
犬の檻はストレスなの!?ケージに入れるメリットとデメリットを解説!
犬は本来野山を駆け回っていた動物?自由奔放な犬を檻に入れる場合のメリットデメリットは? ゲージに入れたらストレスってたまるんでしょうか?そんな飼い主さんの疑問にお答えします。 どうしたらちゃんと入ってくれるか、あるいはこんな時は入れちゃダメ!といったこともこれを見たら安心です。

犬のケージを使うことのメリット、デメリット
やはりゲージを使うにはメリットとデメリットを理解しておく必要があるでしょう。
そのうえでどのようなゲージにするのか、どこに設置するのか等を判断していくことができます。
できればゲージは設置したほうが愛犬のためにもなりますが、ゲージを使用する意味を考えればゲージ無しでも飼育できる可能性もあるかもしれません。
大切なのは愛犬の飼育環境をいかに快適にしてあげられるかどうかですよね。
ケージに入れることのメリット
愛犬を檻に閉じ込めるなんてかわいそう!と考える方もおられるかもしれません。
しかしそう考えるのは愛犬にとってそこに居る環境が悪くなっているだけなのかもしれません。
それとは逆で、檻やケージが犬にとって快適な場所になれば、そこは犬にとっても安心できる場所となるはずです。
トイレや食事や眠る場所などでのストレスにもならないことでしょう。
家族に小さな子どもが居る場合、実は犬はいつ何をされるか気が気ではないのでストレスを感じてしまいます。
子どもは感情の赴くまま犬に対してイタズラをしてしまったり、叩いたりしてしまいがちです。
しかも悪いことに手加減を知らないのが子供です。
そのため犬にとって痛い思いをして子供の相手をしないといけなくなってしまい大きなストレスになってしまうというわけです。
ですから犬は室内でフリーにしてもらえれば幸せになれるというわけではありません。
大切なのは屋内で飼うのか、屋外で飼うのかということだけはなく、自分だけの安心できるスペースで生活できるのかどうなのかということなのです。
それで愛犬が自分の居場所を見つけられるゲージを確保してあげることは重要です。
自分だけのケージがあれば、そこで昼寝をしたりゆっくり寛いだりすることができます。
そうしたリラックスできる理想の広さは、犬が手足を投げ出して横になれて尚且つ、立っても頭が天井につかない高さがあるものでしょう。
檻のある場所が一日中あるいは日差しのきつい時間帯に直射日光が当たって暑くなったりするなら逃げ場所がありませんので決して檻の中に居たいとは思わないでしょう。
また寒い北風がひっきりなしに吹き込んできたり、人の行き来が激しい場所に常に置かれるなら人間でなくとも犬にとってもストレスになります。
こうした飼育環境は犬にとって拷問状態といっても言い過ぎではないでしょう。
とはいえ全く陽が当たらない場所でも寒くなってしまいますので朝の東からの陽ざしが少し当たる程度の場所であったりすると良いでしょう。
また全く人の気配がない場所に檻を設置するというよりもある程度家族の気配は感じられる場所の方が犬も安心するでしょう。
またそれと共に周りの雰囲気も落ち着いた静かな場所であればなお最善です。
具体的にはリビングの隅はおすすめです。
屋内であれば壁に沿って設置すれば二方が壁で安定し、他の二方は家族の様子が見やすいので安心するでしょう。
またリビングが見える屋外の隅でもよいでしょう。
大型犬の場合は屋外飼育がおこなわれますがまったく人気のない場所に置かれてしまうと散歩のときくらいしか人と接しないことになってしまいます。
そうするよりも人が集まるリビング付近の屋外で犬がリビングを覗ける場所に設置するならいつでも人と接することができますし、飼い主も家族も犬の様子をいつでも見ていることができます。
コミュニケーションをしっかり取る点でも人が見えるスペースに犬が居るのは大事になってきます。
そして檻の中にいつも居たいと思ってもらえるように、中に愛犬がお気に入りの毛布や犬用ベッドを入れてあげるのも良いですね。
きっとさらに大好きな場所になってくれるに違いありません。
犬をケージに入れるデメリットとは?
犬をケージに入れるデメリットは、使用するケージのほとんどが犬にとって狭いという点です。
そのため犬は立ち上がって態勢を変えるだけの行動範囲しかなくなってしまいます。
そのようなスペースしか確保できないと、どうしても犬は寝てばかりになってしまいます。
行動範囲が極端に狭すぎるとそこに閉じ込められてしまったいる感覚になり自由度は全くなくなってしまいます。
本来犬は行動範囲が広く走り回ったり遊びまわったりするのが好きな動物です。
その自由が無くなるのは大きなストレスになることでしょう。
さらに小さな檻の中では行動の自由を奪われてしまうという問題点に加え、暇なことも最大のストレスになります。
犬は習性として周囲を常に監視していたいという傾向があります。
しかし、檻に入れてしまうとこの習性を強制的に奪うことになってしまうので犬にとっては監視する対象を見つけることができなくなり、することがないまま一日が過ぎて行ってしまうことになってしまいます。
つまり犬にとって檻の中は退屈極まりないことになります。
ですから犬の場合、小鳥や小動物とは違って一日中ケージに入れたままにして食事を与えてさえいればよいというわけにはいかないのです。
もし本当にそんなことを日常的に行っているとしたらそれは極度のストレスを与えることになり虐待といわれかねないでしょう。
そもそもケージの中は眠ったり静かに休むための場所であり、適度にケージの外に出る必要があります。
といってもゲージの外に出しても鎖でつないだままにしていればあまり意味はないでしょう。
行動範囲が狭まられていることに変わりはありませんのでストレスは抱えたままです。
ですからゲージの外に出すときには屋外へ散歩に出かけて行くことが必要です。
といっても自宅敷地内のお庭が走り回れるほどのスペースを確保できるのであれば日中はそのお庭の中で十分走りまわれるようにしてあげると良いでしょう。
近年、飼い主さんや家族が仕事や学校へ行くために犬だけが家で留守番しなければならない家庭は増えています。
週末でさえ子供の行事や家族の都合などで犬にかまっていられなくなっている家庭すらあるのです。
それでそうした家庭環境であれば大型犬を飼育できる環境にあるのかどうかをまずは考慮しなければなりません。
そして飼育することにするとしても家族が留守のときに愛犬がストレスを抱えないで済む環境作りをしっかり考えてあげないといけないでしょう。
とくに留守番中にケージを使用する場合は『理想の広さ』の2?3倍の広さが確保できなければならないでしょう。
そしてゲージの中には、犬が噛み壊したり飲み込んだりすることのできないおもちゃを入れてあげると良いでしょう。
そうすることでゲージの中に居るときでも自分ができることを見つけることができますし、自分で遊んでいられることもできます。
暇を作らせないのも大切な飼い主の仕事の一つですね。
時折テレビで、保健所で管理される犬が、カメラに向かって吠えているのをご覧になったことがあると思います。
あれは、ストレスで「出してくれ!」と吠えているのではありません
テレビ局のカメラマンという不審者をようやく見つけたので、ストレス発散で思い切り吠えているんです。
つまり犬には見張り番という本来備わった本能の仕事がありその仕事を行うことでストレスを発散させているんです。
ゲージの中に入れられてしまう時間が長くなればなるほどストレスは溜まる一方で、何かの拍子に吠え始めるとストレス解消のためにずっと吠え続けることになってしまうでしょう。
そうならない為にも適度にゲージから出してあげないといけないんです。
そしてゲージの中でも飽きさせない対処が必要ですね。