猫が耳掃除を嫌がる!工夫できる耳掃除のやり方とは?

猫が耳掃除を嫌がる!工夫できる耳掃除のやり方とは?

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猫は綺麗好きですし、そんなに耳の中まで汚れることはありませんが、放っておくと外耳炎、難聴、耳道閉塞を起こすことがあります。なんとかきれいにしてあげたいと思うものの、耳掃除を嫌がる猫であれば大変な儀式になってしまいますね。でも、月に1~2回大丈夫。おうちで簡単にできる猫ちゃんの耳掃除のやり方を一挙紹介です。

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耳かきが必要になるのはどんな時?

a young cat curiously peeking out from behind the white background

Lario/shutterstock.com

猫の耳の状態は個体差が大きいので、耳かきが必要になる頻度は猫によって違ってきます。

耳の脂分が多い猫は耳垢が溜まりやすく、たれ耳の猫種も蒸れやすいので耳垢が溜まりやすいといわれています。

また体質以外に季節も関係することもあり、乾燥している時期よりも湿度が高い時期のほうが耳垢が溜まりやすくなることがあります。

耳をチェックした時に、耳かきが必要か何を基準に判断したらいいでしょうか?

猫の耳の穴を観察した時に、「耳の入口部分に耳垢が溜まっているか」で判断できます。

もし溜まっていたら耳かきをしてあげましょう。

どんな風に行ったらいいでしょうか?

実際に猫の耳掃除をやってみましょう!

Woman vet doctor cleaning cats ears in clinic with white swab. medicine, pet, health care and people concept

PRESSLAB/shutterstock.com

猫の耳は皮膚が薄くとってもデリケートにできていますので、耳掃除をする時には優しく優しくおこないましょう。

万が一耳の中を傷つけてしまうと、思わぬ炎症につながることもあるので注意が必要です。

よほど汚れていない限り耳掃除が必要ではない猫ちゃんですが、耳垢がみえたらお掃除してあげましょう。

耳掃除に必要な道具と正しい手順を知っていると、猫に合った耳掃除をしてあげられるでしょう!

猫の耳掃除に必要なものや手順について紹介していきますね。

用意するもの

耳掃除を嫌がらない猫なら、猫用のイヤークリーナーと清潔なコットンや柔らかいガーゼを使ってお掃除していけます。

耳掃除が苦手な猫には、ペット用の耳掃除シートを指に巻いておこなうと、お手入れへの抵抗感が少なくなるかもしれません。

サイトによっては専用のイヤークリーナーではなく、食用のオリーブオイルを使うことを勧めている場合もあります。

しかしオリーブオイルは粘度が高いオイルなので、もし耳に残ってしまったり、多く入りすぎてしまうと、内耳炎や中耳炎などのリスクが高くなってしまいます。

もし使用することにした場合も、何度か耳掃除をしてみて、飼い主さんも飼い猫も耳掃除に慣れてからおこなったほうがいいかもしれません。

猫の耳掃除のやり方

耳掃除の道具を準備したら、いよいよ耳掃除に挑戦してみましょう。

まず猫がのんびりとリラックスしているタイミングで耳掃除をするといいでしょう。

優しく顔を固定しながら、長毛種の場合は耳周りの毛をかき分けて耳に入らないようにしましょう。

まず、コットンやガーゼにイヤークリーナーを適量しみこませます。

耳の中に水分が入りすぎないように注意してください。

もしコットンやガーゼがやわらかくないと感じたら、少しぬらして耳の中を傷つけないようにしてからイヤークリーナーをしみこませてもいいですよ。

それからしみこませたコットンかガーゼを、猫の耳に入るくらいの厚さにするよう気を付けながら指に巻きつけます。

耳掃除中に急に猫が動いて怪我をしないように反対の手で猫の顔をやさしく固定し、耳の内側の汚れを確認します。

耳の奥から外側に向かって、やさしく汚れを拭うようにして耳を拭き取っていきます。

このとき奥までいれずに、指で無理なく届く範囲のみ拭きとりましょう。

耳掃除中は猫もドキドキしていると思うので、安心させるようにやさしく声をかけながらおこなうと、初めての猫も安心してやがてリラックスして耳掃除させてくれるようになるでしょう。

