
猫の鼻くその取り方を教えて!猫の鼻水や鼻くその原因や対処法を詳しく解説します!
猫の呼吸がおかしいと感じることや、鼻のあたりに黒や茶色のかたまりがくっついていることはありませんか?これは猫の鼻くそです。猫の鼻水や鼻くその原因はいったい何でしょうか?飼っている猫に鼻くそが目立つ場合はどのように対処できますか?今回はこうした点を詳しく取り上げます!愛猫の健康管理に役立ててください。

猫の鼻水や鼻くその原因とは?

Yuliya Alekseeva/shutterstock.com
猫の鼻水や鼻くその原因は何でしょうか?病気が原因となっていることもありますし、環境が問題となっている可能性もあります。出来るだけ早く見極めてその原因にあった対策をとるようにしましょう。
これから、猫の鼻水や鼻くその原因をいくつか取り上げてみます。
ウィルス性鼻炎
ウィルスによって鼻が炎症を起こしている状況です。鼻に炎症がおこるなら、鼻水がたくさん出るようになります。同時にそれらが乾燥して鼻くそがたくさん作られるようになります。
鼻に外部から何らかのウィルスが侵入することで炎症を引き起こすことが原因です。風邪もこの一種ですが、猫がかかり易い種類の「猫風邪」と言うものがあります。猫風邪については後の項目でご紹介します。
ウィルスが原因ですから、局部や体内からウィルスを取り除くなら鼻水や鼻くそは収まります。
アレルギー性鼻炎
猫がアレルギー症状を引き起こすことによっても鼻炎が生じます。症状は他の鼻炎と似ていますが、原因が異なります。
猫の身体に異物が侵入すると免疫反応によって身体を守ろうとします。その作用によって粘膜(鼻水)の大量分泌が始まるのです。何を異物と判断するか、どれほどの量で異物と判断してしまうかはそれぞれの個体によって差があります。
アレルギー性鼻炎の原因として多いのはハウスダストや花粉です。ハウスダストがたくさん持っていると身体はそれを異物と判断して、それに対して過剰反応するようになります。
花粉も同様です。自然のものですが大量に吸うことで、ある時アレルギー反応を引き起こします。人間と同様、猫もある時突然アレルギーとなることがあります。
アレルギーの原因(アレルゲン)となるのはハウスダストや花粉などの空気中の物だけではありません。食物によっても引き起こります。猫によっては食物アレルギーとなる食材があります。
それらを食べてしまうと同じようなアレルギー反応が引き起こるのです。鼻水が大量にでたり鼻くそが作られたりします。この場合は、身体の他の部分にもアレルギー反応が出ることでしょう。
副鼻腔炎
副鼻腔炎とは鼻の奥にある空洞(副鼻腔)に炎症が生じている状態です。炎症の結果、副鼻腔に膿が溜まることがありますが、これを蓄膿症(ちくのうしょう)と呼ぶのです。
副鼻腔炎になる原因は何でしょうか?猫は鼻炎になることがありますが、その鼻炎が広がり副鼻腔まで届いてしまうことがあります。ですから、鼻炎だと感じたなら副鼻腔炎にもなっていることがあるものです。
副鼻腔炎になるなら、鼻水や鼻くそがたくさん作られるだけではありません。関連して鼻が詰まって呼吸が荒くなったり、鼻筋が盛り上がったりします。猫が鼻や顔を気にするような素振りを何度もしているなら要注意です。
猫風邪
猫も風邪のような症状になることがあります。「猫風邪」によって鼻水や鼻くそがたくさん作られるようになります。
猫風邪は、猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)、猫カリシウイルス感染症、クラミジア、マイコプラズマなどが原因で引き起ります。正確に言うと、これらの病原体が猫の体内に入り込み炎症を引き起こします。その結果、鼻水や鼻くそがたくさん作られるのです。
猫風邪になると、鼻水や鼻くその症状以外にも咳やくしゃみ、発熱や食欲不振などの症状も一緒に表れるでしょう。もちろん、これらの症状があるからと言って猫風邪と判断することはできません。しっかりと病院で診断してもらう必要があります。
猫風邪は動物病院で処方された薬(抗生剤、抗ウィルス剤)を飲ませることで治るでしょう。ただし、ヘルペスウィルスだけは完全に身体から追い出すことはできません。免疫力が戻ると、免疫が届かない奥に潜んでしまうからです。そして免疫が下がったときにまた活性化してしまうのです。
空気中の乾燥・汚れ
空気中が乾燥しているなら、鼻水や鼻くそが多くなる場合があります。空気が乾燥することで鼻にトラブルが起きやすくなるからです。結果炎症が起きることもあるでしょう。
空気中が汚れている場合も、鼻水や鼻くそが多くなります。鼻くそは鼻水と埃によってつくられるのでしたね。空気中の埃が多くなると、当然鼻くそもできやすくなるのです。
埃っぽい場所に住まわせているでしょうか?ハウスダストアレルギーでなくとも鼻くその量は多くなるでしょう。
トイレ砂の細かい砂粒やカーペットの細かい繊維などが原因となっている場合もあります。それらの細かいものが空気中に舞ったり鼻の周辺に付着したりすることで、鼻の奥に吸い込んでしまうのですね。
腫瘍
猫の鼻の中に腫瘍が出来てしまうこともあります。この腫瘍は次第に膿んでいき、鼻水などを生じさせるようになります。膿と同時に血が交じることもあります。鼻水に血が混じっている場合はすぐに動物病院に連れていくようにしましょう。腫瘍などが悪化している場合があります。
猫の鼻水や鼻くその対処法

