台風を怖がる愛犬の変化や対処法を徹底解説!

台風を怖がる愛犬の変化や対処法を徹底解説!

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台風で天候が荒れている時は人間でも怖いと感じるほどですが、実は人間だけではなく犬も台風に反応して怯えたり震えたりし、パニックになることがあります。ここでは台風の時に犬に見られる変化や犬が台風を怖がる理由、飼い主としてできる対処法について取り上げます。

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犬が台風を怖がる時の対処法

犬と遊ぶ飼い主

Africa Studio/shutterstock.com

では犬が台風を怖がっているような行動が見られる時、飼い主としてどんな対処をしてあげられるでしょうか。

台風が近くに来て大きな音がしてから対策をするのでは遅いかもしれません。台風がいつ頃来るかは予報を見れば分かります。台風が近づいてきて、愛犬がソワソワし始め落ち着きがない様子が見られ始めたなら、すぐに対策を取るようにしてあげてください。

何ができるかというと、「愛犬の意識が台風に向かないように工夫する」ことです。たとえば普段よりも大きな音でテレビやラジオを付けて流しておくことで、台風の音をあまり感じさせない工夫ができます。

また愛犬が喜ぶおもちゃでいっぱい遊んであげるとか、大好きなおやつをあげて気を紛らわせてあげるようにすることもできます。

他にもできることがあります。愛犬のベッドやケージ、寝床などが窓やドアに近いところに位置しているのであれば、台風が来る日は事前に違う場所に、なるべく外の音が聞こえにくい場所に移動させておくことができます。

雷の稲光に対しても怖がっているのであれば、雨戸やシャッターを閉めておく、遮光カーテンをしてあげるなどの対策を講じることもできます。

持病の疾患が台風によって影響を受けている場合は、愛犬が少しでも痛みや具合を和らげられるような環境を整えてあげるようにしましょう。病状が悪化してしまうことが分かっているのであれば、あらかじめかかりつけの獣医師に連絡を取り、早めの受診ができるような態勢を取っておくのも良いでしょう。

犬が台風を怖がる時にやってはいけないこと

台風が近づいてきて、愛犬が怯えたり怖がったりしているのを見ると、飼い主としてはその様子がかわいそうに思えて、何とかしてあげたい!と思うことでしょう。

犬が怖がる様子を見せている時、つい「よしよし、大丈夫だよ~」「怖くないよ~」「びっくりしたね」などと声をかけて、撫でてあげたり抱っこしてあげたりしたくなると思いますが、実はこれはやってはいけないことなんです。なぜなら、「やっぱりこれは怖いことなんだ」「飼い主も嫌だと思っているんだ」ということが愛犬に伝わってしまうからです。

犬は飼い主の感じていることを本能的に敏感に察知します。ですから、「起きていることが何でもないことなんだ」と犬に思わせることが大切なのです。

台風で雨や風、雷など強い音がしているとしても、あくまでも何事もないかのように振る舞ってください。飼い主自身が大きな声を出すとか、怖がっている様子を見せるなんてことも絶対にしてはいけません。飼い主がいつもと同じような落ち着いた様子を見せているなら、犬の方も「あ、大丈夫なのか」と思って落ち着きを取り戻すかもしれません。

それでも、怯えて怖がっている犬を安心させてあげることは大切なことです。愛犬のそばにいてあげるなら、犬も安心感を感じることができるに違いありません。

台風を怖がる犬には安全対策を!

台風が来て少し怯えるだけならまだしも、パニック状態になってしまい、脱走するなど思ってもいない行動を取ってしまう犬もいるので、台風に対して異常なほど恐怖を感じる犬を飼っている方はぜひ安全対策を取るように心がけましょう。

室内で飼っているから大丈夫、なんてことはありません。飼い主がふと開けたドアや玄関、勝手口から勢いよく脱走して、ケガや事故に巻き込まれてしまったということも実際に起きています。

扉やドアの開け閉めには細心の注意を払うようにしてください。普段から簡単にドアを開けてしまう犬であれば、開けられないようにカギをかけておくなどの対策も必要です。

また、興奮して家の中を走り回って家の中の壁や家具などにぶつかって、その拍子に上から物が落ちてきてケガをする可能性もあります。危険と思われるようなものはあらかじめしまっておく方が良いでしょう。

では、室外で飼っている犬に関してはどんな対策ができるでしょうか。あるいは、散歩中など外にいる時に台風に出くわしたならどうしたら良いでしょうか。

大きな音に驚いてパニック状態になってしまうと、犬はとんでもない力を発揮させてしまうことがあるので注意が必要です。リードにつないでいるから大丈夫とは言えません。

実際に丈夫なリードを引きちぎって脱走した犬もいますし、普段は絶対超えられない柵や塀を飛び越えてしまった…ということも起きているようです。散歩をしていものすごい力で飼い主の元を飛び出して、迷子になってしまった犬の報告もたくさんあります。

それで室外で飼っている犬であるとしても、台風が来る時には室内など安全な場所に避難させておく方が良いと言えるでしょう。

台風が来ると分かっているなら、その日は散歩を控えることも一つの対策です。もし天候の急変に遭遇した際は、首輪やハーネスをしっかり装着して、リードをしっかり持ってなるべく早く自宅に戻るようにしてください。

犬が台風を怖がらないように今からできること

何かを聞く犬

Scorpp/shutterstock.com

台風を怖がる犬に対してできる対処法について取り上げました。しかし、なるべくなら台風そのものを怖がらなくなるようにしてあげたいものです。

犬が台風を怖がるのはたいていは「音」に反応してのことでしょう。ということは、台風の音に慣れてもらう訓練を普段からできるかもしれません。

その訓練とは、台風や雷の音を録音したものを、愛犬が喜ぶことを行っている時に少しずつ流してみるという方法です。散歩をしている最中でも良いですし、大好きなおもちゃで遊んでいる時、おやつやご飯を食べている時などに聞かせることができます。

聞かせると言っても怖がらせることが目的ではありませんから、最初から大きな音で流して驚かせてはいけません。人間の耳には聞こえないくらいの小さな音からスタートするようにしましょう。それを数秒だけ流すところから始めます。もし、音を聞かせても特に何事もないようにしているなら、少しずつ時間を伸ばしたり、音量を大きくしたりしていきます。

音を流す時にすると良いのは、愛犬と思いっきり遊ぶとか、好きなおやつをあげることです。それにより犬は「この音がした時は自分にとって良いことがある」とプラスの認識を持てるようになります。

これを繰り返し行い、実際に台風が来た時も同じようにしてあげることで、徐々に台風への恐怖心を取り除いてあげられるかもしれません。

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