猫の耳掃除時の注意点

Veterinarian cleans ears cat. isolated on white background

Ermolaev Alexander/shutterstock.com

猫の繊細な耳掃除をする時に、初めはきっと飼い主さんも緊張しながらおこなわれると思います。

安全に耳掃除をするために気を付けるといい点を知っておくと、少し安心しておこなえると思うのでいくつかポイントをお伝えしますね。

まず大前提として、「無理にはおこなわない!」ということです。

猫が嫌がるときにはいったん耳掃除を中止して、リラックスしている時に再チャレンジしたほうがいいでしょう。

また耳の汚れが見えているのになかなか取れない場合や奥がとても汚れているという時など、つい頑張って「せっかくだから全部キレイに取ってしまいたい。」と思われるかもしれません。

しかしかえって耳の中を傷つけてしまったり、状態を悪化させてしまうかもしれませんので、無理に掃除しないようにしてください。

このほかにはどんなことに気を付けたらいいでしょうか?

刺激のある液体を使わない

まず使用するイヤークリーナーですが、必ず猫専用のものを使用してください。

猫用のものでないと、人間には無害なものでも猫には有害な成分が入っているかもしれません。

例えば除菌のアルコール系の成分や香りが付いたものは猫にとって害になります。

デリケートな猫の耳は、皮膚の薄い耳から医薬品などの成分を吸収しやすいく、思わぬ副作用が出てしまうことがあります。

特に猫にアロマ成分の入ったものは厳禁です。

ティートゥリーというアロマを使用していた家の猫が中毒を起こしたケースもありますし、すぐに影響が出なくても徐々に蓄積して高齢になってから体調が悪化することもあるそうです。

なるべく猫にとって低刺激で安全なものを使用してあげてくださいね。

ゴシゴシ擦らない、掃除しすぎない

猫の薄い耳はとってもデリケートなので、力が強すぎたり、こすりすぎて布の摩擦が強いと、すぐに耳の中がヒリヒリしてしまって痛い思いをさせてしまいます。

やさしくふき取る感覚でおこなうと良いと思います。

またなるべくやわらかい布やコットンを使用してあげましょう。

耳掃除は、頻度をきっちり守るよりも、猫の耳の状態に合わせて柔軟におこなうといいですよ。

猫によって、月に2~3度必要な場合もあれば、月に1回もしくは2か月に1回で十分な場合もあります。

「猫の耳の状態チェックは定期的におこなって、汚れていたら掃除する」という習慣にしておくと良いでしょう。

綿棒は使わない

猫は犬のように「マテ」をなかなかしてくれないので、予想できない動きをすることがあるでしょう。

もしそれが耳掃除中だったら大変なことになってしまうかもしれません。

耳掃除の時に綿棒を使うと細かい箇所もきれいにできるので、掃除に使っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし綿棒を使っている時に、もし猫が急に動いてしまうと耳の中を傷つけてしまうかもしれません。

最悪の場合、鼓膜を傷つけて聴力に影響してしまうこともあります。

急に動いてもすぐ離せる耳の表面など、猫に危険でない箇所以外は極力避けてあげたほうがいいかもしれません。

自分では耳掃除が難しいと感じる場合

耳掃除のやり方をご紹介してきましたが、デリケートな猫の耳を扱うのはちょっと怖く感じるかもしれません。 また猫が耳を触られるのを嫌がって、なかなか触らせてくれないかもしれません。

