睡眠時に愛犬がいたずらするのはなぜ?犬の心理と改善方法を伝授します!

睡眠時に愛犬がいたずらするのはなぜ?犬の心理と改善方法を伝授します!

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愛犬と一緒に寝るのは至福の一時ですが、一緒に寝ない派の飼い主もいます。それには「一緒だと起こしてくるから寝れない」という要因があるようです。犬が睡眠時にいたずらしたりちょっかいを出してきたりすることには何か理由があるのでしょうか?ここでは犬が睡眠時にいたずらする心理と対策を取り上げます!

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犬と一緒だと寝れない…

飼い主と犬

siriwat sriphojaroen/shutterstock.com

愛犬家の中には、愛犬と一緒に寝る派とそうでない派がいるようです。愛犬と信頼関係から一緒に寝るのは至福の一時ですが、一緒に寝ない派の方の声を聞くと「一緒だと起こしてくるから寝れない」という要因があるようです。

犬が睡眠時にいたずらしたりちょっかいを出してきたりすることには何か理由があるのでしょうか?

犬が睡眠時にいたずらしてくる理由

いたずらをする犬

thka/shutterstock.com

犬がいたずらをする理由は、その犬の性格や環境によります。とにかくお腹が減っていたり、騒音や来客がストレスで発散しようとしたり、雷や風のや振動が怖くて紛らわせようとしたりなど理由は実に様々であり、その直近の出来事によっても左右されるでしょう。

そもそも私たち人間がいたずらと認識していることは、彼らにとっては遊びや回避行動のひとつでしかないことがほとんどです。

いたずらを悪いことと考えてはいない

興味深いことに、犬はいたずらした後に叱られると、反省しているような表情を見せることがあります。

しかしこれは本当に反省しているからではなく、恐怖や困惑からそのような表情を見せているにすぎません。罪悪感は非常に複雑な感情で、高度な知能を持つ人間だけが感じるものだとされているからです。

つまり、いたずらを叱る際に犬が感じているのは、怒っている飼い主の表情や態度、声の調子や身振りから発生する恐怖や困惑です。このため、犬に説教したり叱りつけたりしても、それによって犬がいたずらを完全に辞めることはありません。

特に、それが楽しかったりストレスから来る発散行動であったりする行為であればなおさらです。飼い主は、いたずらが悪いことであるということを犬に教えていかなければなりません。

例えば、犬はティッシュを噛んだりちぎったりするのが大好きです。ティッシュにはガラス繊維が含まれており体内で消化できないため、犬がティッシュで遊ぶのは基本的にやめさせたい遊びです。

しかし、ティッシュを引き裂いた時の音や感触、適度な大きさで何枚にも折り重なっているのを取り出すことが面白いため、ほうっておけば犬は何度もティッシュで遊んでしまいます。

そこで、ティッシュで遊ぶのはいけないことだと教えてあげることで、犬は学習してティッシュで遊ばなくなります。

ところが、いつやったのかわからないちぎられたティッシュを犬に見せて叱りつけても意味がありません。よく言われるように、犬は過去の出来事を現在の出来事を結び合わせて考えることができず、今現在おこなっていることと怒っている飼い主の様子を結びつけてしまいます。

何もせずただ寝ているところにティッシュを持ってきて、怖がらせる仕方で怒ってしまうと、単に飼い主との信頼関係が壊れるだけです。詳しくは後ほど考えますが、いたずらをやめさせるには基本的に“現行犯”を取り押さえるしかありません。

いずれにしても何かのアクションについて、それをこちらがどう思っているかを犬が分かる仕方で教えていかなければ、いたずらを悪戯だと自分で認識することはありません。

分離不安障害の可能性

人間の精神障害にも見られる分離不安障害とは、一緒にいないと非常に不安であり、それが原因で行動をコントロールできない症状です。犬も分離不安障害を抱えることがあり、飼い主がいない留守の間や、就寝中に寝室を閉めてリビングに放置している時などに発生します。

