犬におすすめのドッグステップとは?犬種で選べるデザインや使用のメリットについて。

犬におすすめのドッグステップとは?犬種で選べるデザインや使用のメリットについて。

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ドッグステップとは、人間用のソファやベッドに犬が登りやすいように置いておく「犬用の階段」や「犬用のスロープ」のことを指します。飼い主さんと同じ場所に居たがる犬はソファやベッドによく登ってくることと思います。大きい段差を登ることで足腰に負担がかかるのを防ぐために、ドッグステップを使用します。

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怪我防止

ソファの上でくつろぐ犬

Demkat/shutterstock.com

日本では室内飼育をされている愛犬家の方が非常に多いです。そして家の中では自由に歩き回れるようにしている方がほとんどですよね。

とかく「家の中は安全」と思い込みがちですが、飼い主さんにとっては居心地の良いマイホームでも、犬の目線で考えると実はたくさんの危険が潜んでいます。

愛犬が怪我をした時に”どこで怪我をしたのだろう”と思い返す場合、多くの飼い主さんは散歩中の出来事を考え、自宅のことは全く考えないことがあります。

”自宅で起きるはずがない”、”家の中には全く心当たりがない”と思い込んでしまうのですが、実は室内に原因があったということはよくあります。

皆さんは、家の中で犬が怪我をする原因はなんだと思われますか?意外と見落としがちなことが一番の理由になっています。なんと「ソファーの段差」です。

サイズの大小やデザインの違いはありますが、現代のほとんどの日本家庭にはソファーが置かれていますよね。

くつろいだり、テレビを見たり、友達とおしゃべりしたり、お酒を飲んだり、うたた寝をしたり、家にいる時間のほとんどをソファーで過ごしている方も多いでしょう。

そのように私たち人間にとってとても居心地の良い作りになっているソファーは、サイズ的には犬とは大きな差がある人間の大人が座ったり立ったりしやすい高さに設計されています。

ですが、犬からすると決して座り心地が良いわけではありません。むしろ怪我をしやすい高さといえます。

小型犬なら思い切り飛び乗らなければ届かないですし、中型犬でも少しジャンプする必要があります。問題なく見える大型犬でも、大きな段差になるので足腰に負担がかかることは事実です。

しかも、飼い主さんがよくそこに座っているので、ワンちゃんたちとしては撫でてもらったり遊んでもらったりするためそばに行こうと思うたびに、ソファーに登らなくてはなりません。

無事に登りきれば良いのですが、失敗して体を打ったり、反動でひっくり返って足を捻ったりすることもよくあります。

そして登ったなら、降りる必要もあります。むしろ怪我の可能性は、降りる時の方が高いと言われています。着地の衝撃を受けて、足が体を支えることができずに変な方向に曲がってしまったり、着地に失敗して骨折をしてしまったりすることも珍しくないのです。

日に何度、愛犬たちがソファーを登り降りしているか想像してみてください。飼い主の方たちの想像以上に多い数字になることは間違いありません。その都度、犬たちが骨折などの深刻な怪我の危険に晒されているのです。

そのことを考えると、是非ともドッグステップを使用して、危険な段差を無くしてあげたいと思うのではないでしょうか。

階段型であれスロープ型であれ、ソファーの高さと犬の特徴にあったドッグステップをソファに設置すると、必死に飛び乗る必要も、ジャンプの衝撃を受けながら降りる必要も無くなります。つまり怪我防止になるのです。

怪我の可能性があるのはソファだけではありません。ベッドや椅子などの家具、玄関やバルコニーにある段差など、意識して見てみると、ワンちゃんたちにとっては厳しい高さの場所は意外とあるものです。

そのような場所にドッグステップを設置して、愛犬の安全を確保してあげるようにしましょう。

病気の予防

胴長短足の犬

Angel Sallade/shutterstock.com

ドッグステップを使用することによって得られるメリットは、怪我防止だけではありません。特定の犬種にありがちな病気を未然に防いであげることができます。

例えば、ダックスフンドやウェルシュコーギーなど短足で胴が長いのが特徴の犬は、その独特の体型から、背骨のクッションとなっている椎間板が突出したり、脊椎そのものが変形してしまったりする病気になりやすいと言われています。

そのような椎間板疾患やヘルニアなどを予防するためには、カルシウムの多い食生活や肥満に注意することなども役立ちますが、脊椎や腰に負担をかけないライフスタイルをおくれるように環境を整えてあげることも大切です。

犬の生活において腰に負担がかかることといえば、段差を登り下りすることです。ですから、ドッグステップを活用して家の中の段差をできるだけ減らしてあげることは、椎間板疾患を防ぐのに最善の方法といえます。

