犬の皮膚トラブル!原因と対処方法を解説します。

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mofmo編集部

mofmo編集部です。

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動物病院に連れて来られる犬の症例の中でも皮膚炎が一番多いと言われています。 痒みや痛みをともなう皮膚のトラブルは愛犬にとっても非常に堪えがたいもので攻撃的になってしまう犬もいます。 今回は、犬の皮膚トラブルの代表的なもの、皮膚トラブルの原因、そして対処方法などについて調べてみました。

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皮膚炎や痒みなどの皮膚トラブルの原因

皮膚トラブルには様々な原因がありますが、考えられるいくつかの原因を挙げてみましょう。

食物アレルギー

愛犬の体の痒みがとまらない皮膚トラブルの大きな原因のひとつに食物アレルギーを挙げることができます。

特にタンパク質や炭水化物がアレルギー反応を引き起こすことがあります。

タンパク質の種類でよく問題になるのが、イネ科の穀物を使った植物性タンパク質です。

肉食動物の犬にとって消化に悪いだけでなく、アレルギーのもとになることがあります。

特にトウモロコシ、小麦、大豆には要注意です。

犬の体が必要とする動物性タンパク質でも、牛肉、豚肉、鶏肉などが比較的アレルギーが出やすいとされています。

またタンパク質の「質」にも気を付けなければなりません。

には4Dミートや羽、クチバシ、トサカなど粗悪な原材料を使ったドッグフードなどもあるので、それらがアレルギーのもとになることがあります。

また合成の添加物などが入ったものも注意が必要です。

タンパク質は必要なものなので、どのお肉にアレルギー反応を示すかを見極める必要があります。

トウモロコシ アレルゲンになってしまうこともある

abamjiwa al-hadi/shutterstock.com

皮膚のバリアが失われている

痒みの原因となる抗原や微生物は愛犬の皮膚に常に付着しています。

皮膚の常在菌は1平方センチメートル当たり1000~100万個は存在するとされています。

しかし、それらの侵入を皮膚のバリアが防いでいます。

健康な皮膚は表皮層の角膜が密着して並んでいるため細胞間に隙間がなく、その上を皮脂膜が覆っています。

皮膚の免疫力が働き、皮膚膜に保護されているため、異物が侵入することがないので皮膚のトラブルには至りません。

しかし皮膚が不健康な場合、表皮層の角膜がバラバラになっていて細胞間に隙間が生じているため、水分はどんどんと蒸発し、隙間から抗原や細菌が侵入してしまいます。

これらが痒みの原因になり、皮膚トラブルを生じさせます。

ノミやダニ

ノミやダニも痒みや皮膚炎などの皮膚トラブルの原因として軽視できません。

特にノミに噛まれるとノミの唾液が体内に入ってアレルギー反応を起こします。

噛まれた箇所だけでなく体全体が痒くなります。

それで、ノミやダニの予防薬は愛犬にとって絶対に必要です。

ハウスダスト

家の中のホコリや塵によってアレルギー反応を起こすことがあります。

このホコリや塵のなかには、細菌、真菌、イエダニなども含まれています。

普段からしっかり掃除をすることが大切ですが、サイクロンタイプの掃除機を使用するなどしてホコリが巻き上がらないように工夫することもできます。

免疫力の低下

加齢によって免疫力が低下すると、皮膚トラブルを起こしやすくなります。

シニア犬の場合は年齢に合ったドッグフードを与えたり、運動量を調整したりして、体に無理のない生活をするように心がけましょう。

トリミング後の痒み

トリミングに連れて行った後に痒みを感じるということがあります。

理由としては、シャンプーが合わなかった、スリッカーで表皮をこすった、バリカンの刃が肌に触れてしまったため炎症を起こしたなどが考えられます。

トリミングサロンに連れて行くときは、前もって皮膚が弱いことを知らせるようにしましょう。

困り顔の犬

Maxime Billon/shutterstock.com

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1 名無しさん
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わんちゃんがカラダをずっとかいていると、痒そうでかわいそうだなと思います。犬の皮膚のトラブルも人間と同じでいろいろな原因があるんですね。一つずつ対策を行って、早くわんちゃんが快適に過ごせるようにしてあげたいと思います。