愛犬に残飯を与えてはいけない理由を徹底解説

愛犬に残飯を与えてはいけない理由を徹底解説

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mofmo編集部

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飼い主の皆さん、愛犬にどんな食べ物を与えていますか?ドックフードを与えている方もいれば、食事を手作りしている方もおられるようです。中には、人間が食べた物の残飯を与えていると言う飼い主さんもいるようです。今回は、犬に残飯を与えることについて調べてみました。犬に残飯を与えることに問題は無いのでしょうか?

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犬の食生活の変化

Chihuahua looking at leftover food on plate at dinner table

Eric Isselee/shutterstock.com

昔の日本では、まだドックフードが発売されていない時期がありました。

また、その後もドッグフードを手に入れにくかったり、ドックフードを与えることが習慣になっていない時期もありました。そのため多くの家庭では、犬に残飯を与えるのが一般的でした。

ドッグフードの利点(平均寿命の増加)

残飯を食べていた頃の犬の平均寿命は、6歳くらいだったそうです。

現在では犬の平均寿命は14歳位とされています。ですから、犬の平均寿命が大幅に伸びていることがわかります。残飯を与えていたことだけが原因では無いかもしれませんが、毎日食べる食事が犬の寿命に大きな影響を及ぼしているのは明らかです。

犬に残飯を与えても良いの?

West highland terrier westie dog watching retired caucasian man pick at bones after meal

corners74/shutterstock.com

現在では、残飯を含め人が食べるものを、犬に与えてはいけないという考えが広まりつつあります。この考え方をするようになった理由をいくつかご紹介します。

残飯を与えてはいけない理由1: 味が濃い、塩分が多い

販売されているドッグフードの原材料を見ると、塩分が含まれる原材料が使用されていることもあり、犬にとって塩分が全く必要ないと言う事はありません。適切な量であれば、犬も塩分をとっても良いのです。

しかし、人が食べるものは、味が濃く塩分が多すぎるので、犬が食べると塩分の取りすぎになります。塩分が多いと、高血圧や腎臓病を引き起こす可能性があります。

普通は、取りすぎた塩分は、尿になって排出されますが、あまりにも塩分量が多すぎると、腎臓に負担がかかりその機能が低下してしまいます。さらに、体内の塩分濃度を薄くしようとして血流が速くなり高血圧になります。そして血管にも負担がかかり不整脈を引き起こすと言われています。

人にとっては味付け程度に加える塩分であっても、人間よりもはるかに体の小さい犬ならなおさら、少しの量でも病気を引き起こす原因となってしまいます。

残飯を与えてはいけない理由2:食べさせてはいけないものが含まれていることがある

人間が食べても問題ない食べ物でも、犬にとっては悪影響を及ぼす食物があります。例えばネギや玉ねぎ、ニラ、ニンニクは、犬の赤血球を破壊する物質が含まれているので、これらの食物を摂取することで、貧血や下痢、血尿、黄疸などの症状を引き起こします。

肉や魚は、そのまま与えると骨が喉に引っかかってしまったり傷つける可能性があるので、与えるのは控えた方が良いでしょう。 また、ソーセージやハムなどの加工品には塩分や香料が使われているので犬の心臓、腎臓に負担がかかります。

愛犬に与えた残飯の中に、これらの犬にとって危険な食べ物が含まれているなら、犬の命に関わる状態になることもあります。また、上記の食べ物以外にも、犬に食べさせると危険な野菜や果物が沢山あります。ですから、余ったからといって安易に残飯を与えるのは危険であると言えるでしょう。

残飯を与えてはいけない理由3:肥満の原因になる

日本人の食生活は穀物である米が中心です。米は炭水化物ですので、太りやすい食べ物です。また、小麦粉を使って作られる麺やパンも太りやすい食べ物です。人が残した米中心の残飯や、麺やパンをを犬に与えるなら、犬が太ってしまう可能性があります。

また、このような食物に含まれている糖質を摂取することで、血糖値が上がりやすくなってしまいます。そのような食生活が続くと、糖尿病を発症するリスクも高まるので、お勧めできません。

残飯を与えてはいけない理由4:ドッグフードを食べなくなる

残飯をずっと与えていると、ドックフードを食べなくなる犬がいます。人間が食べるものには、ドッグフードよりも濃い味付けがしてあったり、また味付けのバリエーションも様々です。犬がそのような食べ物に慣れてしまうと、毎日食べていたドックフードに飽きてしまいます。

良いドッグフードは犬に必要な栄養素のバランスを考えて作られていますので、それを食べなくなると、犬の健康を保つのが難しくなるかもしれません。

残飯を与えてはいけない理由5:栄養バランスを取るのが難しい

ほとんどの人は、栄養バランスを考えて食事をされるのではないでしょうか?もし栄養バランスを考えずに食事をしているなら、健康を害してしまうからです。

同じように、もし、人の食べたものの余りを犬に与えるとしたら、おそらく栄養バランスを考慮したものではないでしょう。毎日栄養バランスの考えられていないものを食べるとしたら、徐々に健康を保つことができなくなってしまいます。

ですから、やはり毎日余ったものを与えるのではなく、栄養バランスが考えられたものを与えるのが良いでしょう。

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1 名無しさん
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人間の食事は犬にとっては塩分が多すぎます。高血圧のリスクや病気を避けるためにも、しょっぱい味付けをしてしまったものは、ワンちゃんにあげるのは避けた方が無難です。調理前の段階で、細かく刻んだ生野菜をあげると、ビタミンや食物繊維などの必要なものが採れるのかなと思って居ます。しかしにんにく玉ねぎ、ニラなどワンちゃんの命に関わる危険がある食材もあるので、心配なかたはやはり市販のドッグフードを与えていれば問題はないと思われます。