犬に髪飾りを付けるのは危険?髪飾りに潜む危険性と付ける時の注意点を解説!

犬に髪飾りを付けるのは危険?髪飾りに潜む危険性と付ける時の注意点を解説!

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毛色や雰囲気に合ったリボンは、愛犬をさらに可愛く引き立ててくれるので欠かさずに使っている方も多いのではないでしょうか。でもリボンなどの犬の髪飾りには思いがけない危険が潜んでいるので、十分に注意しなければいけません。この記事では、リボンなどの犬の髪飾りの危険性について詳しく解説していきます。

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犬は誤飲誤食しやすい動物

ボールをくわえる犬

Bilevich Olga/shutterstock.com

犬は本能的に誤飲や誤食をしやすい動物です。そのため、犬の誤飲や誤食はよくある事故のひとつとして挙げられています。

中毒が発症する物質ではなく小さなモノであれば、便と一緒に体外へ排出されるのを待つこともできますが、ある程度の大きさがあるモノは消化管を通過することができず、障害を招く危険性があります。

たいてい食べ物は胃の中に2~3時間ほど残るので、誤飲誤食をしてから数時間以内であれば、獣医師さんに内視鏡などで取り出してもらうことが可能です。

自宅で愛犬の背中を叩き、吐き出させようとする飼い主さんもいますが、一度胃の中に入ってしまったものを吐き出すことは簡単なことではありません。愛犬への安全を第一に考慮するなら、動物病院をすぐに受診するようにしましょう。

犬が誤飲してしまった時にあらわれる症状とは

犬が誤飲誤食したモノがどんなものであれ、さまざまな症状を招きます。一般的によく見られる症状には、気道閉塞、食道閉塞、胃内異物、腸閉塞などが挙げられます。

これらの症状は、誤飲誤食後すぐに症状があらわれないこともあります。症状があらわれるまでに数時間かかることもあるでしょう。ですから愛犬の様子がいつもと違うと感じた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

愛犬が誤飲してしまった場合の対処方法

もし愛犬が何かを誤飲誤食してしまったなら、動物病院へ連れていく前に飼い主さんが適切な対処をすることも大切です。それは”気道の確保”です。

誤飲誤食したモノにもよりますが、異物が喉に詰まっている場合は呼吸困難を引き起こしているので、詰まっている異物を取り除き、気道を確保することが重要です。

ただし、異物がすでに喉の奥までいっている場合や、硬いモノや尖ったモノを飲み込んでいる場合は、素人が無理に取り除こうとすると気道や食道を傷つけてしまう危険性がありますので、無理矢理取り出そうとすることは禁物です。

あくまでも素人で取り除くことができる範囲のモノであれば、飼い主さんが対処しましょう。

動物病院での治療法とは

犬の誤飲誤食で動物病院を受診すると、どんな治療が行われるのでしょうか?上記でも少し触れましたが、一般的な治療法は麻酔をして内視鏡と使って胃からモノを取り出すことが行われます。

胃の中にあるモノによっては催吐させることもあります。この治療法の場合、嘔吐が続かないように吐き気止めの注射を使うことがあります。また嘔吐をすると脱水症状になりやすいため、脱水予防のために点滴をすることもあります。

これらの方法で取り出すことができない場合は、最終的手段として開腹手術による摘出が行われます。数日間の入院となります。

犬が誤飲誤食しやすいモノとは

犬は嗅覚が優れているので、特に人の食べ物を誤飲誤食しやすい傾向にあります。大好きな飼い主さんが食べているものなので興味をひくのでしょう。

人間の食べ物であればまだマシですが、それと同じ理由でタバコや薬などを誤飲誤食してしまうケースが増えています。またリボンなどの髪飾り、洋服のボタン、おもちゃ、ぬいぐるみのわた、指輪、金属のねじ、ペットシーツ、マスク、梅干しの種、観葉植物なども挙げられます。

観葉植物の中には毒性のものもあるため危険です。また、やわらかいティッシュは保湿成分にグリセリンが含まれているため舐めると甘く、好んで誤飲誤食をする犬が増えています。食べ物の中にも、チョコレートのように中毒を引き起こす危険性の高い食べ物もあるので、愛犬の口や手が届かない場所に置くなど保管場所に気を付けることはとても大切です。

犬の誤飲誤食を防ぐためのしつけ対策

日ごろから愛犬をしつけておくなら、誤飲誤食を予防することは可能です。一番大切なことは愛犬が届く範囲にモノを置かないことですが、しつけることも有効です。

たとえば散歩中の拾い食いを予防するために、室内でリードをつけて、床に落ちているフードを拾い食いせずに通るというトレーニングを行うことができるかもしれません。

フードを拾い食いしなかったら、ご褒美をあげてしっかり褒めてあげましょう。このトレーニングをマスターできれば、家の内外にフードが落ちていても拾い食いをしなくなるでしょう。また当たり前のことですが、普段から人間の食べ物を与えないことも大切です。

犬の被毛ケアについて

ブラッシングをする犬

Dmytro Zinkevych/shutterstock.com

愛犬をリボンやヘアゴムなどの髪飾りでオシャレに仕上げることも楽しみのひとつですが、日ごろから愛犬の被毛をケアをしっかりしているだけでも美しさを惹きたてることは可能です。

犬のブラッシングをすると、自然に抜けた抜け毛を取り除くこと、フケやホコリなどの汚れを取り除くこと、毛玉発生の予防、ブラッシング効果による血行促進などさまざまメリットが得られます。

また飼い主さんが愛犬の体や被毛に触れることで、何か異常がないか健康チェックをすることもできます。

愛犬にブラッシングをする際はオーバーコートやシングルコート、体毛の長さに応じて、ブラッシングブラシを合わせることがポイントです。ではここでブラッシングのアイテムをご紹介しましょう。

スリッカーブラシ

スリッカーブラシは、短毛犬種のアンダーコートを除去し、毛玉をほぐすのに最適なアイテムです。ソフトタイプとハードタイプの2種類が販売されていますが、自宅で使用する場合はソフトタイプがおススメです。

ピンブラシ

ピンブラシは、短毛犬種でも長毛犬種でもどんなタイプの被毛にも使える万能アイテムです。

ラバーブラシ

ラバーブラシはその名前の通り、ゴム製です。そのためほかのブラシと比較すると皮膚に優しく、毛の短い短毛種におススメです。

アンダーコート除去ブラシ

アンダーコート除去ブラシは、換毛期に毛がたくさん抜けるダブルコートの被毛を持つ犬種のケアに適しています。

獣毛ブラシ

獣毛ブラシは豚や馬、イノシシなどの毛で作られたブラシで、それぞれ硬さが異なっています。短毛犬種であれば普通の硬さをしている豚毛ブラシ、長毛犬種であれば若干硬めのイノシシ毛ブラシがブラッシングにおススメです。

まとめ

毛を結んだ犬

Lubo Ivanko/shutterstock.com

犬の髪飾りの危険性についてみてきましたが、いかがでしたか?

犬にリボンやヘアゴムなどが付いていると、その可愛さからとても癒されますが、それには切れ毛やハゲなどの被毛トラブルや誤飲・誤食などの可能性があります。そのため、長期間にわたっての髪飾りの使用は大変危険ですので注意が必要です。

特に誤飲誤食をしてしまうと、最悪の場合は麻酔による開腹手術を必要とすることもあります。犬に痛みを与えることはもちろん、入院や手術費などの出費もかかります。ですから、愛犬に髪飾りを使用するときはくれぐれも注意したいものです。

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