愛犬のライフステージ毎の食事の考え方を徹底解説

愛犬のライフステージ毎の食事の考え方を徹底解説

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mofmo編集部

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犬には子犬の時期、成犬期、シニア期といったように成長期があります。その時期毎に体が必要としているエネルギーや栄養素は変わってきます。そこで今回はそれぞれのライフステージの特徴やライフステージごとの必要な栄養素、そしてどんなドッグフードを選んだらよいのか見ていきたいと思います。

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成犬期(維持期)

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Beboopai/shutterstock.com

犬の1歳~6歳ほどの期間を成犬期と言います。維持期という言葉もあるように、成長がとまり、筋肉量や体格が一定の状態になり、衰えることもないでしょう。

維持期の特徴

基本的には体格が維持されますが、犬の個体差も大きく関係してくる時期です。

環境や運動量、年齢、健康状態に応じて犬の個体差が出てきますので、そうした差に応じたお世話が必要になってくるでしょう。

犬の一生の半分以上は成犬期でしょう。ですからこの時期の日々の食生活は犬の健康に大きく関わってきます。

維持期に必要な栄養

成長期ほどの栄養は必要ありません。基本的に犬の健康を維持するためには高タンパクの食事を心がけると良いでしょう。犬の必要に沿ったバランスのよい栄養も欠かせません。

成長期には多くの脂質を必要としましたが、成犬期ではそれほど必要ありません。

脂質自体は犬の若々しい身体を維持するためには欠かせませんので、質の良い脂質をいくらか含んだ食事を与えてあげるようにしましょう。

維持期の食事

成長期用のドッグフードを無制限に与えないようにしましょう。成犬期の犬は成長期ほどのカロリーや脂質を必要としません。

基本的には1日に2回食事を与えることができるでしょう。

ドライのドッグフードを与えることができるでしょう。そのようにされている飼い主さんも多いと思います。ドライドッグフードは比較的安価でありながら、栄養バランスに富んでいます。

総合栄養食とされているものが多いですから、基本的にドライドッグフードを与えることで必要な栄養は摂取できているでしょう。

健康を維持するためには犬の腸内環境に気を配ることが大切です。しっかりと消化吸収することができるような食材やドッグフードを選ぶことができます。

消化しやすさを考えたり、トラブルを避けたりするためにグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードを選ぶことができるかもしれません。

また、犬の健康を考えるなら、人工添加物がなるべく使用されていないものを選ぶようにしましょう。

維持期の注意点

肥満に注意しましょう。ごはんを与えすぎたり、おやつを頻繁に与えすぎたりするなら肥満になってしまうでしょう。

健康な身体を維持するためにはしっかりとした運動をさせてあげるようにしましょう。よく運動し、過不足ない食事を与えることで、犬はストレスを抱えずに体型を維持していくことができるでしょう。

繁殖期1・妊娠期

Dog paws with a spot in the form of heart and human hand close up, top view. Conceptual image of friendship, trust, love, the help between the person and a dog

savitskaya iryna/shutterstock.com

犬の妊娠期間は約9週間と言われています。胎児は妊娠5週目ほどから急速に成長し8週目にピークを迎えるようになります。

妊娠期の特徴

妊娠をしている時は、人間と同じような「つわり」の症状が稀にみられます。

味覚が変わったり、食欲がなくなったり、嘔吐したりするようですが、1週間ほど続いたのちは自然と収まるので心配する必要はありません。妊娠中は食欲が旺盛になります

妊娠期に必要な栄養

妊娠中はお母さんが摂取した栄養の一部が胎児の身体をつくるのに使用されます。そして胎児が大きくなるにつれて、胎児に取られる栄養がとても多くなっていきます。

ですから妊娠4週目ほどから徐々に食事量を増やしていくようにしましょう。この時期は通常の1.5~2倍ほどのカロリーが必要になります。

胎児の身体を作るためにタンパク質、カルシウム、ビタミン類などを十分摂取する必要があります。

妊娠期の食事

A large bowl of dog food spilling onto a white background.

