回は具体的にネギ類のどんな部分が危険で、どんな中毒症状が引き起こされるかを説明したいと思います。また万が一口にしてしまった場合の対処法もお伝えします。

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犬にネギ類は絶対NG!

フレンチブルドッグの目の前に置かれた玉ねぎ

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

一昔前の犬のご飯といえば、残ったご飯にお味噌汁をかけるというのが多かったでしょう。昭和の一般家庭では、皆が何の疑問も感じることなくそうしていましたし、犬も美味しそうに食べていましたよね。

しかし、日本でも動物愛護の意識が高まり、犬の生態についての理解も深まった現代では、そのようなご飯は、犬にとっては有害であることがわかってきています。

絶対に犬に食べさせてはいけないものとして、チョコレートやナッツ類、ぶどうやレーズンなどが広く知られていますが、それと同じくらいタマネギも有名ですね。

タマネギだけではなく、長ネギ・わけぎ・小ねぎなど全てのネギ類は、犬にとって厳禁な食材です。

ですから今回は、どうして犬にとってネギは有害なのか、食べるとどんな症状が表れるのか、万が一食べてしまった時にはどうすれば良いのかなどを考えていきたいと思います。

ネギを食べさせてはいけない理由

異なる種類の玉ねぎとネギ

ORLIO/shutterstock.com

犬を飼育している日本人の99%の人が、タマネギを含むネギ類を犬に食べさせてはいけないということを知っているそうです。

ただ、「なぜいけないのか」「どうして犬にとって有害なのか」となると、意外と知らない飼い主さんは多いです。

もちろん「食べさせてはいけない」ことを知っていれば、結果的には良いのかもしれませんが、理由を理解していることによってより注意深く避ける動機になったり、形を変えている時にも正しい判断ができるようになると思うので、しっかり調べていきましょう。

ネギ全般には、ネギ独特のツンとした匂いの元となっている「アリルプロピルジスルフィド」と呼ばれる赤血球に影響を与える成分が含まれています。

人間には「アリルプロピルジスルフィド」を消化するための酵素が備わっているので、体内に吸収されても、有害な影響を受けることはなく、むしろ血をサラサラにしてくれたり、健康にプラスになる成分ですが、犬にはこの酵素がありません。

ですから、「アリルプロピルジスルフィド」が胃を通して犬の体内に吸収されると、ダイレクトに影響を受け、赤血球の膜を壊して、「溶血」と呼ばれる、赤血球中に含まれるヘモグロビンが血漿や血清に出てくる状態になってしまうのです。

そうなると、溶血性貧血を起こしたり、赤血球が使えないことによる酸素不足、呼吸困難や最悪の場合は死に至るほどの危険な状態になります。

つまり、犬がネギを食べると、赤血球が破壊されて、貧血や様々な中毒症状を引き起こすのです。

ちなみに「アリルプロピルジスルフィド」がネギ独特の匂いの元となっている成分と聞くと、匂いを嗅いだりするだけでも悪影響があるのかと心配になる飼い主さんもおられるかもしれません。

しかし、犬がネギの匂いを嗅ぐことは何の問題もありません。ネギを食べて胃で消化される段階で初めて、「アリルプロピルジスルフィド」の毒性成分が血液中の赤血球を破壊するので、食べない限りは影響を受けることはないのです。

ただ、匂いを嗅ぐ時に、顔を近づけすぎてネギのエキスが着いてしまい、それを舐めてしまったりして意図せずに体内に入ってしまった場合は、食べたことと同じになってしまいます。

また、いたずらでかじってみただけで食べなかったとしても、ネギのエキスは口についており、有毒成分が体内に入る可能性があるわけですから、危険性は食べた時と同じです。

どんな症状が出るかは、後ほど詳しくご説明しますが、少量のネギを食べただけでも、急性の中毒症状や貧血を起こしたり、慢性的な病気につながってしまったり、命を失うこともある、犬にとっては大変危険な食材です。

命を維持するために欠かせない血液ですが、その中でも主要成分である赤血球を壊すと知った今、犬にネギを食べさせる事の深刻な影響を理解し、徹底的に避けたいと思われたのではないでしょうか。

