マルプーってどんな犬？性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ！　

マルプーの性格

Susan Schmitz/shutterstock.com

マルプーを含む、ミックス犬の性格を説明することは、なかなか難しいです。

愛情深く従順な性格をもつマルチーズと、明るく社交的な性格を持つプードルの、果たしてどの特徴が受け継がれるのか。

生まれて育ってみなければわからない、というのが一般的でしょう。

ただあえて説明するのであれば、マルプーは血統そのものの性格の傾向と言うよりも、両親の性格に近い性格になります。

同じ血統の犬でも個体差はあり、生まれ持ったその犬自身の性質もあります。

両親に落ち着きがなければ子犬も落ち着きがない性格の個体になる可能性が高いですし、吠え癖のない大人しい性格であればそのような性格になる傾向があります。

マルプーの場合は、両親がマルチーズとトイプードルと、比較的利口な犬種のため、マルプーはしつけのしやすい性格である可能性が高いです。

プードルの活発な性格が強い個体は、人と一緒に遊ぶことが大好きであるため、1日に1回は一緒にボールやおもちゃで遊んであげると良いでしょう。

小型犬であるのでそれほどの運動量は必要ありませんが、１日に１５分程度の散歩はしてあげてくださいね。

ただ、マルプーの性格で唯一気をつけたい点は、マルチーズの気の強い性格を受け継いでいる可能性がある点です。

マルチーズは頑固な性格の場合があり、親犬のマルチーズが気の強い性格であった場合には、辛抱強いしつけが必要です。

なおマルプーは被毛の色によって性格の傾向がある、とされています。

両親の性格がわからない場合は、子犬の被毛の色を確認しましょう。

レッドやアプリコット系の色のマルプーであれば、マルチーズの気の強さや、プードルのやんちゃな性格の一面を受け継いでいることがあり、しつけにやや注意がいる傾向があります。

また、ブラック系のマルプーは、プードルの色が強いため頭が良く、協調性もあり比較的飼いやすい性格をしているでしょう。

ただ、あくまで被毛の色は性格の目安であり、ミックス犬がその特徴を判断するのが難しい犬である以上、判断材料の1つとして考える方がいいでしょう。

何よりもその子犬自身をよく観察するようにして、どんな毛色のマルプーでも一定のしつけは絶対に行うようにしてください。

また被毛は比較的抜け毛か少なく、匂いも少ないとされています。

室内で飼いやすい特徴ですが、毛の伸びる速度は速いようなので、日々のブラッシングや定期的なトリミングは必要でしょう。

マルプーの飼いやすさ

マルチーズの飼い主に従順な性格か、トイプードルの甘えん坊な性格かで飼いやすさは変わってきます。

どちらの性格を引き継ぐとしても賢い一面は持っていますのでしつけをきちんと行えば飼いやすい犬種になるでしょう。

しかし甘えん坊な一面はマルプーだけを家において外出することが難しいことを意味しています。

そのため寂しい思いをさせない為の工夫が必要になります。

どうしてもマルプーを置いて外出が必要になるのなら知り合いの犬好きとかペット専用のホテルへ預けるなどといった打開策が必要でしょう。

マルプーの飼い方としつけ

Rita Petcu/shutterstock.com

室内犬として飼われることの多いマルプーですが走り回ったり飛んだりと運動量のある元気な犬種ですので家の中でも十分遊べる空間作りを行いましょう。

甘えん坊ですので毎日のコミュニケーションは大切になります。

また個体差があるとはいえ甘えることが多いようであればしつけの意味も込めてダメな時ははっきりダメと教えるようにすることも飼い主への従順を学ばさせるために大切ですね。

マルプーの飼育環境

とても甘えん坊な性格ですので長期間家を空けてマルプーを置いていかなければならないというような状況は作らないほうが良いでしょう。

運動も好きですので家の中でも頻繁に走り回ります。

それでミックス犬特有の元気な体を持っていますが、家の中の十分なスペースや関節への負担が大きくならないような床材を整えるなど配慮は必要です。

抜け毛は少ない犬種ですのでそれほど神経質にならずとも飼うことができるでしょう。

マルプーのしつけ

賢いトイプードルと甘えん坊なマルチーズの性格を併せ持ったようなマルプーですが個体差があるのも事実のようです。

もし甘え上手なマルプーでしたら甘えさせすぎないようにしましょう。

トイプードルの賢さも備えたマルプーですので甘えればなんでも許してもらえると学習してしまいます。

そうなってしまうと機嫌が悪ければ吠え癖がとまらなくなるかもしれませんし、思い通りにいかないと噛みついたりするかもしれません。

悪いことをしたのならきちんと本気で叱ってあげるようにしましょう。

その逆で褒められることをしたのならしっかり大げさなくらい褒めてあげるようにしてわかりやすく何が良くて悪いかを教えるようにするとよいですね。

この訓練を早いうちから行うなら無駄吠えもなくなりますし飼い主への従順さも学んでくれることでしょう。