犬にお米を与えてもOK?犬にお米を与えるメリットや与える際の注意点とは

犬にお米を与えてもOK?犬にお米を与えるメリットや与える際の注意点とは

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日本人の主食である「お米」。ほとんどの人がほぼ毎日お米を口にしているのではないでしょうか。そんな私たちの食卓にかかせないお米ですが、犬に与えても大丈夫なのでしょうか?今回は、犬にお米を与えるどんなメリットがあるのか、また与える際に注意したい点について取り上げたいと思います。

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犬にお米を与える際の注意点

ご飯を食べる犬

Monkey Business Images/shutterstock.com

ここまでお米が体に良い食べ物で、犬に与えることができる食べ物であることを見てきました。しかし体に良いからといってたくさん与えては逆効果のこともあります。健康維持のためにも注意点があります。

ではお米を与える際の注意点を見てみましょう。

量は少し

愛犬にお米を与える場合は、量に注意してください。たくさん与えるのではなく少しだけにしましょう。普段お米を食べなれていない犬に初めてお米を与える場合は特に注意してください。

なぜならお米の消化に慣れていない犬がお米を食べるとうまく消化することができず、下痢などの消化不良を起こすことがあります。ですから初めてお米を食べる場合は、少しだけ与えて様子を観察するようにしましょう。

また普段からお米を食べている犬の場合であっても、たくさん与えることはしないでくださいね。

なぜならお米の栄養素のところでも触れましたが、お米の栄養素のほとんどはでんぷん(糖質)です。なのでお米をたくさん摂取すると糖質をたくさんとることになって肥満の原因となるからです。肥満はあらゆる病気の原因ともなっているので、愛犬の肥満防止のためにもお米をたくさん与えることはやめましょう。

そもそも本来犬はお米の消化が得意ではないため、たくさん摂取すると消化器官に負担をかけて、消化不良を起こすことがあります。

柔らかく炊いたもの

二つ目は必ず炊いたお米を与えることです。私たちも生米は食べられませんよね。犬も同じです。生米は消化不良の原因となって、下痢や嘔吐を引き起こすことがあるからです。ですから犬にお米を与える際は炊いたものを与えるようにします。

そしてできれば通常よりも柔らかく炊いたご飯を与えるようにします。というのも犬と私たち人間は体のつくりが違います。人間と違って犬は食物繊維の消化を苦手としています。そのため普通に炊いたお米の場合は、お米に含まれている食物繊維を消化できない場合があります。

上でも述べたように基本的にお米は犬にとって消化の良い食べ物ではないので、少しでも消化の負担をなくすためにも柔らかく炊くことを意識しましょう。

適温にする

愛犬にお米を与える場合は、炊き立て熱々のお米ではなくさましてから与えましょう。熱いお米はやけどの原因になります。適温は人肌程度です。まずは「さましてから」与えることを忘れないでくださいね。

味付けはしない

お米を与える際に、味付けはしないでください。私たちはご飯を食べるときにふりかけをかけたり、漬物と一緒に食べたりするので、犬に与える際も、ご飯だけでは味気がないと思って味付けをしたくなるかもしれませんね。

でも犬にとって塩分はそこまで必要ではないのです。お米自体に甘い味があります。これだけでも犬は十分喜んで食べてくれます。かえって塩などで味付けをすると塩分の取りすぎになって病気のリスクを高めてしまいます。

糖質制限のある犬には与えない

糖質制限のある犬の場合は、お米を与えることは避けてください。お米の栄養素のところでも触れましたが、お米にはでんぷん(糖質)が多く含まれています。なんと白米の77%は糖質です。ですから糖尿病やがんの犬、またダイエット中の犬には与えない方が良いですね。

アレルギーに注意

近年、穀物アレルギーの犬が増えています。お米は小麦やトウモロコシに比べて低アレルゲンの食品ですが、絶対アレルギーを起こさないとは言い切れません。中にはお米でアレルギーを起こす犬もいます。

ですから初めて愛犬にお米を与える場合は、少しだけ与えて様子を観察しましょう。例えば、体をかきむしる、痒そうにしている、目が充血する、下痢やおう吐をするなどの症状が出たら、アレルギーの疑いがあります。専門家に見てもらうようにしましょう。

犬に白米以外を与えても良い?

