ワイヤーヘアードダックスフンドはどんな犬種?性格や見た目の特徴から飼い方まですべて解説!

ワイヤーヘアードダックスフンドはどんな犬種?性格や見た目の特徴から飼い方まですべて解説!

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日本でも大人気の犬種の一つであるダックスフンドには、じつは3種類の毛質の違いがあります。その中の1つ、一番知られていないのがワイヤーヘアードダックスフンドです。ここではそんなワイヤーヘアードダックスフンドの歴史や、その他のダックスフンドとの違いについて詳しく取り上げます。

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テリア気質のワイヤーヘアードダックスフンドが魅力的!

ワイヤーヘアードダックスフンド

Eric Isselee/shutterstock.com

ドイツ原産のダックスフンドは日本でも大人気の犬種です。胴長短足の体型がキュートで、賢く活発な性格でみんなをHAPPYにしてくれます。

ダックスフンドには、じつは3種類の毛質の違いがあるんです。その中の1つ、一番知られていないのがワイヤーヘアードダックスフンドです。あごひげを持ち、知らない人が顔だけ見たら、一瞬ダックスフンドだとはわからないかもしれません。しかし体型はしっかりとダックスフンドです。

その中でも特にテリア気質を持つワイヤーヘアードダックスフンドは、ダックスフンドの中でも最も勇敢な犬と言われています。

ワイヤーヘアードダックスフンドはテリア種の気質を持つ犬種です。スムースやロングヘアードと比べると、一番勝気で頑固だといわれています。しかし愛情深く元気いっぱいで、遊ぶのが好きで、しっかりと訓練すればかけがえのないパートナーとなってくれます。

主導権をしっかりと握り、しつけができる人に向いている犬種です。海外ではワイヤーヘアードダックスが特に人気だそうですよ。

では、そんなワイヤーヘアードダックスフンドの歴史や、その他のダックスフンドとの違いについて詳しく見てみましょう。

ダックスフンドの歴史

ダックスフンド

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

ダックスフンドはとても歴史の深い犬種なんです。古代エジプトの壁画にもダックスフンドと思われる犬が描かれているそうです。古代エジプト時代から胴長短足の犬種がいたんですね。

現代のダックスフンドはドイツが原産国となっています。しかし、もともとの祖先犬はスイスのジュラ・ハウンドという犬種だといわれています。

その犬種とドイツやオーストラリアにいたピンシェルが交配されることによって、現代のスムーズヘアードダックスフンドの基礎犬となる犬が生まれたそうです。そのころは10~20kgほどの大きさで、今よりも大きかったといわれています。

その後シュナウザーが交配されることで、ワイヤーヘアードダックスフンドが生まれます。またその他のテリア種も交配されていきました。ワイヤーヘアードダックスフンドの顔はシュナウザーによく似ていますよね。ひげや荒い剛毛、そしてテリア気質を受け継いでいます。

その後15世紀ごろにスパニエル種との交配が行われることによって、ロングヘアードダックスフンドが生まれました。

ダックスフンドはもともとアナグマ狩りをする犬種として作出されました。それで名前はドイツ語でアナグマを意味する「ダックス(Dachs)」、そして猟犬を意味する「フント(Hund)」という二つの名前が組み合わされています。

アナグマの巣穴に入ることができるように、短足の体型に改良されました。アナグマの巣穴に入り狩猟をする犬として改良されました。地下に潜りやすくするために繁殖された結果が、今のダックスフンドの一番の特徴である短足胴長という体型になったわけですね。

このころ、ドイツでは「テッケル」とか「ダッケル」と呼ばれていたそうです。また19世紀ごろにはアナグマだけでなく、ウサギやテン類といったより小さな動物を狩猟するために改良がなされ、サイズが小さくされました。

ミニチュアやカニンヘンといった、スタンダードより小さなサイズのダックスフンドも、ただかわいいからといった理由ではなく、猟犬として地下での仕事に適した犬種として繁殖されたために生まれた犬種ということです。

日本での人気はかなり高く、JKCでの1999年から2007年までの間の登録数が1位だったようです。その後もトップ3にランクインするほど、ほとんどの人が知っている犬種となっています。アメリカのケネルクラブでも、登録数は常に10位以内にランクインするほどの人気だそうですよ。

