犬の足裏や足回りの毛をカットする方法とは?愛犬の安全のためにこまめにケアしよう!

犬の足裏や足回りの毛をカットする方法とは?愛犬の安全のためにこまめにケアしよう!

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犬の毛をカットする際、特に大切な部位は足の裏の毛です。特に犬を室内飼いしている場合、足の裏の毛をカットすることは、愛犬の安全にも関係してきます。この記事では、犬の足裏や足回りのカット方法について詳しく解説していきます。

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犬の足裏のお手入れが必要な理由とは?

犬の肉球

Katho Menden/shutterstock.com

犬は全身被毛で覆われているため、犬の毛のカットは全身行うことが一般的です。でもその中でも特に、足裏の毛のカットは重要と言われています。特に犬を室内飼いしている場合、足の裏の毛をカットすることは、愛犬の安全性も関係してきます。

この記事では、犬の足裏や足回りのカット方法について詳しく解説していきます。ではまず、犬の足裏のお手入れが大切な理由をいくつか取り上げます。

理由①犬の肉球には重要な役割があるから

犬の足裏には、みなさんもご存知の通り肉球があります。肉球は触り心地がよいので、肉球フェチの方もいるのではないでしょうか?そんな犬のチャームポイントともなっている肉球ですが、実は犬にとってはとても重要な役割を果たしている大切な部位なのです。

犬の肉球の役割のひとつとして、まず衝撃を和らげることが挙げられます。肉球はとても柔らかくて弾力があるので、犬が普段歩いているときはもちろん、走るときやジャンプするとき、着地するときなどの衝撃から足をはじめとして犬の全体を守ってくれます。

また別の役割として、犬は肉球を通して地面の状態を把握しています。肉球にはさまざまな神経が通っているため、犬はこの神経を通して地面の状態を知り、歩くことができるのです。さらに足音を消す、汗をかくなどさまざまな役割を果たしています。

理由②毛で肉球が隠れてしまうと滑ってしまう

肉球周りの毛が伸びて肉球が隠れてしまうと、肉球は肉球としての役割を果たすことができず、さまざまトラブルを引き起こす危険性があります。

たとえば肉球には滑り止めの役割がありますが、毛が肉球を覆ってしまうと、犬は止まりたくても滑ってしまい、止まりたいところで止まることができなくなってしまいます。そのため関節や腰に大きなダメージを与えてしまい、捻挫や肉離れ、最悪の場合は骨折や脱臼などを招く危険性があります。

特に子犬や小型犬など骨が細い犬種ほど、足腰に負担がかかりやすい傾向にあります。また、ダックスフンドやコーギーなどは、椎間板ヘルニアを発症させるリスクも高いため、足裏の毛を定期的にお手入れしてあげることはとても重要です。

犬の足裏や足回りのカット方法とは?

足の毛をカットしてもらう犬

Africa Studio/shutterstock.com

では、愛犬の足裏や足回りのカットはどのように行えばよいのでしょうか?

準備するもの

犬の足裏の毛をカットするためには、まずカットするためのハサミやバリカンが必要不可欠です。ハサミの場合、家庭用のものはカットしにくくいので、犬専用のハサミを用意することをおすすめします。

犬を飼育するということは、愛犬のお手入れのひとつでもあるカットを生涯にわたってしなければいけません。ハサミなどの道具は長く使うものなので、ある程度高価であることに加え、質の良いものを選ぶことがポイントです。

ただし初心者にとっては、慣れないときに犬の毛をハサミでカットすることはハードルが高いかもしれません。それで犬の足裏のカットは、ハサミではなくバリカンで行うことも可能です。

特に犬専用のバリカンの場合、人間用のものと比べると刃が細かく、ケガをしにくい構造になっているので、ハサミを使うことに不安を感じる方はバリカンを使ってカットすることができるでしょう。

また、ハサミもしくはバリカンのほかに、毛の流れを整えるコームなどを用意しておくと便利です。

カットする際の姿勢

犬の毛をカットする際、姿勢は重要なポイントとなってきます。

まずカット台にするための机の上などに滑り止めを敷き、愛犬をその上に乗せましょう。そして、犬の体を脇で抱えるようにしてしっかりと固定します。小型犬の場合は、机の上などに乗せずに、膝の上に乗せてカットすることも可能です。

いずれにせよ、犬の身体をしっかり固定させることがカットの成功にかかってきます。

バリカンに慣れさせる

ハサミではなくバリカンでカットする場合、音に敏感な子はバリカンの音で驚いてしまい、抵抗してくる可能性があります。なのでまずは、愛犬の近くでバリカンの電源を入れ、どんな反応を示すかチェックしてみましょう。

もしバリカンに怖がっているような反応をするのであれば、実際に使用する前にバリカンに慣れてもらうことからはじめましょう。バリカンの電源を入れるのと同時に、おやつをあげると、犬は”バリカンの音がするといいことがある”と学習し、音に慣れてくれるようになります。

バリカンの音に慣れたら、電源を入れていない状態のバリカンを愛犬の身体にあててみましょう。もし怖がる反応を示したら、慣れるまでバリカンを使うことは控えるようにしましょう

カットの手順とは?

