犬は嘘をつく？どんな時に？どんなごまかし方をするのでしょうか？

犬がつく嘘

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犬といえば、”忠犬ハチ公”など、飼い主に忠実で、絶対服従を示し、身を呈しても飼い主を守るなど、嘘をつくイメージとはほど多い動物ですよね。

それなのに、他の動物を騙したり、飼い主を陥れるような嘘をつくのでしょうか？安心してください。衣食住に困ることのない飼い犬は、今まで見た野生動物と違い、生きるための必死な嘘というよりも、少し笑ってしまうような嘘をつきます。

ただ気をつけていないと、犬は非常に賢い動物ですし、飼い主さんの気持ちも鋭く感じ取ることができるので、人間の方がコロッと騙されてしまいます。

これから、主に飼い犬が嘘をつく4つの動機と、どんな風に嘘をつくのかをよく分析して、溺愛しているワンちゃんにまんまと騙されないようにしましょう。

より美味しいものをゲットするため

栄養満点のドックフードを、なんの努力もすることもなく与えられる飼い犬は、野生動物からしたら十分幸せだろうと思われると思いますが、彼らはそれだけでは不満な時な時があります。

そして「もっと美味しいものが食べたい」「何か違うものが欲しい」と感じる時には、いつものドックフードを目の前にして、まるで食欲がないかのような態度をとったり、病気のようなふりをして飼い主の様子を観察します。

つまり、嘘をついて、自分の欲しいものを持って来させようとするのです。そのような子は、目の前のドックフードを食べなければ（食欲のないふりをすれば）、もっと美味しいものが出てくると知っているのです。

犬は食べるのが大好きですし、きちんと食べさせることは飼い主の務めですので、食欲がない様子を示したり、ご飯を食べてくれないと心配になり、少しでも食べれるように、好物を出すご主人さんが多いですよね。

そこに味をしめたワンちゃんは、いつものドライドックフードではなく、時々出てくるスペシャルフード、お肉のトッピングや風味豊かなふりかけを望んでいたり、ジューシーなウェットフードなどが食べたいと、嘘をつくのです。

本当に体調の悪い時もありますので、もちろん気をつけて見てあげなければいけませんが、トッピングをかけたり、スペシャルフードを出した途端にペロリと平らげたなら、飼い主さんの親心を利用してい美味しいものをゲットしている可能性大です。

具合が悪そうにしたり、元気がない様子を見せる演技派もいますので、そこはじっくり見極めながらも、根気勝負で負けないようにしましょう。

「食べなければもっと美味しいものが出てくる」と覚えてしまった子を矯正するのは、犬の嘘を見抜いて、心を鬼にして、食べなくても無視することが求められています。

健康な犬は2日くらい食べなくても、体調面では問題ありませんので、根比べに負けないようにして、いつものドックフードを、15分たっても食べなければ下げるということを繰り返して、食べ物を選ぶのは主人であることを教え込み直しましょう。

もちろんトッピングをかけてあげたり、好物をあげることは悪いことではありませんが、バランスよく栄養素が配合されているドライドックフードをメインに使って、愛犬がいつまでも生き生き過ごせる食事をさせてあげてください。

お菓子も要注意です。人間の子供でも、お菓子でお腹がいっぱいになってご飯が食べれなくなったり、デザート食べたさにご飯を食べない子がいますが、犬もそうすることがあります。

犬のおやつは嗜好性が高く、喜ぶ味になっていますのでいくらでも食べたがりますが、健康を考えるならきちんとしたご飯を食べさせる必要があります。

飼い主さんが、愛犬の喜ぶ顔見たさに、好きなものばかりを食べさせていると、結局は愛犬を苦しめてしまうことにもなりかねませんので、おやつの位置付けを間違えないようにして、トレーニングの時だけに上手に使うようにしましょう。

飼い主の関心を引くため

甘えたい時や飼い主さんに構ってもらいたい時に、疲れたふりをしたり、体調が悪いアピールをしたり、足を痛そうにすることがあります。

つまり、仮病を使って飼い主の関心を引くのです。散歩中に突然立ち止まって、もう歩けないような様子を見せて、飼い主さんに抱っこしてもらって自宅に帰った途端、家中を走り回ったりすることがあるのです。