そんな時は無理に自分でやろうとしなくても大丈夫ですよ。

動物病院やトリミングのついでに耳掃除をお願いすることができます。

特に、怖がって暴れてしまう猫の場合、プロにおこなってもらったほうが安全に耳掃除してもらえるでしょう。

動物病院で耳掃除をお願いすると、診察の一環でおこなうのか、耳掃除をお願いするのかで処置料が変わってくるようです。

たいてい数千円で処置してもらえるようですが、病院によって価格にかなり差があるので、まず料金について聞いてみると安心ですね。

掃除してもらったときに、あまりに汚れが酷かったり炎症などが見つかると、薬剤などを使って洗浄が必要になるかもしれません。

その場合、使用した薬代なども加算されるので、当初より少し高くなるかもしれません。

しかし耳の病気が心配な場合は、動物病院で耳掃除してもらうと診察もしてもらえますので、耳の検診がてら半年に1回などと間隔をあけて診てもらうのもよさそうですね。

トリミングの時に、基本コースに含まれていたり、ついていなくてもオプションで耳掃除を付けてもらうこともできます。

猫専用のペットサロンや猫のコースもあるペットサロンなら大抵対応してくれるでしょう。

しかし主に犬を扱うことの多いペットサロンだと、感染症予防の点で猫の耳掃除をおこなっていないこともあります。

基本コースに含まれているのか、オプションで付けられるのか予約の段階で確認してみましょう。

たいていオプションで付けることになりますので、基本コースに加えて500~2000円くらいでお願いできるようです。

※表示価格は記事公開時点の価格です。

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11 名無しさん
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うちのも耳掃除を嫌がります。耳掃除をしようとすると逃げるのでまず捕まえることから始まって、本当に大変です。嫌がることをあまりしたくないというのも飼い主としてもあるので、定期的に普段お世話になっている病院でお願いすることがあります。先生だと嫌がらないので、私が下手くそなのかなとも思います。。。

10 名無しさん
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猫の耳垢の役割は人間とほとんど同じなんだね。確かに耳垢を取ってあげるのは猫が嫌がって動きまくるから未だに苦労する。黒っぽかったら病気の可能性もあるって知らなかった。今の所は大丈夫そうだけどこれからチェックしておこう!

9 名無しさん
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スコティッシュフィールドやマチカンを飼育すると耳掃除が必要なんですね。確かに耳の通気性は悪そうだし、掃除をしてあげないとダメそうだなって思いました。うちの猫には関係なさそうだけど。

8 アン
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猫に耳掃除をするのも、テクニックがいるなと読んでいて思いました。掃除をしすぎても良くないから、その加減が難しそうです。嫌がらないよう、ちょうど良い加減で行えるようになりたいものです。このページを参考にさせてもらいます。

7 さえこ
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猫の耳掃除なんか必要?あの子たち自分で綺麗にするでしょ?と思ったけど、スコティッシュフォールドとかは自分で掃除するのにも限界があるのか~。そっか。それは盲点だったな。耳ダニとか怖いし、時々注意してみてあげないといけないですね。

6 こねこ
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猫の耳掃除はコツですよね。一度うまくいけば、そのあとは猫も警戒しないのでスムーズに掃除させてくれます。猫だって人間と同じで耳掃除されるのは気持ちがいいんですけど、上手にしないと嫌がるんですよ。人間と違って構造が複雑なのもあって、痛い時があるんでしょうね。

5 ビー
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結構ちゃんとやると気持ちよさそうにしてくれるので、やりがいがあります。でも、時々ふいに嫌になるのか暴れ出すことがあるのでそんな時は困ります…。でも大切なことだから諦めずに頑張ってしないといけないですね。

4 名無しさん
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一緒にじゃれて遊んでいるときにこうした耳チェックなども合わせて行なっておきたいですね。オリーブオイルも耳掃除に良いんですね。耳ダニ効果もあって。使ってみたいと思います。

3 スキムみるく
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猫ってなかなかじっとしていてくれるものではないので、耳掃除はスキルが求められると思います。猫の耳はデリケートと言われると、掃除をする時の加減が少し難しいと感じてしまいます。ですがやってみて、猫がどんな反応をするのか見るのも大切です。怪我には特に注意して行わないといけませんね。

2 ピーちゃん
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耳掃除って大変ですよね。でもこの記事を読んで、もっと簡単に考えてもいいのかなと思いました。耳の毛も中にごみが入らないようにできているのだし、そんなに問題になることがないと思いました。耳が垂れている猫は湿気がこもりやすいのでそういったことを注意するようにとも前によんだことがあったので、定期的に入口付近を掃除した時に換気してあげればいいのかなとも思いました。病気にならない為の耳掃除が必要ですね。工夫すれば、意外とできそうだなと思える記事でした。

1 名無しさん
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猫の耳掃除は慣れてる猫じゃないと難しいです。やっぱり人間に耳の中を触られるのは嫌な子が多いので、暴れたりしますしケガにもつながりやすくなります。子猫の時から癖をつけないと、なかなか難しいのが現実です。自分でできない人は病院で定期的に見てもらうといいでしょう、外耳内耳の病気予防にもなりますし。