では、カットの流れをみていきましょう。

①コーミング ハサミにしろバリカンにしろ、カットをする前には、まずコームなどで毛の流れを整えます。コームで整えるなら、キレイな仕上がりにつながります。

また、毛が絡まったりほつれたりしている場合には、しっかりとかしてからカットするようにしましょう。特に指と指の間に挟まっている毛をしっかりかきだすことがポイントです。

②犬が動かないようにしっかり固定する 犬が暴れると、肉球を傷付けてしまうなどケガの原因につながりますので、慣れるまでは2人がかりでカットすることができるかもしれません。

ひとりが犬の身体をしっかり押さえ、もうひとりがカットします。その際、愛犬を力強く押さえつけてはいけません。犬はただでさえ不安を感じているのですから、優しく包み込むように抱きかかえて、恐怖心を与えないようにしましょう。

もし愛犬に恐怖心や不安を与えてしまうと、抱っこやカットがキライになってしまうだけでなく、飼い主さんに対してもマイナス感情を抱くようになってしまう可能性があるので注意が必要です。

ですからあまりも愛犬がカットを嫌がるようであれば無理をしないで、時間をかけて慣らしていくことができるでしょう。また、トリミングサロンなどにカットをお願いすることもひとつの方法です。

③カット 足裏の毛は、かかとからつま先に方向に向かって流れるように毛が生えていますので、この毛の流れに逆らう方向でカットしていくことがポイントです。ハサミで足の裏をカットする場合は、万が一の危険も考慮し、肉球にかかった毛先部分だけカットしましょう。

また、全体的にバリカンでカットしてから、長く伸びている一部分だけをハサミでカットするという方法は安全性も高くおすすめです。

一方バリカンでカットする場合、つま先からかかとに向けて、足裏の毛の流れに逆らう方向にカットしていきます。その際、バリカンの刃が肌と水平になるように当てます。あまり強く刃を当てないように注意しながら、皮膚に軽く押し当て、肉球に沿わせるようにカットしていきます。

カットする際に注意したいこと

何度も触れていますが、犬の足裏の毛をカットすることは簡単なことではありません。ですから、飼い主さんと愛犬の両者がまだ慣れていないうちは、愛犬が暴れて肉球が傷つかないように、二人がかりでカットすることをおすすめします。

愛犬を優しく抱きかかえて安定させ、足を持ち上げるときに、後ろに足をけり上げるように自然に足が曲がる方向に関節を持ち上げると効果的です。

とはいっても、実際に行ってみると難しいことに気づかれることでしょう。もし愛犬が嫌がるようであれば、時間をかけて慣らす、もしくはプロのトリミングにお願いすることもおすすめです。

犬の足回りの毛のカット方法

愛犬がフローリングなどで滑らないようにするためには、肉球周りの足裏の毛のカットだけでなく、足まわりの毛を整えてカットすることも欠かせません。

足回りの毛をカットする場合、まず足先の部分をコームを使ってかきだしましょう。そして、長くなっている部分だけをカットしていきます。その際、愛犬が歩きやすいように足の形に合わせてあげることができるでしょう。

また、かかとにも肉球があるので、傷付けないように注意しながらカットしていきましょう。

犬の爪切りの方法

足の爪切り

Goldution/shutterstock.com

犬の足のお手入れは毛のカットだけでなく、爪切りケアも必要です。

準備するもの

犬の爪を切るときは、犬専用の爪切りを用意しましょう。また、可能であればやすりがあると便利です。爪切りもカット同様、犬の最低限のお手入れとして欠かせないので、必要なものを揃えておくことをおすすめします。

爪切りの手順

ではどのような手順で、愛犬の爪を切ることができるでしょうか?

犬の爪切りを行う場合、まず利き手の反対側の手で肉球と肉球の間をしっかり押さえ、足を固定し、爪切りを使って切っていきます。爪を透かすとピンク色をした血管が見えるので、その2㎜ほど手前までカットします。やすりを使って爪を調節することもできます。

いずれにせよ、多くの犬が爪切りを嫌がる傾向にあるので、犬の負担やストレスにならないように短時間で済ませることが大切です。

爪切りの際に注意したいこと

犬の爪の中には血管が通っています。そのためもし深爪をしてしまうと、痛みはもちろん、大量に出血することもあります。ですから、爪の切り過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

万が一出血してしまった場合は、しばらくの間強く抑えていると止血します。不安な場合は、市販されている止血ようのパウダーを使用することができるでしょう。

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