過去にした怪我をしたことがある犬は、その時にとても優しく介護してもらったことが良い思い出として残っていて、なんでもない足をひきづるようにして歩いて、飼い主さんの関心を引こうとすることもあるそうです。

嘘をついてやろうというよりは、疲れたふりや痛いふりが、抱っこや飼い主さんからの愛情という、自分にとって嬉しいことと結びついて覚えてしまっており、またしてほしくて行動しているのです。

人間でも、病気だと嫌なことを避けることができたり、優しくしてもらえることに味をしめて、仮病を使う人がいますよね。

心配かけるという点では少し悪意がありますが、”飼い主さんに甘えたい””優しくしてもらいたい”という気持ちを考えると可愛らしくも思えますね。

ただ、言葉の話せない犬ですから、絶対に仮病と決めつけずに、日常の動きをよく観察して、同じ症状が続いたり、様々なシチュエーションで見られるようなら獣医さんに見てもらってください。

失敗をごまかす

飼い主さんに怒られるようないたずらをしたり、わざとではないにしても何かを壊してしまった場合など、とぼけた表情をしてごまかすことがあります。

「私じゃないですよ」「何にも知りません」とばかりに、飼い主と目を合わせないようにしたり、現場に近づこうとしなかったりします。

もちろん犬の短期記憶は非常に短いので、本当に忘れていたり、自分のせいだとはサラサラ思っていないこともありますが、明らかにわかってとぼけている時もあることを、犬を飼われたことがある方ならご存知ですよね。

夢中で遊んでいてダメと言われていることをしてしまったり、テンションが上がって何かを倒してしまった時に、一瞬”アッやってしまった”という顔をした後に、”シレ?”とした表情に変わってハウスに帰った時などは、まさに確信犯です。

”ここでもともと大人しくしていましたよ”と言わんばかりの態度をとるのです。私たちから見ればバレバレなのですが、うまく嘘をつけているつもりでいる犬の様子が思わず吹き出しそうになるくらい面白いですよね。

犬がするいたずらや失敗に腹が立ったり、もう嫌だと感じることもありますが、こんな瞬間を見ると、可愛いやつだな?とついつい許してしまいますよね。

自分の欲しいものを確保するため

犬がつく少し高度な嘘として、餌など自分の欲しいものを確保するために、他の犬や飼い主さんの注意を欲しいものから遠くに引きはなすテクニックがあります。

飼い主さんが食事の支度を始めたら、わざと遠くでいたずらをして、飼い主さんが事故現場を片付けている間につまみ食いをしたり、狙いを定めていたものを頂戴することがあるそうです。

飼い主に対してだけではなく、多頭飼いしている場合などは、他の犬をうまいこと追いやっている隙に、その子の餌を盗み喰いして、仲間をだしぬくようなこともするそうです。

このようなことができるのは、自分の想い通りに人や他の動物を動かすように仕向けるアイデアと行動力があるということですから、かなりの知能犯と言えるでしょう。

他にも、いつも自分に食べ物をくれる親切な人には、食べ物のありかを教えるけど、自分に食べ物を分けてくれない不親切な人には、食べ物のありかを知っていても教えなかったり、知らないふりをすることもあるそうです。

スイスの大学で行われた実験によってそのことが確証されました。ご褒美をくれる人と、ご褒美を犬に見せるだけでくれない人という、2種類の人とパートナーとなり、犬にご褒美の入った所に人を導くように指示を出します。

そして、ご褒美の入った箱と空の箱を用意すると、ご褒美をくれる人のことはちゃんと導くのに、自分にはくれない不親切な人のことは、わざと空の箱の方に連れて行ったのです。

教えたところで、自分にくれないなら、自分にとって何にもメリットにならないので教えないということです。すごい知能ですよね。

この実験結果を見て、犬のことは侮れないと改めて感じられたのではないでしょうか。飼い犬であれど、食べ物にかける執念はすごいものがありますので、食いしん坊のこの場合は、まんまと策略にはまらないようにしましょうね。

まとめ

いかがだったでしょうか？「美味しいものが食べたい」「甘えたい」「怒られたくない」などの理由で、可愛い飼い犬も嘘をつくことがあるのです。

笑えることも多いですが、わがままを通しすぎると、自分の思い通りにするための嘘がエスカレートするので、ダメなことはしっかりとダメと教え込むようにしましょう。