猫に生卵の白身が危険な理由とは?卵を猫に与える際の注意点や適量を詳しく解説!

猫に生卵の白身が危険な理由とは?卵を猫に与える際の注意点や適量を詳しく解説!

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卵には豊富なたんぱく質に加えて、アミノ酸、脂肪酸、ビオチン、ビタミンB2やビタミンB12、ミネラルといったさまざまな栄養素が含まれています。そんな卵を猫に与えても良いでしょうか?与える際の注意点が何かあるでしょうか?猫への適量や与え方も含めてご紹介します!

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猫に卵を与える時はこんなことに注意しよう

スクランブルエッグ

Ryzhkov Photography/shutterstock.com

■その① 卵は加熱した状態のものを与える

卵には豊富な栄養素が含まており、それらの栄養素は猫にとっても良い効果をもたらすものばかりです。

それでも、卵の白身に含まれている「アビジン」が体に与える影響や、国産の卵の場合は限りなく低いとはいえ、サルモネラ菌や大腸菌に感染する可能性について考えると、猫に卵を食べさせる際にまずやはり注意すべきなのは「加熱したものを与える」という点が挙げられます。

しかし黄身だけなら、生で与えてもかまいません。「生の状態じゃないとぜったい嫌なの!」という猫ちゃんがもしいるなら(笑)、国産の卵で新鮮な状態の黄身であるなら食べさせることができるでしょう。

それでもやはり、「白身が付着していたらどうしよう…」とか「病原菌が付いていたら怖い…」と不安に思うのであれば、加熱した卵をあげるのがいちばん安心できる方法です。

■その② 細かくした状態で与える

ゆで卵をそのまま与えるなんてことはまずしないとは思いますが(笑)、なるべく小さく細かくしてあげた卵を与えるようにしましょう。

卵は水分が少ないですからのどに詰まりやすいですし、猫が大きいかたまりを咀嚼せずに丸飲みして食べてしまった場合、胃腸に与える負担も大きいものとなってしまいます。

なるべく細かく刻んであげた状態で与えるようにしてあげてください。

■その③ 調味料は使用しない

人間が食べる調味料には脂質や塩分が多く含まれています。そうした調味料を使用した卵料理を与え続けてしまうと、脂質や塩分の摂り過ぎによる健康リスクを高めてしまいかねません。たとえば膀胱炎や腎炎、肥満といった症状につながる可能性が高くなります。

それで猫に卵を与える時には、オイルや調味料を使用せずに卵焼きやスクランブルエッグなどの加熱調理をするようにしましょう。

飼い主が食べた残り物を与える際には、おしょうゆや塩、ケチャップやマヨネーズ、バターといった調味料やオイルが使われていないか、付着していないかを必ず確かめてからあげるようにしてくださいね。

■その④ 猫にとっての適量を与える

卵にはたんぱく質や脂質が多く含まれています。卵1個あたりで85~91キロカロリーと、非常にカロリーが高い食べ物です。

あまりたくさんの卵を毎日のように与えすぎてしまうと、飽和脂肪酸を過剰に摂取してしまうことになります。そうなると、体内のコレステロール値が高くなり肥満やメタボになってしまい、健康リスクを高めてしまうことになりかねません。

卵を猫に与える時は、多くても一日1個を限度にするようにしましょう。加熱して細かくしたスクランブルエッグのような卵を、いつものキャットフードに少量混ぜて与えるのも良い方法かもしれません。

■その⑤ 卵アレルギーを持っていないか確かめよう

人間の場合もそうですが、猫もそれぞれ体の特徴や好みも異なりますし、どんなアレルギー症状を持っているかも変わってきます。

どんなに体に良い健康食品であったとしても、それを摂取することでアレルギー症状を引き起こす場合もあり得ます。

それで、特に初めて愛猫に卵を食べさせる時にはごく少量からスタートするようにし、食べた後何らかの異常反応が見られないかを近くにいて見守ってあげるようにしてください。

もし卵を食べさせた後で、下痢や嘔吐、皮膚をかゆがるなどの皮膚トラブル、目の充血、食欲不振や元気がないなどの症状が見られる場合には、卵アレルギーの可能性も考えられます。

それらの症状が見られるようであれば、かかりつけの獣医師に連絡を取り、必要であれば適切な処置を施してもらうようにしてください。

猫が生卵を食べてしまった!そんな時どうしたらいい?

