犬が眠い時に見せるサインとは?仕草や行動から犬の気持ちを理解しよう

犬が眠い時に見せるサインとは?仕草や行動から犬の気持ちを理解しよう

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言葉を使ってコミュニケーションを取り合う人間とは違って、言葉を話すことができない犬や猫といった動物たちは、さまざまな仕草や行動によって気持ちを伝えようとします。ここでは「犬が眠い時に見せる仕草やサインにはどんなものがあるか」という点を取り上げます。

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仕草や行動から犬の気持ちを理解しよう

眠そうな犬

Chaay_Tee/shutterstock.com

言葉を使ってコミュニケーションを取り合う人間とは違って、言葉を話すことができない犬や猫といった動物たちは、さまざまな仕草や行動によって気持ちを伝えようとします。

もともと犬が野生動物として生活している時は、犬はひとりでいるのではなく群れで暮らしていました。そのためほかの犬に対しても、いわゆる“ボディランゲージ”のような形で、体のさまざまなパーツを利用して気持ちを伝えてきました。

その気持ちの表現の仕方は、人間と共存して暮らすことが当たり前になってきた現在でも変わっていません。飼い主である人間に対しても、犬は表情や仕草、行動などによってさまざまなサインを出して気持ちを表現しようとしています。

しかも犬の気持ちの伝え方は、人間のように国や地域によって言葉が違うために伝わらないということはありません。犬が出す仕草やサインは世界共通です。

世界共通なのでどこの原産国の犬であっても、犬種の違いがあっても「○○な気持ちの時はこういう仕草や行動を見せる」といったように、気持ちの表現の仕方やサインに変わりはありません。これは私たち人間にとっては、犬の気持ちを理解する上でとても助かります。

では、犬が見せる仕草や行動からどんなサインを見分けることができるでしょうか。ここでは「犬が眠い時に見せるサインや仕草にはどんなものがあるか」という点に絞って取り上げていきたいと思います。

これって犬が眠い時のサイン?

顔を隠して寝る犬

Anna Hoychuk/shutterstock.com

犬はいろんな仕草をするので、ときどきこれって何を伝えたいんだろう?って思うことありませんか?

「うちの犬が見せるこの仕草、眠いことを伝えているサインなのかな?」犬の飼い主さんの中にもはっきり見分けがつかないこともあるみたいですよ☆

ヤフー知恵袋に掲載されていた、犬の仕草に関する疑問のいくつかを取り上げてみたいと思います。「あ~分かる分かる、うちの犬もこんな仕草している」と共感できる部分があるかもしれません。

「犬の仕草について。伏せの状態で、両手で顔を覆うような仕草をときどきするのですが、これは眠いからなんでしょうか?ときどき、伏せの状態じゃなくてもしていることもあります。猫ではよく見かけることがありますが、猫のように両手で顔を覆います。その状態で寝ている時もあります」
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/
「もうすぐ2歳になるボーダーコリーを飼っています。自分の顔くらいの大きさの布製のボールが大好きで、家の中で遊んでいます。いつの頃からか、眠い時などに、伏せの状態でボールを両手で押さえ、大きな口を開けてくわえたまま、目を閉じてうっとりしていることがあります。ちょうど、赤ちゃんがおっぱいをくわえているみたいな感じです。おっぱいを吸っていた名残と勝手に思っているのですが、これはいったい何なのでしょうか?」
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/

犬の仕草からすべての気持ちをくみ取ってあげることは難しいですが、何を伝えようとしているのかをなるべく理解してあげて、愛犬との信頼や絆を強くしていきたいところですよね。

では、犬は眠い時にどんな仕草やサインを見せることがあるのでしょうか。これから詳しく見ていくことにしましょう。

犬が眠い時に見せるサインや仕草とは

今にも寝そうな犬

Kittibowornphatnon/shutterstock.com

人間だってそうだと思いますが、眠たくて仕方ない時に誰かからしつこく構われたり、声をかけられたりするのは嫌ですよね。「今は眠いんだから、ちょっとそっとしておいて!」なんて言いたくなることもあるかもしれません。

それは犬だっておんなじです。犬も眠くて仕方がない時が一日のうちに何度かありますし、そんな時は静かにしておいて欲しい、放っておいて欲しいと思っているかもしれません。

でも犬はその気持ちを言葉で表すことはできませんから、犬が眠い時に見せる仕草やサインを飼い主の方が見きわめてあげて、なるべく落ち着いてゆっくり眠れるように環境を整えてあげるようにしたいものです。

ではこれから、眠い時に見せる6つの仕草について一つずつ見ていきましょう。

その1:口をもごもご動かしている

犬が横になっている時や伏せの状態をしている時に口をもごもごと動かしたり、くちゃくちゃさせたりしていることはありませんか?

