犬が食べても良い果物とダメな果物のまとめ、注意点や危険すべて取り上げます!

犬が食べても良い果物とダメな果物のまとめ、注意点や危険すべて取り上げます!

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季節の旬な食材として欠かせないものに果物があります。甘くてジューシーな旬の果物を、愛犬にも与えたい飼い主さんもいることでしょう。実は犬も果物を楽しめると思いきや、食べてはいけないものも存在します。愛犬の健康のためにも、食べられる果物と食べられない果物を知っておきましょう。

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犬が食べても良い果物とダメな果物を知る

犬と果物

Javier Brosch/shutterstock.com

季節の旬な食材として欠かせないものに果物があります。食事用の肉や野菜ももちろんですが、旬の果物の甘さやコクには忘れられない魅力があります。

甘くてジューシーな旬の果物を愛犬にも与えたい飼い主さんもいることでしょう。実は犬も果物を楽しめると思いきや、食べてはいけないものも存在します。誤食や誤飲を防ぐためにも、食べられる果物と食べられない果物を知っておきましょう。

食べられる果物

食べられる果物は幾つもあります。リンゴやイチゴ、キウイ、柿、梨、さくらんぼ、栗、マンゴー、パインアップル、メロン、スイカ、オレンジ、ブルーベリー等、かなりの種類の果物は食べても大丈夫です。

あとで取り上げますが、分かりやすく言うならば「ぶどう、アボカド、イチジク以外」であれば大丈夫です。これら3つを避けており、かつ短時間で大量に食べるなどの極端な方法でなければ、大抵の果物は食べても問題ありません。

なぜ「ぶどう、アボカド、イチジク」はダメなのでしょうか?それぞれ詳しく見ていきましょう。

食べられない果物

その1.ぶどう

赤ぶどうと白ぶどう

Spalnic/shutterstock.com

犬がぶどうを食べると急性腎不全などの中毒症状を起こすことが知られています。しかしなぜそうなるのかは現代動物学や栄養学でもはっきりとは分かっていません。

目安として一般的に挙げられている中毒症状を引き起こす量は「体重1キロ当たり32グラム」です。つまり、体重5キロの犬が巨峰10粒(1粒約15グラム)食べると中毒症状を起こすということになります。

これもあくまで症例から見た一般的な数値であるため、1粒食べて中毒症状を起こしてしまう犬もいるでしょう。いずれにしてもぶどうは犬に一切与えないのが最善です。

腎不全を起こすため、血液や毒素が何らかの形で関係しているのは確かですが、不気味なことにメカニズムはまだ解明されていません。分かっているのは腎不全の仕組みぐらい、と言えます。

腎不全とは、腎臓が機能しなくなる症状全般を指しています。

ご存知のように、腎臓は体内から不純物や老廃物を取り除くフィルターのような役割を果たしています。腎臓がなければ、危険な毒素や不要になった栄養素、使い果たした栄養素などを取り除くことができません。それらを尿の形で体の外へと排出し、体全体を綺麗な状態に保っています。

腎臓には、毛細血管のかたまりである「糸球体」という、血液から物質を濾し取る器官があります。血液からは液体成分としてすべてをろ過し、赤血球やタンパク質など必要なものはフィルターで濾し取って血液に戻します。フィルターを通り抜ける小さなものは「原尿」となり、尿細管へと流します。

原尿は人間の場合で毎日1リットル、体重10キロの犬では何と50リットル以上とされています。当然、一日にこれだけの水分を失っていては生きているのが難しく、一方でこれだけの水分を常に補給するのも非現実的です。

そこで、原尿をさらにろ過して本当に不要なものだけを捨てる機能が働きます。糸球体の先には尿細管がつながっており、ここで必要なものと不要なものを見分けて、必要なものだけを静脈へと戻します。

必要なものには、ブドウ糖や電解質、必要な水分などが含まれています。ここで再びろ過することで、不要物を凝縮したものを尿として排出します。

この糸球体や尿細管、集合管などの器官は、腎臓を構成する1単位としてひとまとめになっています。このまとまったユニットのことを「ネフロン」と呼びます。

腎臓にはこのネフロンが無数にあり、二元の場合で左右の腎臓全体に200万個、犬の場合で80万個あることが知られています。左右の腎臓の各ネフロンでろ過や再吸収、赤血球の分泌などが常に行われています。