GLYPHstock/shutterstock.com

妊娠して1か月ほどは成犬期(維持期)の食事と同様のものを与えましょう。それ以降は徐々に食事の量を増やしていくようにしましょう。

食事量を増やしていく段階から、妊娠・授乳用のドッグフードや子犬用のドッグフードを与えることができます。成犬用のドッグフードに徐々にそれらを混ぜていくことでカロリーを増やしていくことができます。

特に妊娠7~8週目には胎児が大きく成長するので、かなりの栄養が必要になります。

ドッグフードの種類を急に変更するとお腹を壊してしまうことがあります。ですから、少しずつ変更したり増やしたりすることが大切です。

妊娠中のごはんは高カロリーかつ消化の良いものを与えるようにしましょう。ドッグフードとして必要な成分は子犬用と似ており、成長期・妊娠期兼用のものがあります。

妊娠期の注意点

妊娠中の犬にとって一番栄養が必要なのは妊娠後半から出産までの間です。妊娠したからといって急にごはんを増やすなら犬の体調は悪くなってしまうでしょう。

また、後半に必要な栄養素が足りなくなると胎児にもお母さんにも悪影響を与えるでしょう。妊娠中は可溶性炭水化物が必要です。これが足りないと妊娠後期に低血糖を起こしてしまう可能性があります。

そうした症状は最悪の場合、死産にまでつながってしまうかもしれないのです。

無事に生まれてきてくれたとしてもお母さんの栄養不足は子犬の免疫機能に悪影響を与えてしまいますから、しっかりとお母さんのごはんを増やす時期と量をあらかじめ知っておかねばなりません

繁殖期2・授乳期

子犬が産まれ、子供が離乳期から発育期に入るまでの期間です。子犬に母乳を与えている期間の事です。

授乳期の特徴

お母さんは子犬にかかりっきりになってしまいます。

お母さんは自然と子犬に母乳を与えるようになるでしょう。母乳を与えているお母さんは非常に沢山のエネルギーを必要とします。

飼い主さんたちはこの時期にお母さんと子犬の両方に細心の気を配る必要があるのです。

授乳期に必要な栄養

Ingredients or products containing calcium and dietary fiber, natural sources of minerals, healthy lifestyle and nutrition

ratmaner/shutterstock.com

授乳期には維持期に比べてはるかに多くのエネルギーが必要です。維持期の2~4倍必要だとも言われているほどです。

特に多数の子犬を抱えているお母さんの必要なエネルギーは非常に多くなります。高脂肪・高カロリーが大切です。

母乳を与えるために消費されるものはカルシウムです。血中のカルシウムが欠乏することもあり得ます。カルシウムを補充することは大切ですが、カルシウムのみでなく、リンもバランスよく摂取する必要があります。

授乳期の食事

お母さんはたくさんの母乳を作りますから、その母乳によって消費される栄養や水分をしっかりと食事によって補充することができるようにします。

飲み水は非常に大切です。新鮮な飲み水を常備するようにしましょう。

お母さんは非常に沢山のエネルギーを必要とするので、成犬用のドッグフードではなく、授乳期間用のドッグフードを与えるようにしましょう。

多くのドッグフードは子犬用と授乳母親用は兼用となっており、それだけではお母さんに必要なエネルギーを満たすことができないことがあります。

そうした場合は栄養補助食を用いたり、栄養補給用の食材を与えたりする必要があります。

授乳期の注意点

お母さんはこの時期にとてもエネルギーを必要とします。ですから、栄養が十分に足りているかしっかりとチェックしましょう。この授乳期にお母さんの体調が崩れないようにしっかりとケアしてあげることは大切です。

シャンプーやトリミングはなるべく控えたほうが良いでしょう。それらは犬にストレスを与えやすく、敏感な授乳期にストレスでごはんを食べなくなってしまうことを防ぐためです。

授乳期はお母さんの体調や食欲が変わりやすい非常にデリケートな時期です。不安に感じたら専門家のサポートを受けるようにしましょう。

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1 名無しさん
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うちで飼っている愛犬ももう歳だから老犬用のドッグフードを与えています。おやつもあげてるんだけど、カロリーとか気にしながらあげている。まだ元気だからいいけど、将来のことを考えると犬用サプリとかも考えた方がいいのかな?