ダックスフンドの特徴

ダックスフンドの子犬

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

ダックスフンドの最大の特徴は胴長短足の体型です。先ほども紹介したとおり、この体型は猟犬として、地下に潜るアナグマやウサギといった動物の狩猟をしやすいために繁殖された結果です。

毛質の違い

毛質は大きく分けて3つあります。スムース、ロングヘアード、そしてワイヤーヘアードです。

スムースは毛が短く、固いのが特徴です。光沢があって滑らかな毛質で、より筋肉質な体型が際立つ毛質となっています。そして被毛が短いので、お手入れが簡単で毛玉もできません。

ロングヘアードは、やわらかくて光沢のある毛質が特徴です。少しウェーブしているところも魅力的なところで、とくに耳や胸部、そして尻尾の毛が長くなります。トリミングは必ずしも必要というわけではありませんが、毛玉ができやすいのでブラッシングを定期的にしてあげる必要があります。特に夏の前には被毛を短くする飼い主さんも多いようです。

そして今回注目しているワイヤーヘアードは、あごひげと眉毛が特徴です。ゴワゴワとしている毛質で、やぶの中に入っても体が傷つかないために改良されて、このような毛質を持つようになりました。

ワイヤーヘアードは、余分な被毛を抜いて毛並みを維持するプラッキングというトリミング方法が行われることがあります。プラッキングはハサミなどで被毛をカットするのとは違い、トリミングナイフをつかって被毛を抜くトリミング方法です。

ワイヤヘアードは表面の固い張りのあるオーバーコートと、細いアンダーコートが生えています。表面のオーバーコートは猟犬としてやぶのなかを走ったり、野原を駆け回ったりするときに体を守ってくれ、雨風などからも体を守ります。

プラッキングをすることで、より強くツヤのある被毛を保つことができます。しかしこのプラッキングは素人にはけっこう難しいので、通常はサロンでやってもらいます。

プラッキングをすることで風通しが良くなって皮膚の蒸れを防いだり、抜け毛対策にもなったりします。しかしプラッキングは定期的にする必要があり、バリカンでカットしたりするとすぐに毛質が細くなり、太い毛を取り戻すのには時間と労力が必要になります。

もともと猟犬として活躍する際に体を守るためにワイヤーヘアードが生まれました。現在家庭犬として一緒に暮らすだけなら、そのような強く太い被毛を維持する必要はないと思う飼い主さんもいます。

しかしワイヤーヘアードダックスの持つ被毛の特徴を維持したいというときには、家庭犬として過ごすだけでは、以前狩猟犬としてやぶの中や自然の中で動き回り、自然に被毛が抜けていた時とは違うので、サロンでプラッキングを定期的に行う必要があるでしょう。

大きさの違い

ダックスフンドはどの種類も3種類の大きさで分類されています。

JKCでは、生後15か月を過ぎた時点で胸囲が30cm以下で、体重が3.2~3.5kgほどの個体をカニンヘンとしています。

さらに生後15か月を過ぎた時点で胸囲が35cmほどで、体重は5kg以下の個体はミニチュアに分類されます。それよりも大きく、体重が9~12kgの個体はスタンダードとなります。

ワイヤーヘアードダックスフンドの性格は?

ワイヤーヘアードダックスフンド

Ivonne Wierink/shutterstock.com

ダックスフンドは毛質によって性格が違うといわれています。それは繁殖に用いられた犬種が違うからです。

中でもワイヤーヘアードダックスはテリア種と交配が行われました。それで最も勇敢で気が強いタイプです。とはいえ家族に対する愛情が深く学習能力も高いので、トレーニングをしっかりと行うならば、忠実で賢いその素質を伸ばすことができます。

遊ぶ時にはいつも全力で、とても活発です。興奮すると少し攻撃的になるときがあります。特に気を付けるべきなのはドッグランなどで他の犬がいるシチュエーションです。勝気な性格なので他の犬とケンカになることもあります。しっかりと飼い主さんが行動を抑制できるようにしておきましょう。

しかし基本的には、神経質だとか攻撃的な性格なわけではありません。とても辛抱強くて、情熱的で活発で、愛情深い性格をしています。

ただ、もともと猟犬ですので活発ですし、テリア気質を持つワイヤヘアードはとくに頑固な一面を持ちます。いっぱい遊んであげるとともにしっかりとしつけを行い、落ち着きや友好的な性格を持てるように育ててあげるとよいでしょう。

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