この機能が正常に働かないのが腎不全です。何らかの腎疾患で、ネフロンは徐々に機能を弱めたり、完全にダメージを受けて機能しなくなったりしてしまいます。このネフロンは一度傷つくと元に戻ることはありません。

疾患や腎臓病でネフロンが傷つくと、徐々にその数が減ることになります。腎臓は残ったネフロンだけで体中の血液のろ過や再吸収、赤血球の生成を行わなければならないため、いつも以上に働いて不足分を埋め合わせようとします。

なんとネフロンを半分失っても症状が現れることはないため、腎臓病は非常に気付かれにくくなっています。腎臓の半分が機能しなくなっても、体には何の異常も現れないということになります。

体の恒常性がいかに素晴らしいかを示す一例ですが、いずれにしても過度に働く腎臓は残りのネフロンも徐々に失っていきます。過度の負荷は腎臓そのものを傷めるからです。

犬の場合、ネフロンが4分の1程度になったところで、頻繁に水を飲んだり尿の量が増えたりなどの症状が見られます。ネフロンがさらに少なくなり、いよいよ腎臓が機能しなくなると、体はやがて毒素や老廃物を排出できなくなります。

タンパク質を代謝する過程でアンモニアが発生しますが、アンモニアは本来毒素であり、速やかに排出されなければなりません。しかし、ネフロンが機能していなければそれも不可能です。毒素が残ってしまうことを尿毒症と言い、ろ過が上手くいっていない状態です。

さらに、再吸収も機能しなくなると尿を凝縮することが出来ず、薄い尿のまま排出しなければならなくなります。同じ量の老廃物を捨てるのに以前よりも大量の尿を必要とするため、以前よりも水をよく飲むようになります。

再吸収の過程があるからこそ効率的に水分を使用できていたのに対し、腎臓の機能が弱ると出した分だけ水分を摂取しなければならなくなります。

加えて、生命維持に必要な赤血球の生産も追いつかなくなります。エリスロポエチンというホルモンによってコントロールしていた赤血球の生産が滞るため、血液が運ぶ酸素量が減って貧血の状態となります。非再生性貧血となり、慢性的に貧血を起こすようになります。

前述のように、一度機能しなくなったネフロンを元に戻すことはできないため、残ったネフロンで如何に長持ちさせるかが主な治療となります。尿毒素の生産を抑えるホルモンの注射や、食事中のナトリウム・リンの制限、尿毒素を吸着する薬の投与などに始まります。

腎不全が進行すると、血液循環が滞るようになります。そのため点滴などで血液量や輸液量を増やし、脱水や尿毒症を緩和します。タンパク質制限を加え、尿毒素の生産を出来るだけ抑えます。

ビタミンを失うようになるため、専用のフードや薬の投与も行い、血液や腹膜透析なども必要になります。犬の場合、人間と違って保険を使用できないため、1回の費用は決して安くありません(人工透析1回で2~3万円ほど)。

付け加えると、猫にはこのような問題は発生しにくくなります。興味深いことに、猫の腎臓は再吸収する能力が高く、腎不全になるとすぐに毒素の数値が高くなるため、早期発見しやすいのが特徴です。再吸収の機能が落ちると水分を失いやすくなり、尿の状態や体調の変化が明確に発生します。

しかし犬は、ろ過する機能が再吸収する機能よりも特徴的で、全身の毒素が増加する頃には尿毒症がすでに進行しているケースがほとんどです。

いずれにしても、水を飲む量や尿の量・回数などに少しでも変化が生じたら、すぐに動物病院を受診するのが最善です。ぶどうを知らずに与えていたとか、最近間違って食べてしまったというような場合には、すぐにでも動物病院で検査を受けましょう。腎臓にダメージが回る前に適切な処置ができれば、寿命を不要に縮めずに済むでしょう。

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