加熱・加工してもダメ

「アリルプロピルジスルフィド」は、加熱しても犬に対する毒性が消えることはありません。生の状態と全く変わらない危険性を秘めています。

さらに、スープの香味漬けや肉料理の臭み消しに使ってネギ自体を食べなかったとしても、スープや煮汁に「アリルプロピルジスルフィド」が溶け出して、やはりネギを食べた時と同じ中毒症状を引き起こします。

ですから姿を変えたり消していても、どんな調理方法を使ったとしても、ネギを使用したものは一切食べさせてはいけません。「もう溶けちゃっているから」「ネギを取り除いたから大丈夫」ということはないのです。

目に見えなくても、取り除いても、ネギのエキスが溶け出ているので、犬にとっては有害であることをしっかり意識しておきましょう。

ネギは、炒めたり茹でたり、生のままシャキシャキに切って薬味として使用したり、メインでもサブとしても使用できる万能食材として私たちの食卓に欠かせないものとなっていますよね。

実際、カレー・シチュー・お味噌汁・親子丼・すき焼き・角煮・ハンバーグ・焼きそば・パスタなどの料理、野菜ジュース・赤ちゃん用のレトルトフード・ラーメンのスープ、お刺身など様々な料理にネギは使用されています。

料理だけでなく、ケチャップ・ソース・ドレッシング・カレーやシチューのルーなどの調味料にも、様々なネギ類が使用されています。

特に調味料だと、ネギを食べさせている意識が全くないままに与えてしまう可能性が高いので、一度、家にある調味料に記されている原材料一覧などを、よく確認しておくこともお勧めします。

このように、私たちが口にする至るものに入っています。だからこそ、加熱されていようが、どのように加工されていようが、取り出されていようが犬にとって有害であることを飼い主さんが覚えておくことは大切なのです。

そうでないと、愛犬におねだりされたからと、ソースのついたハンバーグを一口食べさせて、飼い主さんにはネギを食べさせている意識が全くなくても、残念ながら一定量のネギを愛犬が食べてしまっている可能性もあるということです。

しっかり焼いていても、ペースト状態になっていても「アリルプロピルジスルフィド」の影響力は変わらないので、その一口のハンバーグによって、愛犬をネギ中毒の危険に晒しているかもしれないのです。

「そんな大げさな」「少量なら大丈夫でしょう」と思われた方はいらっしゃいますか?確かに少量のネギを食べても症状が出ない場合もありますが、有害な影響を受けることには変わりありません。

少量でもダメ

結論から言うと少量であっても大丈夫ではありません。犬の体重にかかわらず、犬種や犬の個体によっては、ごく少量であってもネギの毒性に過敏に反応すると言われています。

さらには、ネギの品種によっても毒性が強かったり、濃度が濃くて少量でも甚大な影響を及ぼすものもあります。

一般的には、「犬の体重1kgに対して15g~20gのネギ類」が致死量とされています。ネギを舐めただけでも、ネギのエキスが溶け出した味噌汁を一口飲んだだけでも中毒症状が出ることもありますし、生のネギを一本食べても、たまねぎを2個ガブガブ食べても何も起こらない場合もあるのです。

もちろん基本的には体が小さく、体重が少ない犬は、より影響を受けやすいでしょう。日本では小型犬が多く飼育されていますので、ぜひ気をつけたいですね。

ただ、体重に関係なく、遺伝的に影響を受けやすい犬種もいるというデーターもあります。日本犬の代表とも言える柴犬や秋田犬などは、遺伝的に高カリウム赤血球を持っており、体が大きくても少量のネギ類に反応してしまうそうです。

高カリウム赤血球は、普通の赤血球より「アリルプロピルジスルフィド」の毒性に対する感受性が高い赤血球です。

ですから、高カリウム赤血球を遺伝的に持っている犬種は、一般的に致死量と言われている数値よりも低い量のネギを食べても、命取りになることがあるのです。

ですから、「少しだから大丈夫では?」という考えは、すぐにでも改めてください。飼い主さんが「絶対にネギを食べさせてはいけない」と真剣に考えていないと、いたるところにボロが出てしまいます。

買ってきたネギを床に置いたままにしたり、調理中に落としてしまったネギをすぐに片付けなかったり、ネギが入った料理を犬がつまみ食いできる場所に置いたりと、細かいことですが、それに気を配るかどうかによって愛犬の健康と命に影響が及ぶのです。

ですから、全ての飼い主さんには、どんなに少量のネギでも、犬にとっては猛毒になりうることをよく認識していただければと思います。

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