犬に柿を食べさせても大丈夫?柿の栄養素や与える時の注意点を解説していきます!

犬に柿を食べさせても大丈夫?柿の栄養素や与える時の注意点を解説していきます!

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柿は日本を代表する果物です。地味なイメージがありますが、ビタミンや果糖を多く含む冬の貴重なエネルギー源です。旬の柿は非常に甘く、干し柿など違った楽しみ方も風物詩となっています。そんな柿を犬が食べても安全なのでしょうか?柿に含まれる栄養素や与える時の注意点についてまとめました。

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犬が柿を食べても良い?

柿のにおいをかぐ犬

Radodo/shutterstock.com

柿は日本を代表する果物です。地味なイメージがありますが、ビタミンや果糖を多く含む冬の貴重なエネルギー源です。旬の柿は非常に甘く、干し柿など違った楽しみ方も風物詩となっています。

そんな柿を犬が食べても安全なのでしょうか?柿に含まれる栄養素や与える時の注意点についてまとめました。

犬は柿を食べられる

犬が柿を食べても問題ありません。柿には犬にとって毒素になるような成分は含まれておらず、中毒症状や急性の疾患を引き起こす成分もありません。

柿を食べる際の注意点

果糖

MShev/shutterstock.com

気を付けるとすれば「果糖」でしょう。果糖は、読んで字のごとく果物に含まれる糖分のことで、柿に含まれる果糖は他の果物と比べても多いのが特徴です。そのため、糖質制限やダイエットに取り組んでいる犬の場合は注意が必要です。

食物繊維も含むため、多少は血糖値の上昇を抑える効果がありますが、糖質制限には不向きな食材です。加えて、柿は水分を多く含む果物です。柿100グラム当たりでなんと80グラム以上の水分を含んでおり、柿の8割は水ということになります。

つまり、多く食べ過ぎると消化不良や下痢の原因となるため、美味しそうに食べていても一定量以上は与えないのが賢明といえるのです。

付け加えると、柿の種も危険です。飲み込んでしまうと、消化できないために腸に詰まる危険性があります。噛み砕いたとしても同じです。最悪の場合、切開手術が必要になるケースも想定されるため、犬に柿を与える際は種が入っていないかを必ず確認するようにしてください。

柿の栄養素

柿

pukao/shutterstock.com

特に毒素や心配要素がないのは良いことです。基本的に柿には、人間にとっても犬にとっても嬉しい成分ばかり含まれています。前述のように過剰摂取さえ避ければ、栄養補給を手伝ってくれる旬の食材になる食材です。

ここで柿に含まれる栄養素をざっと見てみましょう。

ビタミンC

柿はビタミンCを豊富に含みます。アスコルビン酸とも呼ばれるビタミンCは、犬・猫であれば体内で合成できます。そのため、犬にビタミンCを与える必要はないという意見も聞かれます。

確かに、ビタミンCを必ず外部から摂取しなければならない人間に比べると勝っている点ですが、体内で合成する分だけでは不足しがちなようです。

犬や猫の場合、ブドウ糖を素材にしてビタミンCを合成し、蓄えて使用することもできます。しかし一般的な基準では、肝臓の大きさを考慮しても1日に生産できるビタミンCの量は60ミリグラムとされています。

小型犬で500ミリグラム程度、大型犬になると3,000ミリグラムが平均で必要と言われているため、犬もやはり外部摂取によって十分なビタミンCを摂取しなければなりません。

人間の場合、成人している状態で100ミリグラムなので、それと比べると犬ははるかに多くのビタミンCを必要としていることが分かります。100ミリグラムを摂取するのに、毎日400~800グラムの野菜を食べることが推奨されています。

つまり、犬が野菜だけでビタミンCを十分に摂ろうと思うと、大雑把に見積もっても10キロ以上の野菜を食べなければならない計算になります。特に、犬は5歳を過ぎるあたりから急激に生産能力が落ちる、あるいは体重が7キロを超えると足りなくなると言われているため、よりビタミンCの効率的な摂取が求められます。

