犬に練乳はNG!致死量ともしも食べた時の対処法!

犬に練乳はNG!致死量ともしも食べた時の対処法!

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犬に練乳を与えるのはよくありません。練乳にはたくさんの砂糖が含まれており、糖分過多は肥満や糖尿病のリスクを高めます。また、練乳に含まれる牛乳も犬がお腹を壊す原因となってしまいます。ここでは、犬が練乳を食べてしまうことで起きかねないリスクや、食べてしまった場合の対処法を詳しく取り上げます。

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犬に練乳を与えてはいけない理由とは

クッキーと練乳

Zinaida Zaiko/shutterstock.com

練乳とは、牛乳に砂糖を加えて凝縮させた、粘り気の高い液状のものです。練乳には一般にコンデンスミルクと呼ばれる加糖タイプのものと、エバミルクと呼ばれる無糖タイプがありますが、基本的には加糖のものを練乳と呼んでいます。

練乳はパンにかけたり、いちごやかき氷に使用したり、お菓子やパン、アイスクリームの材料に使用されたりすることもあります。犬は味覚をほとんど感じることはできませんが、甘味だけは感じることができると言われています。嗅覚に優れた犬はコンデンスミルクが入った甘い食べ物に敏感に反応して食べてしまう可能性があります。

犬に練乳を与えない方がいいとされている理由の一つは、練乳に多く含まれる糖分が犬には過剰摂取になってしまう可能性が高いことにあります。

練乳の成分を見ると「全ての糖分58%以下」と定義されています。犬にとっても糖分は体に必要なものではありますが、過剰に摂取してしまうと肥満や糖尿病のリスクを高める要因となってしまいます。練乳にはたくさんの糖分が入っているため、日常的に、あるいは一度にたくさん摂取してしまうのは犬の健康によくありません。

犬に練乳を与えてはいけない別の理由は、練乳には牛乳が使用されているからです。犬は「乳糖不耐症」といって、牛乳に含まれる乳糖を分解することができない体質をしています。ゆえに、牛乳を摂取すると嘔吐や下痢などお腹を壊してしまうのです。

練乳を作る際、乳糖を除去するような処理は行われません。ということは、練乳には牛乳の乳糖がそのまま入っているということです。ですから、練乳は犬がお腹を壊してしまう原因となってしまうことが分かります。

犬が練乳を食べてしまった時の症状

太りすぎ

Monica Click/shutterstock.com

犬が練乳を食べてしまった場合、下記のような症状が見られることがあります。

  • 嘔吐や下痢
  • 腹痛
  • 皮膚の炎症
  • 虫歯
  • 肥満
  • 糖尿病 など

練乳をちょっと舐めたからといってこうした症状がすぐに出るわけではありませんが、大量に口にした場合や、日常的に与えている場合は注意が必要です。嘔吐や下痢、腹痛、皮膚の炎症といった症状は牛乳アレルギーによる可能性も考えられるので、その際は素早い対処が求められるでしょう。

犬に危険が及ぶ摂取量

コンデンスミルク

New Africa/shutterstock.com

糖分や牛乳が入っていることが犬に練乳を与えない方がいい理由ですが、ここでは特に糖分の適量を取り上げたいと思います。

一般に、犬にとっての理想的な栄養バランスは「たんぱく質と脂質50%、糖質25%、ミネラルや繊維質25%」と言われています。だからといって砂糖を1/4量与えていいというわけではありません。糖質はお米や芋類、果物などさまざまな食材に含まれているので、全てを総合しての糖質量ということです。

この栄養バランスを基準に、犬に1日に与えていい糖質量を犬の体重別に取り上げてみましょう。そうすればおのずと、犬の健康に影響する過剰摂取な糖質量が見えてくるでしょう。

超小型犬の場合

超小型犬とは体重が4kg未満の犬種のことで、チワワやトイプードル、ポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャーテリアといった犬が含まれています。

超小型犬の1日の食事量が100g~200g程度なので、その1/4の25g~50gが理想的な糖質バランス、これ以上を摂取すると糖質過剰ということになります。練乳は糖分58%以下となっているので、ちょっとの量でも糖分過多になりかねません。

小型犬の場合

小型犬とは体重が10kg以下の犬種のことです。ミニチュアダックスフンドやパグ、シーズ、ペキニーズや柴犬といった犬種がいます。小型犬の1日の食事量は300~500gの間なので、1/4量の75g~125gが摂取できる糖質量です。

中型犬の場合

中型犬は体重が25kg以下の犬のことです。ビーグルや日本スピッツ、バセットハウンド、パセンジー、ボーダーコリーやブルドッグなどの犬種がいます。中型犬は1日の食事量が500~1000g程度なので、1/4量の125g~250gの糖質を摂ることができます。

大型犬の場合

大型犬は体重が25kg以上の犬種です。レトリーバーやボクサー、ロットワイラー、ダルメシアンやドーベルマン、セントバーナードといった犬種が大型犬に入ります。大型犬は1000g以上の食事を体重に合わせて摂るので、250g以上で糖質量のバランスを摂りましょう。

子犬の場合はさらに要注意

子犬が練乳を口にしないよう、特に注意しましょう。子犬は消化器官が発達していないので、ちょっとしたことで嘔吐や下痢など消化不良を起こしてしまうからです。練乳に含まれる牛乳の乳糖を分解することがより難しいので、絶対に練乳は与えないで下さい。

犬が練乳を食べてしまった場合の対処法

獣医師に見てもらう犬

Zivica Kerkez/shutterstock.com

万が一、犬が大量に練乳を食べてしまったなら、飼い主が自分で無理に吐かせるのではなく、獣医師に相談するようになさってください。適切な指示を仰ぐことができるでしょう。

牛乳にアレルギーを持っている犬の場合は、口にした練乳の量に関わらず獣医師に見てもうのが賢明です。

牛乳や生クリームも与えてはダメ

牛乳や生クリームも同様に乳糖が含まれています。犬は乳糖を分解することができず、下痢や嘔吐につながる可能性が高いので与えないようにしてください。

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