猫まんまは実は危険だった!?猫と味噌(汁)の相性を徹底解説!

猫まんまは実は危険だった!?猫と味噌(汁)の相性を徹底解説!

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一昔前の日本では、猫のご飯といえば「猫まんま」、いわゆるご飯に味噌汁をかけたものを与えることが多かったのではないでしょうか?今でも猫まんまを与えている飼い主さんはいるようです。しかし猫にとって味噌や味噌汁はあげてもよいものなのでしょうか?今回は猫と味噌との相性にフォーカスをあてていきたいと思います

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猫に味噌を与えるときの注意点

コップの水を飲もうとしている猫

sarkao/shutterstock.com

ここまでで味噌汁のイロハや味噌の素晴らしい栄養素について見てきました。

しかしいくら栄養価の高いお味噌だからといってたくさん与えればよいというものではありません。どんな点に気をつけなければいけないでしょうか?

与えすぎには注意

お味噌は大変栄養価の高い健康食品ですが、塩分が多いことも事実です。私たちでも味噌をそのまま舐めたりするととてもしょっぱく感じてのどが渇きますよね。ですから猫に味噌をそのまま与えると当然塩分の過剰摂取になります。

猫も生きていくために多少の塩分は必要です。しかし塩分が少なくても生きていくことはできます。塩分を摂取しすぎる方が病気を引き起こすリスクが高くなります。

例えば腎臓病、心臓病、尿結石などがあげられるでしょう。

元々猫は少ない水分量で生きていくことができるため、猫のおしっこは高濃度になっています。ところが濃度の高いおしっこは腎臓に負担をかけ、腎臓病になりやすくさせます。そのため塩分をたくさん摂取すると腎臓への負担がさらに増してしまい、腎臓系の疾患を発症したり、すでに症状が出ている場合はそれが悪化する恐れがあります。

また塩分の過剰摂取は心臓への負担をかけます。心臓が肥大したり心筋梗塞の原因にもなりかねません。

味噌にはナトリウムが多く含まれていますが、ナトリウムが原因で結石を作り尿路結石になることもあります。

アレルギーにも注意

味噌の原料となっている大豆は、猫がアレルギーを起こす可能性のある原材料の一つです。

大豆は他の豆類に比べるとアレルギーを起こしやすいため注意が必要です。下痢やおう吐、ひどい場合は呼吸困難や意識障害になることもあります。

もちろんアレルギーを発症するかしないかは個体差があるので、すべての猫にとって危険というわけではありませんが、注意は必要です。特にアレルギーの多い猫は注意しましょう。

理想的な味噌の与え方

このように愛猫に味噌を与えるときは注意が必要です。ではどのように味噌を与えたらよいでしょうか?

私たち人間が飲む味噌汁をそのまま与えたのでは、塩分が濃すぎます。決して私たちが飲む味噌汁を与えないようにしましょう。

愛猫に味噌汁を与える場合は、すごく薄めた味噌汁を与えるようにします。400~500ccの水にスプーン1杯の味噌程度の濃度で十分です。そして、与える量もごくわずかにしましょう。薄めたからといってたくさん与えてしまっては意味がありません。

特に初めて与える場合は、アレルギーがあるかどうかも分かりません。ですから初めて与える場合は特にごく少量だけ与えるようにしましょう。

おすすめのお味噌汁レシピ

味噌を理想的な形で愛猫に摂取させるためのレシピをご紹介しましょう。それは「具だくさん味噌汁」レシピです。

ここまで見てきたように味噌汁には猫の身体にも良いたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。

そんな味噌を効果的に摂取できるのがお味噌汁です。また猫はあまり水分を取らない動物ですので、お味噌汁にすることで水分摂取も助けることができます。

ただし注意してほしいのは、人間と同じように作ると塩分の過剰摂取になります。ですから「減塩味噌」を使うようにしましょう。人間と同じ味付けにすると簡単に塩分過多になって病気になる原因となってしまいます。減塩味噌を使っていてもとにかく薄い味付けにしましょう。

またお味噌を選ぶ際も、原材料欄をチェックして添加物が使用されていないかどうか見ましょう。体の小さな猫は添加物の影響も受けやすいものです。

つくり方は以下の通りです。

1.お鍋にお水を入れて湧いたら、かつお節を入れてだしを取ります。猫の味覚は「うまみ」を感じることができます。ですから塩分を使用しなくても、だしをしっかりとれば美味しいと感じて食べてくれるはずです。

2.ダシを取ったら食べやすい大きさに切った野菜や鶏肉や豚肉を入れて柔らかくなるまで煮込みます。

3.柔らかくなるまで煮込んだら減塩味噌を入れます。くれぐれも味噌の入れすぎには注意しましょう。とにかく薄味です。

4.野菜や肉がすべて柔らかくなったら、火を止めて猫が食べることができる温度まで冷まします。

お味噌汁に入れる具材を選ぶ際は、猫が食べれない具材は選ばないでください。例えばネギは猫が食べると大変危険で下痢やおう吐、発熱、血尿、貧血などを起こします。その他にも豚肉を使用する場合は、しっかり加熱しましょう。生の豚肉にはトキソプラズマという寄生虫がいるため、生の豚肉を食べると下痢や発育不全などの症状が出ることがあります。

まとめ

今回は猫に味噌汁を与えても大丈夫かどうかについて見てきました。

味噌は猫にとってもからだに良い栄養成分が豊富に含まれています。特にビタミンEも豊富なため抗酸化作用が期待でき、老化防止、病気予防などが期待できます。そのためぜひ与えたいと思う方もいると思います。

しかしやはり気になるのは「塩分」です。ですから猫にお味噌汁を与える際は、とにかく薄味を心がけるようにしましょう。だしをしっかりとることで味噌の量が少なくてもおいしくいただくことができるはずです。

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