Andrey_Kuzmin/shutterstock.com
猫の鼻水や鼻くその原因をいくつか知ることが出来ましたね。次は対処法です。実際に鼻水や鼻くそにどのように対処するとよいのでしょうか?正しい方法をご紹介しますね。
動物病院に行く
一番良いのは動物病院で診てもらうことです。
猫の鼻水や鼻くその原因をみると分かるのですが、時には難しい問題が生じている場合があります。放っておくことで症状が悪化し、他のトラブルに繋がることもあるでしょう。そのようなことにならないために、症状が続くようであれば動物病院に連れていくのが良いでしょう。
時には獣医さんにお薬をもらうこともあるでしょう。
定期的な鼻のお手入れ
鼻水や鼻くそが急に増えたわけではないのであれば、定期的なお手入れで十分でしょう。頻繁に行う必要はありませんが、たまに鼻の汚れを取ってあげるようにしましょう。
ティッシュやガーゼのようなものを用意しましょう。軽く水で湿らせてあげて、鼻の周辺を拭いてあげることが出来るでしょう。鼻の穴や溝なども丁寧に拭いてあげます。
無理に鼻の奥をまで拭こうとしないでくださいね。綿棒などで軽くこするくらいはいいですが、鼻の穴に綿棒を入れることのないようにしましょう。鼻の中の粘膜を傷つけてしまいます。
鼻くそは拭いているうちに自然ととれるはずです。鼻の奥にあるものは無理に取ろうとしなくても良いです。
鼻くそなどがずっと詰まっている場合や鼻水が流れだす場合は、お手入れの範ちゅうを超えています。動物病院で対処してもらいましょう。
猫の生活環境の改善
猫の鼻水や鼻くその原因が環境から来ている場合もありましたね。猫の生活環境も見直してみるのはいかがでしょうか?
定期的にお部屋を掃除しましょう。空気清浄機なども活用できるかもしれませんね。冬は空気が乾燥しやすいものです。加湿器なども上手に活用することが出来るでしょう。
アレルギーとなっているものがあるか調べましょう。ハウスダストや花粉がアレルギーなのであれば、窓を開けずに空気清浄機を活用しましょう。また食物でアレルギーとなっているものが無いかも調べてみると良いでしょう。
もしかしたらキャットフードの中にアレルゲンとなっているものが含まれているかもしれません。アレルギーとなりにくい原料を使ったキャットフードもあります。そちらに切り替えることも良い方法です。
まとめ

Denis Val/shutterstock.com
猫の鼻水や鼻くその原因と対処法についてご紹介することが出来ました。
鼻水や鼻くそがいつもより多く出るのであれば、それは何かしらの問題が生じている証拠です。まずは原因を見極めるようにしましょう。鼻くそや鼻水以外の症状は表れていないでしょうか?発熱や下痢などの症状が出ているなら猫風邪かもしれません。
周囲の状況の変化も考えてみましょう。埃っぽい環境であったりアレルギー物質があったりするならアレルギー性鼻炎かもしれませんね。
まずは動物病院に連れていくようにしましょう。そして定期的な鼻のお手入れも怠らないようにしましょう。鼻くそがあったなら濡れたガーゼなどで軽くふいて取り除きましょう。鼻の穴の奥のものは無理に取らなくても大丈夫です。
猫の顔に鼻くそが付いていたり鼻水が垂れていたりすると、可愛い顔が台無しですね。上手に対処して、可愛さと健康を維持してあげましょう。
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