ですから、いくら合成する能力があるとはいえ不足する危険性があるということです。肝臓が弱ったり疾患を抱えていたりする場合はさらに不足します。

犬にとってビタミンCは生きていくのに欠かせない栄養素です。まず消化酵素の働きをサポートし、体内で正常に栄養摂取できるよう機能しています。コラーゲンを生成し、肌の機能や強さを維持します。

歯ぐきの健康にもビタミンCが必要で、歯周病や口臭を防ぐのにも必要です。免疫システムにも関与しており、白血球の機能をサポートして強めることや、菌やウイルスと戦うことで病気を未然に防ぎ、免疫力を高め維持する役割も担っています。

腫瘍の増殖にも効果があり、ビタミンCが十分に吸収されているとガンになりにくいようです。

さらにストレスに対しても戦います。ビタミンCはストレスによる各疾患や体調不良をある程度防ぐ効果があります。これは、音や光など外部刺激で人間よりもストレスを感じやすい犬には強力な味方です。

また、ビタミンCには抗酸化作用もあります。活性酸素を吸収しすぎると、体内で毒性を持つようになります。ビタミンCが媒体となって酸化されることで、体内で活性酸素が増えすぎるのを防ぎコントロールする機能を持ちます。

活性酸素は老化と関連があることが分かっており、ビタミンCは若さを保ち体の恒常性を維持するのに不可欠です。

ビタミンCに毒性はないとされており、積極的に摂取していきたい栄養素の一つです。小型犬で500ミリグラムを体内合成するのは最低量で、運動量が多いとかストレスを感じがちな犬は、大型犬でなくてもより多くのビタミンCを必要とします。

同じ小型犬でも1,500ミリグラムものビタミンCを必要とする場合もあり、可能であればより多くを摂取するのが望ましいとされています。

がんや膀胱炎など、一部の病気では腸へ到達するビタミンC量を最大限しなければならない場合もあり、犬の健康や治療に欠かせないのがビタミンCです。

ビタミンCを多めに摂取しても問題ない理由の一つとして、水溶性であることが挙げられます。水に溶ける水溶性ビタミンは、尿と一緒に排出されやすくなります。過剰摂取してもコントロールが簡単とも言えますが、いずれにしても必要分を摂取するのにかなりの意識的な努力が必要な栄養素です。

ビタミンCが不足すると、犬でも人間でも深刻な健康被害が発生します。水に溶けてなくなりやすいため、体内での消費が激しい場合は特に不足しがちです。

ビタミンCが不足した場合に表れるもっとも有名な症状は壊血病でしょう。壊血病とは体の各部で出血性の障害が生じる疾患です。

ビタミンCの不足が原因で発生してしまうのは、ビタミンCがヒドロキシプロリンというアミノ酸の合成に関わっており、これが不足することで組織間の結合が弱くなるためです。いわば“隙間”が多くなり、そこからいつも出血することになります。

ビタミンCの欠乏状態が続くと血管までも障害を受けるようになり、内臓出血や歯ぐきの出血、貧血などを引き起こします。

壊血病は死に至る病気であり、適切な治療と一刻も早いビタミンの摂取が要求されます。ビタミンCを経口投与することで回復可能で、その後は栄養価の高い食事を続けると全快します。

壊血病は犬にも人間にも起こり得る身近な病気であり、現代でも依然として生じます。中世の時代には、船乗りが新鮮な食材を長期間食べられないことにより発生していた、船乗り特有の病気と思われていました。

ビタミンCは乾燥や加熱調理によって失われやすいため、新鮮な食材やフードを供給することがカギとなります。

大抵の場合、市販のフードには十分なビタミンCが含まれているはずですが、とりわけビタミンCの欠乏が深刻と診断された場合には、獣医師の指導の下に追加の食材やサプリメントなどを使用するようにしましょう。

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