アルファシンドロームとは何?犬の問題行動に関する近年の見解とは

アルファシンドロームとは何?犬の問題行動に関する近年の見解とは

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犬のしつけをする時に「アルファシンドローム」という言葉を聞いたことはありませんか?まるで病名のような表現ですが、犬の問題行動とも関係しているので無視することはできなそうです。どのような行動がアルファシンドロームだというのでしょうか。アルファシンドロームに関係した近年の見解についても見ていきましょう。

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犬のしつけについて

犬のしつけ

Hannamariah/shutterstock.com

アルファシンドロームを否定する見解が発表されたとはいえ、愛犬のしつけを怠ってもいいということにはなりません。犬が問題行動を起こして飼い主やその家族に迷惑にならいように、さらには近所迷惑にならないようにしっかりとしつけることは飼い主の責任でもあります。

アルファシンドロームをもとにしたしつけは時代遅れ

犬がリーダーになりたい、またはリーダーになったと勘違いして問題行動を起こしているわけではないと考えられるようになりましたが、それではどうして問題行動を起こすのでしょうか?

答えはそれほど難しいことではないでしょう。つまり、子犬の頃から我慢することを教えられてこなかったので、ワガママな子に育ってしまったというわけです。

アルファシンドロームの犬に見られる問題行動のリストをもう一度見てみると、そのほとんどがリーダーであることとは関係のない行動だということがわかります。例えば呼んだらこっちに来るようにするとか散歩中の行動は、リーダーが誰かというよりはトレーニングがされてきたかどうかが関係しています。

我が家の犬も、名前を何度も叫んでもこっちに来ることはありませんが、口笛を鳴らすとすぐにやって来ます。子犬の頃にトレーニングしたので、成犬になってもうまいこと習慣になったようです。

食事中に名前を呼ぶとご飯やおやつをもらえると勘違いするようで、こっちを向いて必死に訴えかけるかのような表情をします。これも子犬の時の習慣からのようです。

他にも、食事中に触ろうとすると嫌がるのは単なる犬の本能と関係している、散歩や食事の催促はストレスや過度の空腹が関係しているとも考えることができます。

これらをリーダーになりたがっていると勘違いして飼い主が対応すると、犬があまりにもかわいそうですよね。体調が悪くて散歩中に立ち止まったらアルファシンドロームだと言われてしまった犬もいます。

犬がリーダーにならないように何が何でも無視するとか、時には体罰のような厳しい方法でしつけるというのは時代遅れです。犬は人間の言葉が話せないので、人間が「問題行動」と言う方法で訴えている場合がほとんどです。それを汲んであげて何かしらの対策をしてあげるのが、正しいしつけ方だと言えるでしょう。

愛犬との信頼関係を築きながらきちんとしつけをしよう

愛犬を厳しく叱ったり叩いたりすると、恐怖心を埋め込むことになります。信頼関係が壊れてしまうだけなので改める必要があるでしょう。

犬は人間とは違います。犬の習性や気持ちを理解する努力をしましょう。普段から散歩に連れて行く時間がとれていないのでストレスが溜まっているのかもしれません。久々の散歩に大興奮してしまうことは仕方がないことでしょう。

であれば週末にドッグランに連れて行ってストレス発散をさせてあげるほうがいいでしょう。ストレスが溜まっているのに叱ったり無視したりすると、愛犬との信頼関係を築くことはできません。

問題行動はアルファシンドロームによると結論付けるよりは、ストレスや体調不良などが関係していることもあるので、犬の気持ちを感じ取れるようにしっかりとコミュニケーションをすることが大切です。

まとめ

飼い主と犬の絆

Sergey Nivens/shutterstock.com

アルファシンドロームについて調べてみることができました。愛犬との主従関係をしっかりさせようと気を張っていた飼い主さんもいるかもしれません。しかし近年の見解について知ることができたので、これからは愛犬とのコミュニケーションを図って、信頼関係を築くことを意識するようにしたいですね。

飼い主がリーダーになるために愛犬に厳しく接するのではなく、愛情をたっぷりと注ぎつつしっかりとしつけて、家族の一員として大切に育てるようにしましょう。

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