犬は嘘をつく?どんな時に?どんなごまかし方をするのでしょうか?

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mofmo編集部

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人間は嘘をつく生き物であることは十分に認識されていますが、動物はどうでしょうか?言葉を話さない生き物が嘘をつくということを聞いたことはありますか?ペットとして人間の側で暮らしている犬はどうなのでしょうか?動物はそもそも嘘をつくのかをはじめに犬の嘘についてお話していきたいと思います。

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動物は嘘をつくか

Little dog with owner spend a day at the park playing and having fun

Branislav Nenin/shutterstock.com

結論から言うと、動物も嘘をつきます。意外かもしれませんが、嘘をつけるのは言葉を話せる人間だけではないのですね。

もちろん動物がつく嘘は、人間がつく嘘とは多少意味合いが異なります。動物の世界では、厳しい自然を生き抜くための本能的な術のような嘘がみられます。

人間がよくついてしまう、その場を取り繕ったり、相手への配慮や窮地に追い込むタイプの嘘ではなく、種を繁栄させたり、死なないもしくは生き残るための騙し合いのようなことが行われています。

つまり、もっぱら自分の種のための嘘をつくのです。人間と動物の嘘の違いを簡単に言うなら、人間の嘘は意識的なものであるのに対し、動物の嘘は遺伝的に組み込まれているものと言えるでしょう。

では具体的にどんな嘘なのか、例をあげて考えていきましょう。

どんな嘘をつくの?

Pet owner massaging on her dog

leungchopan/shutterstock.com

遺伝的な嘘と言われても、人間の赤ちゃんは純真無垢で嘘をつくことなんてありませんから、あまりピンと来ないかもしれません。

しかし動物の場合は、遺伝的に組み込まれたというか言いようがないような行動に出ることがあります。

例えば、わかりやすい例だと、鳥のカッコウです。カッコウは、違う種類の鳥の巣に卵を産み、その巣の持ち主の鳥に、カッコウの卵を自分の卵だと思い込ませて世話をさせるのです。

カッコウの雛もまた厚顔無恥といいますか、短期間で孵化し、その巣の持ち主が産んだ卵や本当の雛たちを、あろうことか巣の外に放り出し、自分だけを血の繋がらない親鳥に育てさせようとするのです。

このようにして、ライバルたちを蹴落として、血の繋がらない親鳥がせっせと運んでくる餌を独り占めして、すくすく成長し、自分の方が体が大きくなっても平然と食べ物をもらい続けるのです。

ちょっと引いてしまうほど、えげつない話ですよね。これが動物たちがつく、生き残るための嘘の典型的な例です。この”托卵”という、他の種の鳥を騙して、自分の雛を育てさせることは、カッコウだけでなくホトトギスも行います。

相手を十分に傷つけているようにも見えますが、巣を乗っ取られるウグイスやモズクなどは気づかないようです。しかも、孵化してすぐの雛でさえ、他の卵を落とすのですから、やはりDNAに刻まれている遺伝的な嘘と言えますよね。

他のタイプの嘘として、動物が攻撃したり自分を守るために、体の色や形を変えたり、相手に似せたりして欺こうとする”擬態”があります。この技法は、多くの生き物が実践しています。

コノハチョウは枯葉に、ナナフシは小枝に、カマキリは草花に姿を似せて、自衛や捕獲を行い、海の中では、アンコウやヒラメも砂底に自分を紛れ込ませて生き抜いています。これらは、隠れるために自分の姿を偽るケースですね。

アブやカミキリムシの中には、有害なハチに擬態して、自分を食べようとする鳥などからの捕食をまぬがれているものもいます。自分よりも強いもののふりをするわけです。

また、同じ擬態という嘘の中でも、少し種類が違う例として、相手に仲間だと思わせる方法もあります。サムライアリは、違う種類の幼虫や卵を誘拐してきては自分の巣に運び込み、仲間だと思わせるために炭化水素を身にまといます。

連れて来られた幼虫や生まれた虫たちは、仲間と認識できる印である、炭化水素を身にまとっているサムライアリを仲間だと思い込み、逃げることなくそこで生活し始めます。

サムライアリは、そのような幼虫たちを奴隷のように扱って、自分たちのために働かせるのです。残酷な話ですが、サムライアリは生き抜くために、そのような嘘をつくようにインプットされているのです。

これらを嘘と呼ぶか、生き抜くための驚嘆すべき本能と呼ぶかは意見が分かれるかもしれませんが、何れにしても、自分の姿を偽ったり、相手を騙すための行動ということでは、動物も嘘をつくといっても良いでしょう。

弱い生き物だけでなく、トラなどの獰猛な動物たちも、体にある模様をカモフラージュとして、獲物に気づかれずに近付くなど、自分に備わっているものを使って、巧みに狩をします。

このように動物の世界では、自分を敵から守ったり、種の繁栄のための騙し合いが日々繰り返されているのです。

犬も嘘をつくの?

Adorable brown and white basenji dog smiling and giving a high five isolated on white

De Repente/shutterstock.com

野生動物たちが、弱肉強食の厳しい世界を生き抜くために嘘をつくことはわかりましたが、人間にペットとして飼育されている犬はどうなのでしょうか?

快適なハウスに住み、栄養満点のドックフードやおやつを与えられ、外敵もいないような状況で生活しているペット犬たちは、嘘をついてまで自分を守ったり、狩をする必要はないですよね。

確かに、人間の保護下にいる犬たちは、生き抜くための嘘をつくことはありません。しかし、嘘はつきます。これからペット犬たちがつく嘘をご紹介しますね。

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