他の例を考えて見ましょう。トイプードル・ポメラニアン・チワワは、常に人気のペットランキング1位〜3位を独占している、絶大な人気を誇る犬種ですよね。

そんな日本で大人気の小型犬にありがちな病気が、膝のお皿が脱臼してしまう膝蓋骨脱臼や、関節が変形してしまう股関節形成不全です。小型犬は体重は軽いのですが、足にトラブルが発生しやすいのです。

先ほども考えたように、小型犬はソファーから降りるだけで骨折してしまうことも決して珍しくはありません。体重の軽い小型犬は、脱臼していても症状がわかりにくく、飼い主さんも気づかないこともよくあります。

ですから、それらの小型犬を飼育している場合は、日常生活で足に負担をかけないように十分に配慮してあげなくてはならないのです。ドッグステップは負担軽減のための最高のツールです。

適切な場所に設置すれば、脱臼や関節に負担をかけないような環境を作ってあげることができるので、かかりやすい病気になりにくい生活をおくらせてあげることができます。

シニア犬になっても快活に過ごせる

年をとっても元気

SeventyFour/shutterstock.com

犬は7歳になるとシニア犬と呼ばれる老犬気に入ります。残念ながらどんなに健康な犬でも、その時期になると徐々に足腰が弱ってきます。

ですから、今まで登れていたはずの段差がきつく感じたり、自力では登り降りできなくなってしまったりするのは、当然のこととしてどの犬にも起きてきます。

ただでさえシニア犬は若い頃よりも活動的ではなくなりますが、できていたことができなくなったことを痛感すると、ヤル気を失ったり、ショックからますます動かなくなってしまったりすることがあります。

しかし、飼い主さんが愛犬の動きをよく見ていて、前は軽々できていたのに今は少し大変そうだと感じたタイミングでドッグステップを設置してあげると、ステップを活用しながら今まで通りの動きができるようになります。

ドッグステップは、犬が生き生きと活動できる時間を引き伸ばしてあげることができるのです。

ドッグステップを使用する代わりに、飼い主さんが抱きかかえて移動させたり、危ないからと歩かせないようにするなど過保護になりすぎたりすると、逆に老化現象が進行し、衰えて行く一方になってしまいます。

それは決して愛犬を幸せにしません。犬は快活に動くことによってストレスを発散し、喜びを感じる生き物なのです。だからこそ、シニア犬でも可能な限り自力で安全に動けるようにしてあげることが、飼い主さんとしてしてあげられる最善のことでしょう。

ドッグステップを上手に利用するなら、シニア犬の快活な生活を守ってあげることができます。グッズを活用してできるだけ長く今まで通りの生活を送れるように見守ってあげましょう。

飼い主さんの負担軽減

犬を抱き上げる飼い主

Maksym Azovtsev/shutterstock.com

ドッグステップは、ワンちゃんたちだけではなく、飼い主さんにとってもメリットのある商品です。

ドッグランやドックカフェなどに行く時に、車をに犬を乗せて少し遠くまで出かける方も多いですよね。車高の高い車の場合は、その度に犬を抱きかかえて載せてあげなければなりません。

体重の軽い子ならまだ良いのですが、大型犬を抱きかかえるのは一仕事で、飼い主さんの体に負担がかかります。駐車したところのスペースや足場によっては無理な体勢を強いられたり、つまづきそうになったりすることも多いと思います。

そんな時に、持ち運べるドッグステップを持参すれば犬が自分の足で安全に乗り降りできるので、飼い主さんの負担が一気に減ります。愛犬とのお出かけを心から楽しめるようになるでしょう。

さらに、愛犬が怪我をすると現実問題として高い医療費がかかり、家計を圧迫することもあります。手術が必要な怪我をしたり、治療が長期に渡る病気になったりすると事態はますます深刻になるでしょう。

かといって、大切な愛犬に金銭的な理由で治療を制限するなんてことは、愛犬家の方なら心苦しくてできないと思います。ベストな治療を受けさせてあげたいと思うのが親心ですよね。

そのように金銭問題もストレスになりますが、何より心を痛めるのは、飼い主として怪我をさせてしまったことに対する自責の念や、愛犬が痛む姿を見て心が辛くなるなどの精神的負担でしょう。

愛するものが痛い思いをするのを見るのは、自分が痛むより辛いとも言われています。ですからそんな大きな負担を避けるためにも、ドッグステップを使用して安全な環境を整えてあげることをお勧めします。

設置してすぐには使いたがらなかったとしても、飼い主さんが付き添って何度か練習するとすぐになれるので心配する必要はありません。

ただし、シニア犬は視力も衰えてくるので、明るいカラーや縁取りのある目立つドッグステップを選ぶと、よりスムーズに使用できるようになるでしょう。

まとめ

ドッグステップを使用することによって、怪我や病気の予防ができたり、それに伴う様々なストレスから飼い主さんを解放してくれたり、メリットがたくさんあることがお分かりいただけたと思います。

数あるバリエーションの中から、皆様と愛犬との充実した生活をサポートしてくれる最高のドッグステップが見つかることを、心より願っています。

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