色々な種類のお米

kuvona/shutterstock.com

ここまで紹介してきたお米は「白米」を前提としています。

では白米以外のお米も、与えても大丈夫でしょうか?一つずつ見ていきましょう。

玄米

玄米は白米よりも栄養価の高いお米です。特にビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、健康志向の方が好んで食べていますね。

玄米は白米よりも炊いた後にパサつくので、水分を多めに入れて炊くなどの工夫が必要になります。また白米よりも食物繊維が豊富なため、犬にとっては消化がしにくいです。そして白米と同じようにアレルギーを起こす犬もいます。ですから玄米を与えた後は、下痢やおう吐、体のかゆみがないかなど様子を観察しましょう。

その点を意識すれば、愛犬に玄米も与えることができます。

雑穀米

五穀米、十六穀米なども体に良いとして人気の高いお米です。いろいろな雑穀が入っているためビタミンやミネラルが豊富で食感も楽しめます。白米よりも咀嚼の回数が増えるためダイエット目的で食べている方もいることでしょう。

雑穀米も犬が食べても大丈夫な米です。ただし消化しやすいように白米や玄米同様に柔らかく炊いてあげましょう。

米粉

米粉は米を細かい粉状にしたものです。白米と形状が違うだけで、栄養成分などは全く変わりませんので、愛犬に与えても大丈夫といえますね。

ただし白米同様、そのまま与えるのではなく水分を加えて加熱したものを与えるようにしましょう。

米ぬか

米ぬかも愛犬に与えて大丈夫といわれています。米ぬかは食物が非常に豊富なので、腸内環境を整えて便秘予防に一役買ってくれます。腸内細菌によって発酵されることにより栄養を吸収しやすくしてくれます。

しかし基本的に消化酵素では分解されないため与えすぎには注意しましょう。

米麹(こめこうじ)

最近は麹の人気が高まっていますね。健康食品の代表とも言って良いでしょう。米麹を使った甘酒は栄養価が高いので、食事からの栄養摂取が難しくなってきたシニア犬への栄養補給で与えている方もいます。

なので米麹も犬に与えても大丈夫な食品といえます。ただし糖分が高いので与えすぎないようにしましょう。たくさん与えると肥満の原因となってしまいます。

胚芽米

胚芽米とは玄米の玄米の芽が出てくる部分のみを残し、残りの部分は削ったお米のことを言います。

胚芽の部分はビタミンやミネラルが豊富なため、白米よりも栄養が豊富なことから健康食品として食べている方が大勢います。犬にとっても体に良い成分が多く含まれているので、与えても大丈夫ですよ。

しかし胚芽米は白米よりも消化しにくいため、白米の時よりも水を多くして炊くようにしましょう。また中にはアレルギー反応が出てしまう犬もいるので、与えた後は様子を観察してください。

お米の加工品である「お餅」はどうでしょうか?

お餅は与えない方が良いでしょう。なぜなら犬が食事をするときは、ほとんど咀嚼をせず基本的には丸飲みしています。そのため餅を食べるとのどに詰まってしまう危険性があります。

危険なので犬にお餅は与えないようにしましょう。

お米を使ったレシピや与え方

美味しそうな納豆ご飯

Nishihama/shutterstock.com

ではここからはお米を使ったレシピや、お米の与え方を紹介します。

ドッグフードとの併用

基本的に普段ドッグフードを与えているのなら、お米を与える必要はありません。なぜならドッグフードは栄養バランスが整っているからです。

しかし食欲不振の時や体調がすぐれない時などにお米を与えることができます。私たちも病気の時に消化器官に負担にならないようなおかゆを食べますが、それと同じことです。

ではどのように与えたら良いでしょうか?普段与えているドッグフードと、お米、納豆を用意します。ご飯はおかゆのように柔らかく炊きましょう。納豆は食べやすくつぶしておきます。ドッグフードは普段の3/4程度の量にし、そこに柔らかいごはんとつぶした納豆をのせるだけです。

ご飯と納豆の量の目安は、小型犬の場合ご飯は20g納豆は小さじ1杯程度、中型犬の場合ご飯は30g納豆小さじ2杯程度、大型犬はご飯60g納豆小さじ2杯程度です。

手作りご飯のレシピ

では簡単な手作りご飯レシピを紹介します。「卵雑炊」です。

用意するものは卵、ニンジン、キノコ、ササミ、ご飯、水です。

1、人参とキノコを細かくみじん切りにしておきます。ささみは筋を取り除いておきます。 2、沸騰した鍋でササミをゆで、火が通ったらササミを取り出し細かく裂いておきます。 3、ササミをゆでた鍋にみじん切りした人参とキノコを入れて柔らかくなるまでしっかり煮ます。 4、卵を割ってご飯と混ぜておきます。 5、野菜が柔らかくなったら卵と混ぜておいたご飯を入れます。様子を見ながら混ぜてササミを戻したら完成です。

とっても簡単で美味しい卵雑炊のレシピです。

まとめ

今回はお米と犬との相性について考えました。犬にとってお米は問題のない食材です。ドッグフードで使われていることもあるので、安心できる食材です。

とはいえあげ過ぎには要注意です。ドッグフードにも言えることですが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。ドッグフードと併用しながら適量を計って与えるようにしてください。

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