ゴールデンレトリバーにはアメリカ系とイギリス系がいる!性格や見た目はどう違う?

ゴールデンレトリバーにはアメリカ系とイギリス系がいる!性格や見た目はどう違う?

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優しくて飼い主に忠実で、おっとりとしていて大きくて…ゴールデンレトリバーは語りつくせないくらいの魅力をもつ、日本でも大人気の犬種です。そんなゴールデンレトリバーには、じつはアメリカ系とイギリス系という二つのタイプがいます。ここではイングリッシュとアメリカンの違いについて解説します。

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ゴールデンレトリバーにはアメリカ系とイギリス系がいる!

ゴールデンレトリバー

Eric Isselee/shutterstock.com

優しくて飼い主に忠実で、おっとりとしていて大きくて…ゴールデンレトリバーは語りつくせないくらいの魅力をもつ、日本でも大人気の犬種です。

近年の小型犬ブームの中でも安定した人気を持ち、人懐っこくて優しくて、大きな穏やかな心でわたしたちを包み込んでくれるような大きな器のゴールデンレトリバーは、最高の友だち、またパートナーになってくれる犬種です。

そんなゴールデンレトリバーには、じつは2つのタイプがあるんです。知らない人も多いのですが、アメリカ系とイギリス系という二つです。日本ではアメリカ系のゴールデンレトリバーがより人気があります。イギリス系も専門の犬舎もありますが、価格は2倍ほど高いことがあります。

たくさんの魅力を持つ人気のゴールデンレトリバーについてここでは取り上げていきます。イングリッシュゴールデンレトリバーと、アメリカンゴールデンレトリバーはどのような違いがあるのかに特に焦点を合わせて解説します。

イングリッシュゴールデンレトリバーとは

ゴールデンレトリバーの子犬

Eric Isselee/shutterstock.com

イングリッシュゴールデンレトリバーは名前が表しているとおり、イギリスが原産国のゴールデンレトリバーです。アメリカンゴールデンレトリバーの原種となっています。

その歴史はイギリスのツイードマウス郷が1865年にブリーディングを開始したことに始まるようです。交配に使用された犬種はウェービーコーテッドレトリバーやアイリッシュセッター、ブラッドハウンドなどです。

イギリスのケネルクラブに初めて登録されたのは1903年になってからで、「フラットコートゴールデン」として登録されました。その後フラットコートゴールデンとはまた別の新しい犬種として認められるようになり、「ゴールデンまたはイエローレトリバー」として認められるようになります。

そしてその後に「イエロー」という文字が消えて、「ゴールデンレトリバー」として知られるようになったというわけです。

ゴールデンレトリバーはもともと、人とともに働く犬種として作出されました。それで飼い主と一緒に働くことに喜びを感じる犬種です。とても賢く、人の気持ちを察したり同調したりする能力に長けていて、主人の指示によく従います。忍耐力も強く、信頼できる犬種です。訓練性が高く、人に対して友好的です。

人と常にともにいることを願いますので、1人っきりにされたり、屋外で独居されたりすることは嫌います。飼育するならば室内で常に一緒にいられるような環境で飼育し、いつもお留守番をさせるということがないようにしましょう。

イングリッシュゴールデンレトリバーの特徴

イングリッシュゴールデンレトリバーは、気品あふれる見た目と温和な性格が特徴です。そして毛色はクリームやゴールドだけではなく、ホワイトやオフホワイトがいます。

ゴールデンレトリバーというと、ゴールドの毛色を思い浮かべる方は多いと思います。しかしイングリッシュゴールデンレトリバーに出会い、ホワイトの毛色に気品と気高さを感じ、一瞬でその魅力のとりこになったという方は少なくありません。ホワイトは銀色に輝くとても美しい毛色です。

瞳と鼻は黒です。黒い瞳からは意思の強さと思慮深さを感じるでしょう。落ち着いていて、凛とした美しさを持っています。ゴールデンレトリバーの中でも特に温和な性格と言われていて、とにかく気品に溢れているのがイングリッシュゴールデンレトリバーなのです。