ご飯を食べているわけでもないし、食べた後というわけでもないし…。犬が落ち着いた表情で、満足げに口を動かしている時は、リラックスしているという証拠です。

この口をもごもご、あるいはくちゃくちゃ動かす仕草は、子どもの頃にお母さん犬のお乳を飲んでいた時にしていた仕草の名残と言われています。お腹いっぱいお乳を飲んで、満足して幸せいっぱいな状態で眠る時にする習慣なのです。

大人になってからも特に甘えん坊気質な犬の場合、子犬の頃の仕草の名残や習慣が抜けずに、リラックスして眠くなるとこうした仕草をすることがあります。

その2:深い呼吸やため息のように息を吐く

ため息のような深い深呼吸をするのは眠いからかもしれません。寝床で横になりながら深く息を吐いている時や、食事をした後や散歩の後に落ち着いたリラックス状態でため息のように「ふうーっ」と息を長く吐いている時などは、眠い仕草と言えます。

しかし犬は眠い時だけではなく、疲れている時、ストレスが溜まっている時、不満を感じている時も同じように深い呼吸をすることがあるので注意が必要です。

ご飯を食べた後やお散歩の後に、満足した表情で横になってため息のような呼吸をしている時は眠いんだな~と思ってそっとしてあげましょう。

その3:体をくっつけてくる

子どもの頃から飼い犬として大切に育てられてきた犬にとっては、飼い主が親のような存在です。飼い主に対して子どものように甘えて、くっついてくることもあるかもしれません。

幼い子供もそうですが、特に眠い時は親の近くに来て体の一部をくっつけながら眠ることで安心感を得ようとしたり、甘えたりする気持ちを表すことがあります。

これは犬も同じで、眠くなるとソファーやベッドの上に座っている飼い主の隣に来て飼い主の体に頭を乗っけたり、体のどこかをくっつけたりしてより甘えっ子になることがあります。

それだけ飼い主のそばが安心しリラックスできる場所であり、信頼している証拠だと言えるでしょう。きっとくっついたらすぐに、寝息を立てながら眠りにつくに違いありません。

その4:同じ場所でぐるぐる回っている

犬がソファーやクッション、ベッドの上などで、地面を掘るような仕草をしながら、同じ場所をぐるぐる回っている行動を取ることはないでしょうか?

この居場所を探しているような行動は寝床を作ろうとしているために行うもので、眠い時に見せるサインの一つです。

犬がもともと野生として暮らしていた時、犬は穴を掘って寝床を作る習慣がありました。そしてぐるぐると回って地面を踏み固めることで、心地よく眠れる寝床を作ったようです。寝てみてそんなに寝心地が良くないと感じると、満足のいく寝床が出来上がるまで、何度も同じ行動を繰り返しました。

野生として暮らしてきた時の名残や習慣が、飼い犬になってからも残っていると考えられます。ぐるぐる回って落ち着かない様子を見せ始めたなら、「あ~寝床を整えようとしているんだな」と思って優しく見守ってあげて下さい。

その5:まぶたが落ちてくる

これは人間と同じかなと思いますが、犬も眠くなってくるとまぶたが重くなってどんどん落ちていきます。ぱちぱちと何度もまばたきを繰り返すこともあります。

しかし特に眠いわけでもないのに、常にしょぼしょぼとした感じで目を細めていたり涙目が続いたりしている場合は、目に何らかの異常が見られている可能性も考えられます。

ドライアイや逆さまつ毛の可能性もありますし、目に異物が入っている、結膜炎でまぶたが腫れているといった原因も考えられます。そうした場合は獣医師に相談しましょう。

その6:あくびをしている

あくびをすることも人間と同じで、犬が眠い時に見せる仕草のひとつです。眠くなるとあくびが出るのはなぜでしょうか。

それは、眠気を感じると脳がいわゆる酸欠状態になるからです。酸素が足りなくなるので、あくびをして深い呼吸をすることで酸素を取り込むのです。

人間の間では、誰かがあくびをすると近くにいる人に移るなんて言われていますよね。これは「共感あくび」などと呼ばれていて、親しい人同士で共感し合う感情が働くためではないかと言われています。

この「共感あくび」と呼ばれるものは、実は飼い主と犬の間でも見られることがあります。飼い主など近くにいる人間のあくびに犬が反応して、犬もあくびをすることがあるようです。特に親しい人間に対して反応すると言われています。

愛犬が眠たそうにあくびを繰り返しているのになかなか寝付けないでいる時は、もしかしたら眠れる環境ではないのかもしれないので、部屋の環境に何らかの原因がないか探ってみましょう。

もしかしたら部屋の中が暑い、あるいは寒すぎるということはないでしょうか。照明が明るくなりすぎていませんか?テレビのボリュームが大きすぎて、うるさくて眠れないという場合もあるかもしれません。

いずれにしても、愛犬が安心して落ち着いて眠れる環境を整えてあげることが、飼い主にできるいちばん大切なことと言えます。

そして覚えておきたいことがもう一つあります。それは、犬は眠い時だけにあくびの仕草をするわけではないということです。まったく違う感情や気持ちを表す際にも犬はあくびをすることがあるのです。その点については、次に詳しく取り上げていきたいと思います。

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