老犬ホームってどんなところ?老犬介護施設を選ぶ際のポイントを解説!

老犬ホームってどんなところ?老犬介護施設を選ぶ際のポイントを解説!

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近年は飼育環境が良くなったことや犬猫に対する医療の向上などの影響から、犬の平均寿命も延びています。こうした様々な要因から、最近では「老犬介護施設」や「老犬ホーム」が増えています。そこで今回は老犬介護施設や老犬ホームとは何か、老犬介護施設を選ぶ際のポイントなどを取り上げてみることにしましょう。

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老犬ホームの必要性について

老夫婦と大型犬

DGLimages/shutterstock.com

近年は飼育環境が良くなったことや、犬猫に対する医療の向上などの影響から、犬の平均寿命も延びています。犬を愛する者として大好きな愛犬が長生きしてくれることはうれしいのですが、それと同時に「老犬介護」という問題も増えています。

こうした様々な要因から、最近では「老犬介護施設」や「老犬ホーム」が増えています。そこで今回は老犬介護施設や老犬ホームとは何か、老犬介護施設を選ぶ際のポイントなどを見ていきたいと思います。

犬を飼っている方でしたら、考えることを避けることができないテーマですのでぜひ参考になさってみてください。

ペットの寿命が延びている

ペットフード協会の発表によれば、犬猫の寿命は確実に伸びていることがわかります。2017年の報告では犬の平均寿命は14.2歳、猫の平均寿命は15.3歳と発表されています。わずかここ10年の間だけでも、平均寿命の水位は確実に延びています。

これにはワクチン等の普及、医療の進歩、ペットフードの改善による栄養失調が減少、室内飼いをするため交通事故にあうことも少なくなったなど、様々な理由が関係しているのでしょう。

そのため犬や猫の間でも「高齢化」という問題が発生しています。高齢化は人間だけのことではないようです。同じペットフード協会の報告によると、2017年で7歳以上のシニア犬の割合は全体の58.8%と、半数以上は高齢期の犬なのです。

老犬介護の問題

愛犬が長生きしてくれることはうれしいのですが、犬も人間同様に高齢になればなるほど「介護」が必要になることがあります。もちろん個体差はありますが、中には以前のように自分で食事ができなくなったり、歩くことができなくなったりします。

また決まったところで排せつができなくなる、視力や聴力が低下する、寝たきりになる、認知症の始まりといった状態になることもあるのです。

特に大型犬となると介護はさらに厳しくなるでしょう。足腰が弱くなって歩けなくなると、散歩もままならず自力でトイレをすることも難しくなります。病気で寝たきりになることもあり、そうなると床ずれ予防のために頻繁に体位を換えなければいけません。認知症になると夜寝てくれず、夜鳴きや徘徊が始まることもあります。

愛犬が長生きしてくれることは本当にうれしいことですが、介護問題は簡単な問題ではありません。特に飼い主も高齢者になっている場合、飼い犬の介護は容易ではありません。私たちの人間社会でも問題になっている「老々介護」のような状態になるケースも多くなる可能性があります。

そのため近年、そういった高齢の犬の介護をサポートする動きとして「老犬介護施設」「老犬ホーム」というサービスが開始しました。では老犬介護施設について詳しく見ていきましょう。

老犬介護施設とは?

ホームで会う犬と飼い主

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老犬介護施設(老犬ホーム)とは何でしょうか?

老犬介護施設とは、愛犬の高齢化によって認知症や寝たきりになることでお世話が必要になった犬を、家族の代わりにお世話してくれるところです。つまり犬版の介護施設です。この数年増えているサービスの一つで、何らかの事情で老犬のお世話が困難になった飼い主から長短期で老犬を預かってお世話してくれます。

実際に老犬介護をしている方たちは、休むことなく愛犬のお世話をすることで精神的、身体的に疲労困憊することがあります。そんなときにこういったサービスを利用することで、心身ともに救われるのかもしれません。

現在では全国に数十か所にも増えており、動物病院に併設されているもの、ドッグランのある介護施設、広い個室を用意している、夜鳴きが激しい犬も受け入れている施設など様々です。また住宅街にあるこじんまりした介護施設から、人里離れた自然豊かな大きい介護施設まであります。

老犬介護施設と言っても、いるのは老犬だけではありません。病気が原因で介護が必要になった若い犬や、家族(飼い主)の入院によってお世話が難しくなったことで預けられている若い犬もいます。

老犬介護施設では何をする?

