大東犬ってどんな犬？性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ！

大東犬の特徴

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大東犬（だいとういぬ）とは沖縄県大東諸島の南大東島で生まれた地犬で、現在もほとんどが南大東島に住んでいます。

この犬種の最大の特徴といえば、がに股で短足な足でしょう。

ちょこちょこ歩く姿はとてもかわいらしいですよ！

この体型になった理由は諸説ありますが、「台風で飛ばされないため」とか「島が狭く歩かないから」など、なんとも暑い島国らしい理由ですね。

顔つきなどからも日本犬の一種と思われますが、JKC（ジャパンケネルクラブ）にまだ登録されていないため、血統書はいまのところありません。

大東犬としての血が薄いと最大の特徴の短足がなくなり、足が長く生まれてくる個体もいたり、毛色も定まっていなかったりと、犬種としての姿が安定していないことも理由になっているのかもしれません。

犬には珍しく、「暑さに強く、寒さに弱い」という暑い土地の出身らしい特徴も持っています。

大東犬の外見的特徴

大東犬の血を濃くするために、他犬種（コーギーやジャックラッセルテリアなど）と交配している段階なので、同じ大東犬の中でも毛色や体型には個体差がかなりある犬種です。

特徴的な短い足もすべての個体が短いというわけではなく、大東犬の血が濃ければ濃いほど足が短く、反対に大東犬の血が薄くなると足は長くなるようです。

典型的な日本犬のようなキリッとした顔付きで、耳は一般的には立ち耳ですが、稀にたれ耳の個体もいます。

尻尾は巻き尾か差尾（巻き尾ほど巻いていないが上がっている尻尾）です。

若い時は巻き尾でも、高齢になると巻きが緩くなって、差尾に変わっていく場合もあるそうです。

大東犬の寿命・体型

大東犬は飼育数が一桁か、多くても二桁台になったばかりと大変少ないため、平均的な寿命はまだ分からない状態です。

日本犬の平均寿命は10歳～13歳と言われていますので、大東犬もおそらく同じくらいではないかと思われます。

もちろん個体差や飼育環境によって変わってきますので、大東犬の住みやすい環境を整えてあげるなら長生きしやすくなるでしょう。

大東犬の体高は25～30センチくらい、体重は5～7キロくらいが標準だそうで、筋肉質でがっしりした体型をしている小柄な犬種です。

大東犬の歴史

無人島だった沖縄の大東諸島に八丈島からの開拓民が入ってきた1900年頃、ネズミや害獣駆除のために持ち込まれ、一緒に移住してきた犬たちが現在の大東犬のルーツになっていると言われています。

島で暮らしながら、他に犬がいないため島内の大東犬たちは近親交配を繰り返し繁殖していった結果、大東犬独特の個性的な外見になっていったと思われます。

大東犬がまだたくさんいた当時、島内で放し飼いで飼われているケースが多かったため、移住当時は大東犬しかいなかった島内に他の犬種が持ち込まれるようになり、その他の犬種と自然交配することが増えた結果、純粋な血統の大東犬の頭数はどんどん減っていくことになりました。

2005年には純粋な血統の大東犬のメスが全くいなくなってしまい、島に残っている大東犬はたった4匹のオスの老犬だけでした。

大東犬は絶滅寸前の危機的状態になってしまいました。

それと同じ期に、沖縄県名護市で新築祝いとして大東犬を贈られた男性が、自分の飼っている犬種が実は絶滅寸前で、大東島に4頭しかいないことを知りました。

そして大東犬が犬種として存続し続けられるように、大東犬の繁殖を始めるために立ち上がりました。

大東犬と似たタイプの犬種と交配を繰り返すなどの地道な努力が実を結び、ついに純粋な血統の大東犬の繁殖に成功し、その中の貴重な2匹が南大東島に提供されたそうです。

その時点で南大東島の島内に6匹となり、沖縄県の名護市にも大東犬が14匹いたそうですが、まだまだ少ない大東犬の血統を存続させるため、地元の大東犬愛好家たちは大東犬を保護するプロジェクトを続けているそうです。

現在もその努力は続いていて、徐々に大東犬の頭数は増えてきているとのことですよ。

まだまだ保護活動を続けていかないと絶滅してしまう恐れがありますが、大東犬を愛する方々のおかげで現在も大東犬は犬種として存続することができています。