猫に生卵の白身が危険な理由とは?卵を猫に与える際の注意点や適量を詳しく解説!

猫に生卵の白身が危険な理由とは?卵を猫に与える際の注意点や適量を詳しく解説!

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卵には豊富なたんぱく質に加えて、アミノ酸、脂肪酸、ビオチン、ビタミンB2やビタミンB12、ミネラルといったさまざまな栄養素が含まれています。そんな卵を猫に与えても良いでしょうか?与える際の注意点が何かあるでしょうか?猫への適量や与え方も含めてご紹介します!

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猫に生卵を食べさせてはいけないって本当?

生卵を食べる猫

Nau Nau/shutterstock.com

卵には豊富なたんぱく質が含まれており、人間が体を作り健康を維持するのに役立つ食材です。

卵は比較的手ごろな価格で購入することもできますし、さまざまな調理法で食べることもできるため、健康維持のために毎日の食事に積極的に摂り入れている方も多いことでしょう。

人にとっては健康づくりにも役立ち、なおかつ美味しい食べ物である卵ですが、猫に食べさせても大丈夫でしょうか。

人間にとってはどんなに栄養価が高くて体に良い食べ物であったとしても、猫には害があって食べさせてはいけないという食べ物もたくさんあります。

中には猫が中毒症状を引き起こす食材もあれば、最悪の場合命を落とす可能性を持つ食べ物もあるため、通常人間が食べているものを与える際には注意が必要です。

では、卵に関してはどうでしょうか。結論から述べると、猫に卵を食べさせても問題はありません。

卵には豊富なたんぱく質に加えて、アミノ酸、脂肪酸、ビオチン、ビタミンB2やビタミンB12、ミネラルといったさまざまな栄養素が含まれています。これらの栄養素は、猫にとっても皮膚や毛並みを良くするなどの効果があります。

もちろん、卵は1個あたり91キロカロリーと高カロリーなため、与え過ぎてしまうのは健康被害につながってしまいますから注意が必要です。

さらに、猫に卵を与える時に気を付けなければならないことがあります。それは「生で与えてはいけない」ということです。

特に注意すべきなのは、卵の白身の部分を生で与えることです。では、なぜ猫に生卵の白身を与えてはいけないのかを取り上げてみることにしましょう。

豊富な栄養素が含まれている卵を、猫の健康に害となる仕方ではなく、健康に良い効果的なやり方で与えるにはどんな点に注意しながら与えると良いのか、適量や与え方なども含めてご紹介していきます。

生卵の白身を猫に与えてはいけない理由とは

生卵

iva/shutterstock.com

朝ごはんの定番で生卵をほかほかの白いご飯にかけて食べている、という方もいると思います。私たち日本人にとっては鶏卵を生で食するというのは当たり前の光景なのですが、実はこの「生で卵を食べる」という習慣、あるいは文化は日本特有のものです。

それはなぜかというと、卵に付着している可能性がある病原菌が関係しているからです。そしてそれが、猫に生卵の白身を与えない方が良い理由の一つともなっています。

では猫に生卵を、特に白身の部分を与えない方が良い理由を取り上げましょう。

サルモネラ菌が含まれている可能性がある

世界中の中でも生で卵を食べるのは日本独特の習慣であり、海外ではほとんど生で食べることは少ないと取り上げましたが、その大きな理由は「生卵に含まれているサルモネラ菌」にあります。

サルモネラ菌とは牛や豚、ニワトリといった家畜の腸内であったり、河川や下水などに生息していたりする細菌のことです。

このサルモネラ菌は75℃以上の熱を1分以上加えることで死滅するため、加熱して食するにはなんら問題がありません。しかし生で食べる際には、感染のリスクがあることを覚えておく必要があるということになります。

そう聞くと、生卵を食べる日本は危ないのでは?と思ってしまいますよね。しかし日本で生産されている卵に関しては、生で食べることを想定して生産されているため、生卵の中にサルモネラ菌が含まれている可能性は限りなく低いようです。

それでも「ぜったいに含まれていない」とは言い切れません。万が一、サルモネラ菌が含まれた生卵を猫が食べてしまうと、腹痛や嘔吐下痢、発熱といった食中毒特有の症状を引き起こします。

体が大きく健康な人間が万が一食べてしまっても症状は軽くて済むかもしれませんが、体の小さな猫が感染してしまったら大変です。最悪の場合命を落とすリスクもあります。

特に海外に住んでいる方や、輸入された卵を猫に与える時には「生卵を与えない」ことを徹底したほうが賢明といえます。

大腸菌が付着している可能性がある

大腸菌は卵の殻の部分に付着していることがあります。卵の殻を食べることはまずないと思いますが、卵を割った際に、付着していた大腸菌が卵に入ってしまう可能性はあり得ます。

大腸菌に感染すると、やはり激しい腹痛や嘔吐下痢、吐き気といった食中毒の症状を引き起こします。そしてこの大腸菌も、最悪の場合命を落とすリスクが高い細菌です。

サルモネラ菌と同じく、大腸菌も75℃以上の熱を1分以上加えることで死滅します。ですから生で与えるのではなく、加熱して与えることで大腸菌に感染するリスクを無くすようにしましょう。

白身に含まれる「アビジン」という酵素が関係している

生卵の中でも特に白身の部分を与えない方が良いとされているのは、白身の部分に含まれている「アビジン」という酵素が猫の体に与える悪影響が関係しています。

卵の中に含まれている栄養素の一つに「ビオチン」というものがありましたよね。この「ビオチン」はビタミンB群に属している水溶性のビタミンです。

ビオチンは、体内でエネルギーを作り出す手助けをしたり、皮膚や粘膜の保護や維持をしたり、爪や髪の毛を健康に保たせたりするのに大切な役目を担っている栄養です。

このビオチンが不足してしまうと、皮膚のトラブルや脂肪の代謝障害、疲労感といった弊害が生じてしまいます。

実はこの体の健康維持に必要な「ビオチン」の吸収の邪魔をしてしまうのが、白身に含まれる「アビジン」という酵素なのです。

アビジンは腸内でビオチンと結合するわけですが、水に溶けない性質を持っており、腸管から吸収されることなく排泄物と一緒に流れていってしまいます。つまりせっかく取り入れたビオチンも、体の栄養となることなく排泄されてしまうというわけです。

そうなるとビオチンが不足してしまい、先ほど取り上げたような健康被害を逆にもたらしかねないということになってしまいます。

この白身に含まれている「アビジン」は、加熱するとその働きを失ってしまいます。白身は生の状態の時は透明ですが、加熱すると白く変色しますよね。これは卵白の中のたんぱく質が変性したことで起きる色の変化です。

この白い状態になればアビジンがビオチンに結合して、吸収されてしまうということは少なくなります。ですからやはり、「加熱した状態で与える」のが良いと言えます。

しかし、このアビジンはビオチンと結合しやすい特徴を持っています、そのため、白身と黄身を一緒に混ぜ合わせて加熱したとしても、ビオチンとアビジンは結合したままの状態であるため、やはりビオチンの吸収力は弱まってしまうことになります。

ですからいちばん良い方法は「黄身だけを与える」ということでしょう。黄身の方が白身と比べると栄養価が高く、皮膚や粘膜を保護し、維持する役目を果たす栄養素も豊富に含まれています。

黄身だけなら加熱せずに生で与えてもそれほど問題はないので、猫の好みに合わせて食事に含めることができるでしょう。

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