病気の猫

Andrey_Kuzmin/shutterstock.com

飼い主が食べようと思ってテーブル等に置いていた生卵を、間違って愛猫が食べてしまった!なんていう誤食が起きてしまうことがあるかもしれません。そんな時はどうしたらよいでしょうか。

生卵を食べたからといってすぐに何らかの健康被害につながるわけではありません。特にごく少量を口にした場合は、それほど慌てて動物病院に駆け込む必要はないでしょう。

まずは猫の様子を見守り、体調に何らかの変化がないかを見守るようにしてください。もし、ぐったりしているとかしんどそうにしている、いつもより元気がないといった状態が続くようであれば、動物病院に連絡をして獣医師に相談するようにしましょう。

その際は、「いつ、どれくらいの量を食べたのか」を正確に獣医師に伝えることが大切です。獣医師の指示に従って適切な行動を取るようにしてください。

猫の誤飲・誤食を避けるために飼い主としてできること

ケーキに手を伸ばす猫

e-leet/shutterstock.com

飼い主として愛猫の体調管理や健康を守ることが、まず当然のこととして大切な役目であると言えます。

ですから、食べてしまったら危ない食べ物を猫が間違って口にしてしまうことがないように、飼い主の側で気を付けてあげることがとても重要といえます。

それで、猫が誤飲や誤食をしてしまうリスクを避けるためにいちばん簡単なこととしてできるのは、猫の近くや届きやすいところに食べ物を置いておかないということでしょう。

猫はとても鼻が利く動物ですからにおいに敏感ですし、おいしそうだと感じた食材は何でも食べてしまう可能性があります。

しかも、それが美味しいものだと分かって気に入ってしまうと、どんなに高い場所や見えない場所に隠したとしても鼻がいいのであっという間に見つけてしまいます。

「ここならぜったいに見つからないでしょう」とか「この高さなら届かないでしょう」などと、飼い主が安全と思った場所でも、猫は簡単に見つけて口にしてしまう可能性もあります。

それで、猫が取り出せるような場所には絶対に置いておかないこと、冷蔵庫の中や開けられない容器などに入れておくなどの工夫をしておくのは良いことです。

生卵の場合は冷蔵庫に入れてある方が多いとは思いますが、卵を使った料理や菓子類は多いですよね。

生卵じゃなければ食べても大丈夫というわけではありません。そうした人間が口にする卵料理やお菓子などには、たくさんの調味料が使用されています。

塩分や脂肪分、糖分が多く含まれている食品を、体の小さな猫がたくさん食べてしまうのは健康にもよくありませんよね。

猫の誤飲や誤食は、特に飼い主が仕事などで留守にしている場合に起こりやすいものです。ですから、飼い主が出かけて家にいない時には、食べ物を置いていない部屋の中だけで猫が過ごせるような環境を整えておくというのも良い方法と言えるかもしれません。

まとめ

卵を見つめる猫

bombermoon/shutterstock.com

いかがでしたか?

私たち人間にとっては「美味しい」「栄養価が高い」食材であったとしても猫にとっては体に良くないものもありますし、食べ方を間違ってしまうと感染リスクを高めたり、中毒症状を引き起こしたりしてしまう食材も身近にたくさんあります。

栄養価の高い卵を愛猫の毎日の食事に加えてあげたい、と思っている方もいることでしょう。卵はエネルギー作りや皮膚や粘膜の保護や維持など、猫の健康にも役立つ栄養素がたくさん含まれているので、猫に与えてもなんの問題もありません。

ただし「生では与えない、特に白身の部分を生の状態では与えない」ということは注意するようにしましょう。せっかくの卵の栄養素を逆に体内から失ってしまう要因ともなりかねないからです。加熱して与えるようにしてください。

また、猫は人間と比べると体はほんとうに小さいですから、一回に卵を与える量も少量に抑えるようにし、のどに詰まらせたり胃腸に負担をかけたりしない小さいサイズに刻んであげるのも大切なことです。

せっかく我が家に迎えた大切な家族の一員ですから、愛猫と長く一緒に過ごすことができるように、飼い主として食べさせる物にはよく気を付けてあげるようにしましょう。

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