老犬介護施設では何をしてくれるのでしょうか?簡単に言えば、上記でも見たように介護が必要になった老犬のお世話をしてくれます。

比較的元気な老犬の場合は、定期的な散歩や食事の世話、そしてシャンプーやトリミングまで行ってくれます。病気の犬や寝たきりになっているような場合は流動食を食べさせたり、トイレの世話、また床ずれ防止のために体位交換といったお世話をしたりしてくれます。

これらはすべて専門のスタッフが行うので安心です。動物病院と連携している老犬介護施設も多いので、病気や怪我をしてもすぐに対応してくれることでしょう。

老犬介護施設で預かってくれる期間は?

預かってくれる期間も様々です。各施設によって異なるので事前に確認しましょう。数日から数か月の短期で受け付けていたり、終身で預かってくれたりするところもあります。

老犬介護施設の料金

老犬介護施設の料金は施設によって異なります。どのくらいの期間預けるか、小型犬か大型犬かによっても費用は異なります。また施設の規模(スタッフの人数や冷暖房の完備、ドッグランがあるかどうかなど)が大規模施設か、個人的な施設かでも大きく異なります。

参考までに一例を挙げると、年間利用料金30~150万円(終身の場合は約100万円前後)、入所金10万円前後のところがあります。入所金は原則返金がありませんし、小型犬よりも大型犬の方が手間がかかる分料金が高い傾向にあります。

老犬介護施設の選び方

介護を受ける犬

Jaromir Chalabala/shutterstock.com

老犬介護は上記でも見たように大変手間のかかるものです。

愛する愛犬と最後まで一緒にいたい、最後まで世話をしたいと思ってはいても、実際に介護が始まると激しい夜鳴きのために近所に迷惑をかけてしまう、毎日介護をすることによる介護疲れ、飼い主も高齢化により満足な世話ができなくなるなどの理由によって、老犬介護施設への入居を考えるかもしれません。

施設を選ぶ時には、まずパンフレットに書いてあることはしっかりチェックし、実際に介護施設を訪問して目で確認すると良いでしょう。わからない点や不明点は質問してみましょう。

では具体的に、老犬介護施設を選ぶ時にどんな点をチェックしておくと良いでしょうか?

スタッフが24時間常駐しているか

老犬介護施設に預ける犬というのは、高齢でお世話が必要な犬です。ですから元気そうに見えてもいつ容態が変わるか分かりません。また寝たきりでしたら、床ずれ予防のために数時間おきに体位交換する必要もあるでしょう。

こうしたニーズに応えるためにも、スタッフが24時間常駐しており、いつでも迅速に、そして適切に対応できる環境が整っているところを選びたいですね。

犬に関する知識がある

その老犬介護施設で働いているスタッフたちは、みな犬に関する知識を十分に持っているでしょうか?

そもそも犬に関する知識がない人がどうやって犬のお世話ができるでしょうか?まして介護が必要となった犬は、元気な時に比べてもっとお世話が大変です。正しい十分な知識がなければ適切なお世話はできません。

衛生的であるか

老犬介護施設は衛生的ですか?犬猫に関するどんな施設も衛生的であるべきですが、特に老犬は年齢とともに抵抗力が低下してきますので、ちょっとしたことでも病気にかかりやすくなってしまいます。

不衛生な環境下で生活すると皮膚病になったり、感染症にかかったりしやすいかもしれません。それで清掃の行き届いた衛生的な施設かどうか確認しましょう。

動物病院と連携しているか

老犬介護施設に来る犬は高齢で何かしらの病気を患っていたり、足腰が弱っていることで怪我をしやすかったりするかもしれません。そのため不測の事態に備えて、何かあったときにすぐ専門医に見てもらうことができるように、動物病院と連携している施設だと安心ですね。

中には動物病院に併設された介護施設もあります。それでしたらすぐに獣医師に見てもらえるので安心です。

愛犬との面会は可能か

愛犬との面会は可能でしょうか?いくら老犬介護施設に預けたからといっても、大切な家族の一員である愛犬に会えなくなるのは寂しいです。時には会いたくなりますよね。

そんなときに快く面会に応じてくれる施設でしたら、いつでも会いに行くことができます。愛犬の様子を定期的にみることで、きちんとお世話されているかどうかも確認できますね。

寝たきりの犬も世話してくれるか

老犬介護施設に預けたい理由の一つに、愛犬が寝たきりになりお世話が大変になってしまったからというものがあります。

ですから寝たきりや病気の犬でも預かってくれるという介護施設を選びましょう。預けるときはまだ元気でも、後に病気になったり寝たきりになることもあります。そういった時でも引き続き預かってもらえるところでしたら安心です。

施設によっては預かりに条件を付けているところもあるので、最初によく確認をしましょう。

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