イングリッシュゴールデンレトリバーは家族に対しての忠実さと従順さが素晴らしく、家族に対しては「絶対」を守ります。よく言うことを聞き、いたずらをすることもありません。いくらお腹が空いていてもつまみ食いすらすることがないタイプで、真面目な性格をしています。

しかし、いつも冷静で他人に媚びを売ることがないタイプです。だれにでもキャッキャとついていって愛想を振りまくタイプではありません。そしてキビキビしているというよりも、落ち着いていて欲深くなく、ちょっとユルい印象を受けるかもしれません。マイペースでのんびり系です。

空気を読む力、飼い主の気持ちを察する力はものすごく高く、アイコンタクトでしっかりと会話ができます。家族がケンカをしていたりすると優しく止めに入るし、悲しいとそばに寄り添います。とても大人しいけどいつもニコニコしてこっちを見ていてくれる、そして聞き分けは最高にいい犬種です。

また、匂いが少ないというのも家庭犬として魅力的な点の一つです。大型犬ですが威圧感もなく匂いも少ないので、家族の中にいつも優しい瞳で溶け込んでいるという感じです。

アメリカンゴールデンレトリバーとは

アメリカンゴールデンレトリバー

Eric Isselee/shutterstock.com

イギリスで作出されたゴールデンレトリバーがアメリカに渡り、その後改良されたのがアメリカンゴールデンレトリバーです。イギリスのケネルクラブには1903年に初めて登録されているのですが、その前からアメリカにも輸入されるようになっていたようです。1890年ごろから渡っているといわれています。

最初のころはあまり知られてない犬種でしたが、1930年ごろから徐々に人気になり、アメリカで独自の改良がなされるようになりました。現在でも人気を誇る犬種であり、日本ではとくにこちらのアメリカンゴールデンレトリバーが多く飼育されています。

というのも、1984年にJKCの本部展においてアメリカンゴールデンレトリバーが優勝しました。それがきっかけで日本でのゴールデンレトリバーの人気がいっきに高まりました。それでアメリカンゴールデンレトリバーのほうがより知られていて、飼育頭数も多いというわけなのです。

アメリカンゴールデンレトリバーの特徴

アメリカンゴールデンレトリバーは細身で均等の取れた体型をしていて、ストレートの柔らかい毛質が特徴です。太陽に反射した被毛はキラキラと黄金に輝きます。瞳の色は茶色で、黒だったものも大人になると茶色になることがあります。

陽気で活発な性格で、周りの人を明るい気分にしてくれます。穏やかで優しい気質と、人懐っこくて人の役に立ちたいという気持ちの強い犬種です。少しハイテンションになる一面もあります。訓練性が高く、人の役に立つことに喜びを感じる犬種なので、盲導犬などとして活躍しています。

イングリッシュとアメリカンの見た目はどう違う?

ゴールデンレトリバー

Ljupco Smokovski/shutterstock.com

イングリッシュゴールデンレトリバーの毛色はホワイトからクリーム、ゴールドといった幅広いカラーがあります。一方でアメリカンゴールデンレトリバーは、より茶色いクリームやゴールドとなっています。

また、イングリッシュゴールデンレトリバーの鼻や瞳が黒であるのに対し、アメリカンゴールデンレトリバーは茶色です。

毛質も少し違い、イングリッシュゴールデンレトリバーのほうが少し硬い毛質となっていて、被毛は短めです。そしてウェーブが強くかかっています。アメリカンゴールデンレトリバーの方が被毛が長く、柔らかい毛質となっています。そしてストレートの毛質です。

また骨格でいうと、イングリッシュゴールデンレトリバーのほうが少し大きくて骨太です。さらに足や尻尾が長いと言われています。小顔でマズルは短めです。アメリカンゴールデンレトリバーと比べると、ずんぐりとした骨太の骨格をしています。

一方でアメリカンゴールデンレトリバーのほうは、長いマズルと細身の体が特徴となっています。スタイリッシュで整った体型です。

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