
犬の皮膚トラブル!原因と対処方法を解説します。

mofmo編集部です。
動物病院に連れて来られる犬の症例の中でも皮膚炎が一番多いと言われています。 痒みや痛みをともなう皮膚のトラブルは愛犬にとっても非常に堪えがたいもので攻撃的になってしまう犬もいます。 今回は、犬の皮膚トラブルの代表的なもの、皮膚トラブルの原因、そして対処方法などについて調べてみました。

犬の皮膚トラブル対策
愛犬の皮膚トラブルは動物病院に連れて行くことによって解決できますが、家庭でも対策することによってある程度の予防や改善をすることが可能です。
そのうちのいくつかを紹介します。
皮膚を清潔に保つ
犬の皮膚は人間の皮膚よりもデリケートです。
人間の角膜層に比べると1/3~1/5しかないと言われていて、とても薄いために乾燥や刺激に弱く、皮膚のトラブルを起こしやすくなっています。
痒いからといって掻いていると爪などで皮膚を傷めて、さらに炎症を悪化させてしまうこともよくあります。
ですから、普段から定期的にブラッシングをして毛並みを整え、汚れやホコリが溜まらないようにして皮膚を清潔に保つようにしましょう。
被毛がベタっとしてきたらシャンプーをして洗ってあげましょう。
犬の皮膚はデリケートなので、シャンプーのし過ぎは逆効果になるので注意しましょう。
また、シャンプーは被毛だけでなく地肌にも良いものを選び、必ず犬専用のものを使うようにしてください。
寄生虫に注意する
ノミやダニによって寄生虫が付着してしまうことがあります。
痒みや炎症を起こして愛犬を苦しめることになりますし、人に寄生して失明などの原因になる場合もあるので注意が必要です。
まずは予防として、生活環境を清潔に保つこと、そして定期的に駆虫薬の投与をすることができます。
できるだけ動物病院で処方された駆虫薬を使用するようにしましょう。
年齢や体重によって処方量がかわってくるので、獣医さんの指示通りのほうが効き目があって安心です。
軟膏を舐めてしまわないようにする
動物病院で軟膏を処方されることもあります。
もしも愛犬が軟膏を塗った後の患部を舐めてしまう場合は、エリザベスカラーや術後服などの保護具を使って、患部を舐めてしまわないようにしましょう。
患部に唾液と薬が混ざって治るのが遅くなる可能性があります。
また患部を清潔に保つ必要があるので、ガーゼなどで唾液を拭いたり、愛犬が嫌がらなければ包帯を使うこともできるでしょう。
ドッグフードの見直しをする
前述のとおり、食物アレルギーが皮膚トラブルを起こしている可能性もあります。
それで、現在使用しているドッグフードの見直しをすることも優れた対策といえます。
原材料をよくチェックして、良質のお肉の部分(ミール、パウダーなどではない)を使用しているもの、グレインフリー、無添加のものを選ぶようにしましょう。
また、アレルゲンを特定するためにも、1種類のお肉を使用したドッグフードがおすすめです。
同じタンパク質を長期にわたって摂取していると突然アレルギー反応を起こすこともあります。
それで、1~3か月を目途に、違うお肉を使用したドッグフードとローテーションすることもすすめられています。

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皮膚トラブルで痒みがあるときによくある質問
「どんなおやつをあげればいい?」
ビスケットやジャーキーなどのおやつは控えるようにしましょう。
タンパク質、炭水化物、脂質の少ない野菜スティックなどがおすすめです。
「夏と冬でのケア方法の違いは?」
夏は湿度が高いので除湿をして、10~14日ごとにシャンプーをしてあげるといいでしょう。
冬は乾燥によって痒みが出やすくなるので加湿をするようにしましょう。
暖房器具をつけっ放しにしておくと肌の水分が蒸発して、乾燥肌の原因になるので気を付けましょう。
「人間用の薬を使用しても大丈夫?」
同じ皮膚炎だからと言って人間用の軟膏などの薬を犬にも使うのはやめましょう。
犬の皮膚は人間に比べてデリケートなので、必ず獣医さんの指示に従って犬用の薬を使用してください。
「犬の皮膚炎は人にもうつる?」
種類にもよりますが、ノミ、耳ダニ、疥癬、真菌などはうつるので気を付ける必要があります。
「皮膚炎に良いとされているヨーグルトを与えても大丈夫?」
ヨーグルトの乳酸菌が腸内免疫力をあげる効果があるので少量であれば与えても大丈夫です。
ただお腹を壊すことがあるので様子を見ながら与えるようにしましょう。
また加糖タイプは糖尿病などの原因にもなるので与えないでください。
「室内飼育ですがノミやダニの心配はある?」
散歩で外に行かなくても、人間が持ち込むなどしてノミやダニが付くことがあります。
室内飼育でもしっかりと対策することが必要です。
まとめ
皮膚のトラブルは動物病院での診察でも非常に多い症例だということがわかりました。
フワフワの毛に覆われているとタフなイメージがありますが、人間よりも皮膚が薄くてデリケートだったんですね。
痒そうだなと思ったらすぐに対策して治してあげましょう。
薬などで治すこともできますが、愛犬の体の内側からケアすることもできることがわかりました。
普段から免疫力があがるような食生活を心がけてあげたいですし、ノミやダニの対策として生活環境を清潔に保つ努力を続けたいものです。
飼い主として、責任感を持って大切な家族の一員である愛犬をケアするようにしましょう。

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