寝室のドアを何度もノックしたり、中に入れてくれるまで吠えたりするようであれば、もしかすると分離不安症なのかもしれません。

アメリカでは、犬の問題行動のなんと40パーセントが分離不安からきているとさえ言われており、犬にとって非常に身近な問題となっています。

無駄吠えやいたずらの他にも食糞や自傷行為さえ見られることもあり、かつ治療が困難で長期にわたりがちであることから、犬が抱えるトラウマや精神的影響の中では非常に厄介なものの一つです。

分離不安症を抱えている犬は問題行動の頻度や数が非常に多くなるため、それと認識されることもなく捨てられてしまう犬もたくさんいます。分離不安症の根本にある問題は、犬が一人でいることに極度のストレスを感じていることです。極端な場合は、飼い主がトイレに入るだけでいてもたってもいられなくなり、暴れ始めてしまうこともあります。

幸い、分離不安症を克服するセラピーや投薬治療なども開発されているため、専門のドッグトレーナーや獣医の指導を受けるのが最善です。不安症を患う程度には至っていないものの、単純に寂しいためにいたずらをしてしまうこともあります。

一度信頼関係を築いた犬は、特別な理由がない限り飼い主を捨てることはありません。それだけ信頼しきっており命を依存しているも同然であるため、飼い主の存在は良くも悪くも非常に大きなものとなります。

しかし、その飼い主に長時間会えないことが続いたり、残念なことに以前に捨てられた記憶やトラウマがあったりする場合、犬は飼い主と離れることに寂しさを感じます。

その感情自体は自然なものです。あくまで2歳児程度の知能しかないと言われている犬は、出かけて行った飼い主が数時間後に帰ってくるということを理解できないからです。旅行や出張で2~3日家を空けることと、近所のスーパーへ買い物をしに30分出かけることの区別をつけることもできません。

大抵の犬は経験を通して慣れてくるものですが、まだそれほど慣れていない犬や寂しがりな性格の犬の場合、飼い主が出かけるたびにかなりの程度の寂しさを感じています。群れで行動する特性がある犬ならではの行動と考えられます。

犬のいたずら

Maximilian100/shutterstock.com

楽しいから

一つ目の理由と重なるところがありますが、犬にとっては楽しいことが全てと言っても過言ではありません。本能で生きている動物の一つであるため、楽しいことがあればそれに夢中になってしまいます。

何かを噛む感触や足先で触れた時の感触、自分がそれを動かしたり叩いたりした時の反応が非常に面白いと、どうしてもそれを繰り返してしまうでしょう。

後述するように、やはりそれもトレーニングによって止めさせていかなければならないのですが、次から次へと面白いものや行動を発見してしまう時は、少なくとも1回目のいたずらは止められないものです。

運動不足

本来、犬は野生で大地を走り回っている動物です。昼行性であり、グループで行動しながら新しい場所を探索したり名張をコントロールしたり、あるいは他の犬と遊んだりじゃれ合ったりしているのが自然な生き物です。

しかし、人間と一緒に暮らす現代の生活ではそうはいきません。日中飼い主が仕事や用事で家を空けている間は留守番していなければならず、自分が外に出て空気を吸ったり走ったりしたい時に出かけることができません。

朝や夕方に十分な時間の散歩に連れて行くことが可能な飼い主であれば問題ないかもしれませんが、そこまで構ってあげられない飼い主の場合、犬は運動不足からストレスを感じるようになります。

小型犬や運動能力がさほど高くない犬種であれば室内飼いでも十分なこともありますが、大型犬や体が小さくても運動量の豊富な犬の場合、毎日1~2時間程度の散歩でさえ足りないことがあります。

エネルギーを家の中でもてあます犬は、それを発散させる場所を見つけなければならないため、どうしてもいたずらや問題行動が増えがちです。しっかりと運動できれば夜もぐっすり眠ってくれるはずなのに、ただの運動不足が原因で夜中まで遊んでもらおうと飼い主にいたずらするかもしれません。

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